常勤か非常勤か 持つべき判断軸は?

常勤医か、常勤先を持たない非常勤医として働くか―。ライフイベントなどをきっかけに、これまでの働き方を見直す医師は少なくありません。常勤と非常勤勤務、それぞれのメリット・デメリットを交えながら、実際にワークスタイルを変えた事例をご紹介します。

【目次】

ライフイベントのほか、一時的な理由で非常勤を選ぶことも

常勤医が非常勤勤務を考え始めるきっかけは、大きく2つあります。
1つ目は、ライフイベントに伴う生活の変化。特に女性の場合、妊娠、出産、育児を機に、常勤から非常勤にシフトするケースが多くあります。中には、妊活や不妊治療に取り組むために、非常勤を選択するという医師も。また、一部の医療機関では、子どもができた場合は、常勤から非常勤へと切り替えを依頼するところもあるようです。また、男女問わず、ある程度の年齢にさしかかると、介護を理由に勤務形態を検討する医師も少なくありません。
2つ目は、定年退職。定年以降のキャリアの選択肢の1つとして、非常勤先を見つけて働き続けることが挙げられるためです。50代のうちに、定年以降をどう過ごしていきたいのか考え、定年間際に意思決定・行動していく傾向にあります。

この他、心身ともに疲れてしまい働き方を見直したい、訪問診療など挑戦したい分野の経験を積みたい、転職候補先の様子を知るために「お試し勤務」をしてみたいなど、今後のワークスタイルを考えるために、一時的に非常勤勤務を選択する医師も一定数存在します。

常勤・非常勤勤務のメリット・デメリット

常勤医として働くことと、常勤先を持たない非常勤医として働くことには、それぞれ以下のようなメリット・デメリットが考えられます(◯=メリット、△=デメリット)。

    【常勤】

  • ◯ 専門医維持、スキルアップなど、継続的なキャリアアップが望める
  • ◯ 昇給、役職付与
  • ◯ 雇用の継続性
  • ◯ 福利厚生面の充実(国民健康保険、有給休暇など)
  • ◯ 社会的信用
  • △ 拘束時間の長さ
    【非常勤】

  • ◯ 責任、デューティーが小さい
  • ◯ 時給換算した場合の給与が良い
  • ◯ 時間の融通が聞きやすい
  • △ スキルアップしにくい
  • △ 社会保険・福利厚生の適応外
  • △ 雇用継続の確証や休んだ場合の給与補償がない

医師紹介会社のコンサルタントによると、「常勤医として働くか、常勤先を持たない非常勤医として働くか迷っている」といった相談も時々あるそうです。今回は、そのような悩みを抱えていた医師の事例をご紹介します。

相談医師:40代男性、消化器内科医、非常勤勤務
年収:1,700~1,800万円(2つの非常勤先で合計週5日勤務)
相談内容:非常勤先を掛け持つワークスタイルから、常勤医に戻るべきか
非常勤医を選択した背景:毎週末、県外に外出する用事があり、その時間を確保するため

よくよく話を聞いてみると、相談医師はこれまでの経験から、休日は自宅待機が当然であり、自宅から長時間離れることが難しいと考えていることが判明。この場合、雇用契約を結ぶ際、希望休暇日や呼び出しについて医療機関としっかり取り決めることで解決する内容であったため、有給休暇も保障されている常勤医として働くことを勧めました。その結果、2018年度から常勤医として働くことが決定。新専門医制度が始まることにより、2018年度以降は専門医の更新要件が厳しくなっていくことも踏まえた決断でした。

最優先させたいことを叶えられる働き方か

前述したように、「常勤医/非常勤医はこうである」と考えていたことが、実は思い込みだったというケースも少なからずあります。ワークスタイルを見直したり、改めて考えたりするきっかけは人それぞれ。自分が最優先させたいことに取り組むために、その選択が最適であるかを見極めることが大切です。そのためにも、雇用形態も含め、まずは自分の希望を明確にすること。そして、それを実現させるために医療機関と話し合ったり、時に転職を視野に入れて考えたりすることが、「理想の働き方」を実現させる一番近道なのではないでしょうか。


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