医師インタビュー企画 Vol.4 武藤 真祐
僕は、『こうありたい』と思うものを既成概念にとらわれずに大胆に構想したい。そして、これまでできなかったこと、なかったものを自らの手で創造したいのです。

患者と対しているときがいちばん幸福な瞬間

医師インタビュー企画 Vol.4 武藤 真祐

ああ、こんな表情で患者と向き合っていたのか――。取材の数日後、撮影のために石巻を訪ね、訪問診療に同行させてもらい、初めて武藤が診療をする姿を見て、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。

クリニックでスタッフに的確な指示を与える、高齢先進国モデル構想会議で明晰な議論を行う、厚生労働省の分科会で発言をする――論理的で冷静な立ち居振る舞いは、エリート医師のイメージにぴったりと合っていた。彼の言う「動機も根拠も方法論も現場にある」との言葉が、実のところ、ピンときていなかった。

しかし、患者に対する彼の姿、公の場では見せない幸福そうな顔を見て、正直「まいった」。ステレオタイプな人の見方に飼いならされ、真実の武藤の姿がまったく見えていない自分に気づいたのだ。

途端に、武藤の想像を絶した純粋さが迫ってきた。彼の生活に休みはない。以前、そのことについて聞いたときの発言を思い出す。

「こういう生活状態では、いつ突然死が訪れても不思議ではありません。でも、そういう顛末があるなら受け入れます。常にたった今がピークであるような生き方が貫けている自負がありますから、いつでも後悔せず死ねます」

大義への確信、実行への漠たる自信、過去への無執着。これだけのファクターがそろえば、周囲には一歩引く者が出てきても不思議ではないだろう。だが、そうはなっていない。むしろ共感者がさらに話を乞う空間が生まれ、緩やかな協働の輪が広がっている。

なぜか。彼が、現場で生きているから。壮大も微細も、常に立ちつづける医療の現場にぶつけて検証しているので机上の空論のうわつき、わずかな自己主張さえないからだ。あるのは、ただ、無謀なまでの純粋さのみ。将来、日本の超高齢社会が、あるモデルを世界に示せる日の到来の予感を武藤の姿の後ろに見た。

プロフィール

医師インタビュー企画 Vol.4 武藤 真祐1990年 開成高校卒業
1996年 東京大学医学部卒業、東京大学医学部附属病院、三井記念病院にて循環器内科、救急医療に従事
2002年 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了
2004年 宮内庁で侍医を務める
2006年 マッキンゼー・アンド・カンパニー勤務
2010年 祐ホームクリニック開設
2011年 医療法人社団鉄祐会設立、一般社団法人高齢先進国モデル構想会議設立、祐ホームクリニック石巻開設

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