医師の転職、大阪府の年収相場や動向は?

医師の転職、大阪府の年収相場や動向は?西日本における中心地と言える大阪府。全国2番目に面積が小さな都道府県でありながら東京都・神奈川に次ぐ人口となっており、都市機能・医療機能ともコンパクトに集約しているのが特徴と言える。今回は大阪府で医師が転職する際に留意しておきたいポイントを解説する。

【目次】

大阪府の病院・クリニックの特徴

全国で2番目に面積が狭い都道府県である大阪府。西は大阪湾に面し、北は北摂山系、東は生駒山地、南は金剛山地、和泉山脈によって囲まれており、コンパクトな土地に都市機能・医療機能が集約されているのが特徴と言える。

大阪府内は8つの医療圏に分けられ、523施設の病院(全国3位)と8387施設のクリニック(全国2位)が位置している。最も医療機関が多い大阪市医療圏にはおよそ35%の医療機関が集中。続いて泉州医療圏、北河内医療圏などと続く。全国水準と比べると病院数は多く見えるが、10万人あたりに病院数を換算してみると5.9施設となり、全国平均とだいたい同水準と言える。

大阪府内には医学部を保有する大学が5つ(大阪大学、大阪市立大学、大阪医科大学、関西医科大学、近畿大学)存在し、これは東京都に次ぐ全国2位。こうした背景もあり、8つの医療圏の半数以上に大学病院が存在しており、特に大学病院に加えて、国立循環器病研究センターが位置する豊能医療圏、大阪国際がんセンターを有する大阪市医療圏では高度医療提供体制が整っている。

医師数は2万5003人で10万人あたりに換算すると270.4人(全国15位)。大阪府の医療計画(2013年から2017年)によると大阪府内にいわゆる「へき地」や「無医地区」はなく、全国レベルで見れば比較的医師が確保されている状態だ。ただ、医師の分布を2次医療圏ごとに見ると、豊能医療圏や大阪市医療圏では比較的医師の割合が多いのに対し、中河内医療圏や泉州医療圏では全国平均を下回っており、地域による格差が生じているとされる。

日本医師会の『病院における必要医師数調査結果』(2015年)によると、大阪府の医療機関のうち大学医局から派遣を受けている病院の割合は76.2%と、全国平均(75.5%)とほぼ同水準である。転職市場の動向を見ると、特に公的病院、大阪市内の急性期病院において、大学医局からの派遣を受け入れている傾向にある。

大阪府の医師の待遇

エムスリーキャリアの過去転職者のデータによると、大阪府に勤務している医師の平均年収は1,396万円。全国平均である1,496万円と比べると低い水準となっている。

大阪府の医師にとっての暮らしやすさは?

交通網も充実しており、都市機能も高いのが大阪府の魅力。神戸市や京都市など、隣接した都道府県の繁華街へも出ていきやすいほか、伊丹空港(大阪国際空港)・関西国際空港などの空港もあり、主要都市へのアクセスは整っていると言える。一方、大阪市以外は車社会であるため、居住地によっては車が必要になるケースも考えられる。

住まいとして人気なのは、高級住宅地である北摂エリア。阪急やJR、地下鉄が乗り入れているため、市内への通勤も良好なほか、北野高校、茨木高校など高偏差値の高校が位置していることから、教育面でも北摂エリアを支持する声は根強い。

医学部進学実績を持つ高校としても、大阪星光学院高校、四天王寺高校、清風南海高校、高槻高校、大阪桐蔭高校、大阪教育大附池田高校などが名を連ねており、総じて水準も高い。一方で刑法犯・窃盗犯認知件数では全国1位に挙がることも多く、治安に不安を抱く医師もいる。また、大阪市はキタ(梅田周辺)とミナミ(難波周辺)で大きく文化が異なる点も特徴である。

大阪府の医療機関で働く医師の口コミ

大阪府で働く医師に、「大阪府で働こうと思った理由」と「勤務地としての東京都の魅力」について聞いた結果は以下の通り。

  • 大阪出身だから大阪府で働き続けている。医療が充実していると言えるので、スキルの向上を目指すにも、QOLの向上を目指すにも、対応可能な土地だと思います。開業目的なら勤務地をよく選んだほうがよいとも思います。(50代、透析科)
  • 居住地としてはJRと阪急の快速が止まり、京都にも大阪にも15分程度ででられ便利。勤務地としては、給与的な相場は平均的だが求人を出している医療機関も多く選べる選択肢が多い(20代、放射線科)
  • 都会の病院であり、仕事をしやすい。(40代、精神科)
  • 交通便利な都会である(40代、泌尿器科)

大阪府の医師求人情報

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    【参考資料】

  • 2014年『医師・歯科医師・薬剤師調査』(厚生労働省)
  • 2015 年『病院における必要医師数調査結果』(日本医師会総合政策研究機構)
  • 2016年『医療施設(動態)調査・病院報告の概況』(厚生労働省)

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大阪府の特徴としましては、北部(大阪市以北)と南部(堺市以南)で医師数・医療機関数の偏在が大きいことが挙げられます。大阪府は府内で5大学が医学部を有しており、うち4大学が北部に位置しています。府北部は恵まれた医療環境であるものの、大学医局の影響を強く受けているエリアであるため、急性期病院の求人数は限られております。ご興味をお持ちいただける求人があった場合には、お早めにお話を聞きにいかれることをおすすめしております。
府南部は、療養型病床や精神病床が集中しており、求人数も多い点が特徴です。医師数自体少ないため、待遇面について相談しやすい医療機関もございます。

直近1~2年間の傾向として、大学医局に頼らず自院採用を進めている医療機関が増えており、先生方の働く場所、働き方の選択肢が多様化しつつあります。先生におかれましては、今後についてはいかがお考えでしょうか。先生のキャリアプランや、叶えたいことなどをお伺いさせていただき、少しでもお役に立てる情報のご案内ができればと存じます。ぜひお気軽にご相談ください。

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