医師業と不動産投資の相性が良い3つの理由ー知らなきゃ損?!Dr大見の資産形成塾(4)

大見貴秀(おおみ・たかひで)

不動産投資は一般的に、「リスクが高い」と言われています。たしかに、不動産購入には多額の資金が必要になりますし、せっかく物件を手に入れても空室になってしまったら賃料は見込めません。ただ、数ある資産形成スタイルの中で、わたしがおすすめしているのがこの不動産投資です。今回は、わたし自身がなぜ不動産投資という方法を選択したか、紹介したいと思います。

 「勤務医時代とはこんなに違う!」フリーランスになって驚いた税金の納め方

不動産投資をはじめた当時のわたしは、すでにフリーランス医師として活動していました。フリーランスになろうと思ったのは、医業以外にもやりたいことができたため。通常の常勤医からフリーランス医になると、就業の契約やライフスタイル、案件を紹介してくれる企業とのやり取りなど大きく変化しますが、中でも特に大きな変化だと感じたのが、「税金の納め方」でした。

常勤医である限り、所得税や住民税は給与の中から自動的に控除されます。しかしフリーランスで働く場合、所得税は控除されますが住民税は控除されません。前回の記事でもお伝えしましたが、住民税は前年度の収入に応じて、例年6月に納付の連絡が来ます。医師は高収入である分、住民税も高くなり、しかも自分で4期(病院や企業に勤めていると12分割)に分割して払う必要があるため負担感が大きくなります。
また、複数の病院に勤務するフリーランス医師の頭を悩ませるのが、確定申告です。フリーランスであっても所得税自体は月々の給与から源泉徴収されますが、複数の事業所で就業している場合、年末に確定申告をしなければならず、所得税の納付に不足があれば改めて納税する必要も出てきます。負担の大きさはあまり変わりませんが、「万が一給与を使い切ってしまったら納税ができなくなる」という一抹の不安を心のどこかで抱いていました。

これまでも述べてきたように、日本の所得税は累進課税制度を採用しているため、年間の収入が高くなればなるほど税金の負担感は増します。医師は世間一般的に高給と言われる職業であるため、フリーランス医はもちろん勤務医にとっても税金は頭の痛い問題。生活費や教育費、税金でカツカツで、預貯金をうまく増やせないーーそんな状況に陥らないように、日本の税制について調べ、いろいろな資産形成方法を探った末に、わたしがたどり着いたのが、不動産投資でした。当初は不安もありましたが、実際に運用してみて、今ではほかの医師におすすめできるものだと感じています。その理由は、以下の3つのためです。

【医師と不動産投資の相性が良い理由その1】 忙しい医業の合間に行える

わたしたちは医師として“医療のプロ”ではありますが、必ずしも投資のプロではありません。

投資にも様々な種類があります。預貯金も利息が付くローリスク・ローリターンな投資ですし、ハイリスク・ハイリターンな投資には株式やFX、仮想通貨などがあります。もちろん、十分に知識と自信があるならば株式やFXによる投資を行うのもよいと思います。しかし医師は金融市場が動いている時間帯に病院におり、自由に取引をすることができません。また医師として日々、勉強していく合間を縫って金融知識を付けるのも並大抵のことではなく、ディスアドアンテージが大きいように感じます。

一方で不動産投資は、素人でも運営ができるという点がメリットになります。不動産運用の経験がなくても、客付け(入居者募集)や物件管理のプロである不動産管理会社を頼ることができます。物件の選定に関しても、信頼のおける仲介業者を見つけられれば、破たんの可能性の少ない優良物件を探し出すことも可能です。もちろん不動産運営の知識があるにこしたことはないものの、必ずしも専門的な知識を必要としないところが不動産投資のよいところだと思います。

【医師と不動産投資の相性が良い理由その2】 医師は融資が受けやすい

不動産投資をするにあたっては、多額な資金が必要になりますが、これを全額自己資金からねん出して購入することはまれで、ある程度の自己資金のほかは金融機関から融資を受けることがほとんど。こうした中で医師は融資の可否を決める「属性」がよいことが特徴です。ある程度の社会的地位と安定的な収入があるということは、金融機関からの評価をとても高めてくれる。この結果、実際に数千万~数億円の資産がなくてもレバレッジ(他者の資本を使って、投資を行うこと)をかけて投資を行えるのが医師と不動産投資の相性が良い理由の一つと考えています。

【医師と不動産投資の相性が良い理由その3】「損益通算」で、税金が還付されることも

これは前回の記事でも取り上げましたが、不動産投資による家賃収入は不動産所得となります。
もちろん黒字ならば(支払うべき税金は多くなるものの)なんの問題もありませんが、入居者が入らなかったり、修繕費用がかさんだりして赤字になっても、「損益通算」を通じて課税所得が減少し、所得税が戻ってくることがあります。つまり、たとえ赤字を出したとしても、損益通算により高額な所得税が還付されることにより、リスクを少なくすることができるのです。

以上の理由により、医師の資産形成と不動産投資は非常に相性がよいと思っています。私の不動産投資歴は4年弱ほどですが、現時点では着実に資産形成を行えていますし、始めてよかったという実感を得られています。次は不動産投資のメリットとデメリットをもう少し詳しく見ていきたいと思います。

【著者プロフィール】
大見貴秀(おおみ・たかひで)
フリーランスの麻酔科医。常勤医からフリーランス医になった時の税制の違いに驚き、日本の税制について幅広く勉強する。フリーランスの麻酔科医として就業する傍ら、資産形成を目的として様々な事業展開を行っている。医師としての活動のほか、不動産賃貸業、茶葉通販業、法人の代表取締役として活動中。フリーランスの税制、医師や高所得者の節税、医師の資産形成などの情報発信を行っている。

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