女性医師の復職・転職に潜む「夫ブロック」

女性医師の転職における夫からの反対にどう対応するか(イメージ)転職市場の動向をみると、配偶者からの理解をなかなか得られず、思うようなキャリアを歩めない女性医師の姿もうかがえます。パートナーの協力を得る上でのポイントとは-。

【目次】

女性医師の1割が「配偶者の非協力・無理解」に悩む

日本医師会の『女性医師の勤務環境の現況に関する調査報告書』(2017年8月)によると、「配偶者の非協力・無理解」に悩んでいると回答した女性医師の割合は9.3%。「家事と仕事の両立」(68.3%)などと比べれば数は少ないものの、およそ1割の女性医師が配偶者からの協力をうまく得られず悩んでいるという結果になっています(なお、この調査対象者の配偶者の職業は7割が「医師」)。

女性医師のキャリアの6位は「配偶者の非協力・無理解」『女性医師の勤務環境の現況に関する調査報告書』より

女性医師の転職現場における夫たちの反対

女性医師の転職現場では、夫の理解が得られないために復職が阻まれたり、転職が取りやめになったりするケースも。もちろん、復職・転職を止められたからと言って、一概に「理解がない」と論じることはできませんが、転職市場では具体的に以下のような理由で転職・復職が反対される事例が起こっています。

女性医師の転職・復職が配偶者によって阻まれる例

・「そんなに働かないで家事に力を入れてほしい」
・「子どもが小さなうちは育児に専念して欲しい」
・「自分より昇進しないで欲しい(特に配偶者が医師の場合)」
・「自分の母親のように家庭を支えて欲しい」
など

上記のような引き止めに特にあいやすいのは、30代で結婚・出産・育児を機に一度退職した若手女性医師など。「専門医を取得して間もなく、『スキルをさらに磨きたい』という強い思いを持っているものの、育児や家庭生活の充実も求められる」といった状況下で、自身のキャリアと家庭生活のバランスに悩むケースなどが該当します。

復職・転職によるメリット・目的を明確に

特に夫婦共に医師の場合は、片方の収入だけでも生計を成り立たせられることもあって、「なぜ復帰したいか」「配偶者の心配事項を取り除くか」を突き詰めていくことが、パートナーの協力を得る上での大きなポイント。

「医師としての目標を叶えるために、今すべきことは何か」「効率化できる家事はないか」「子どもとの時間をどのように確保し、どのように子育てをしていくか」など、話し合う過程で夫婦間の役割分担が見直されることもありますし、子育ての方針や、長期スパンでの人生設計をすり合わせていけば、復職・転職先を探す際の判断軸もだんだんと磨かれていきます。

女性医師を支える先進的な医療機関も

院内保育や時短勤務など、女性医師支援に乗り出す医療機関は増加傾向。ごく一部ではありますが、ベビーシッターの利用料を補助したり、院内に学童施設を整えたりして、さらに踏み込んだ支援策に乗り出している医療機関も出始めています。ただ、単に制度が整っているだけでなく、「実際に利用されているかどうか」「院内でほかに相談に乗ってもらえるような医師がいそうかどうか」など、病院の担当者や紹介会社を通じて実情の部分もよく確認しておくとミスマッチは防ぎやすくなります(関連記事:どう進む?医師の働き方改革 )。

パートナーと人生設計をすり合わせる作業は、時に骨の折れる作業ではありますが、育児・出産を機に改めて自分を見つめなおしたことでその後の人生の展望が開けたという女性医師は多く存在します。長い目で見て夫婦ともに後悔のない選択ができるよう、自分自身や双方の思いにじっくりと向き合うことが大切と言えます。

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