小児科医におすすめのキャリア記事まとめ

子どもの疾患に対応し、発育を総合的に支援する小児科医。主に新生児から思春期の患者を対象に、すべての臓器、疾患、感染症などを扱うため、「子どもの総合医」とも呼ばれます。小児科医のキャリアの特徴や、キャリアステップを考える上でおすすめの記事をまとめました。

【目次】

  • 科目の特徴

    小児医学はもともと、小児特有の疾患を診療研究する分野として、内科学から発展・分離しました。
    臨床においては新生児から思春期までの患者が多いですが、成長後も継続的なフォローが必要な場合は成人患者も診るケースがあります。
    小児科の専門性はおおまかに「周産期・新生児領域」「小児内科系」「小児外科系」「児童・思春期精神医学」「小児救急医学」に分けることができます。

    基本的にはすべての臓器・疾患を扱うため、診療の際は他科目との連携体制が重要です。また、それぞれの小児科医がサブスペシャルティを持ち、チームとして診療を進めることが理想的です。

    発達障害や虐待、貧困などの社会問題を背景に、小児科医は医療現場だけでなく、家庭や地域社会、保育、教育へ視野を広げることが求められています。
    また、近年は、人工呼吸管理を続けながら在宅医療に移行する子どもが増えており、小児在宅医療のニーズも高まっています。

    初期研修修了後のキャリアステップ

    2018年度に始まった新専門医制度では、小児科専門医には「子どもが罹患する疾患への対応のみならず、子どもの健全な発育を総合的に支援すること」が求められています。
    専攻医は、小児科研修プログラムによる専門研修を受け、「小児科医は子どもの総合医である」という基本的姿勢のもと、「子どもの総合診療医」、「育児・健康支援者」、「子どもの代弁者」、「学識・研究者」、「医療のプロフェッショナル」の5つの資質を備えた専門医を目指します。

    STEP1
    <小児科専門医への道>
    新専門医制度では、まずは基本領域である小児科の専門医になることが必要です。
    そのためには、日本小児科学会が指定する小児科研修プログラム実施施設群で3年以上の研修を受ける必要があります。

    STEP2
    <サブスペシャルティ領域専門医の取得>
    「小児科医は子どもの総合医である」と言われているように、小児科が関連すると想定されるサブスペシャルティ領域は領域全般に及びます。
    新専門医制度で、日本専門医機構が既に認定しているサブスペシャルティ領域は以下の通りです。最新の情報は同機構のウェブサイトなどでご確認ください。

    日本専門医機構が認定したサブスペシャルティ領域(2019年10月10日現在)
    【内科領域】
    消化器病、循環器、呼吸器、血液、内分泌代謝、糖尿病、腎臓、肝臓、アレルギー、感染症、 老年病、神経内科、リウマチ、消化器内視鏡、がん薬物療法
    【外科領域】
    消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科、乳腺、内分泌外科
    【放射線領域】
    放射線治療、放射線診断

    ※専門研修の開始年度によって要件が異なるため、詳細は各学会・日本専門医機構のホームページを参照してください。
    ※一部のサブスペシャルティ領域の研修は、2019年4月より内科専門医の研修期間中から一部連動研修ができるとされていましたが、一旦見送りとなっています(2019年10月10日現在)。

    STEP3
    <第一線で活躍>
    ・小児科全般を対象とする一般小児科医として活躍
    ・周産期・新生児科医として活躍
    ・重症心身障害者施設などで、小児神経科医として活躍
    ・子ども病院や循環器病院で、小児循環器科医として活躍
    ・子ども病院や大規模病院で、小児外科医(呼吸器系、消化器系、泌尿器系、神経系、循環器系)として活躍

    STEP4
    <第一線を引退>
    一般小児科医、一般内科医、簡単な外科処置が求められる一般外科医として勤務

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    <参考>
    ・一般社団法人日本専門医機構
    https://www.japan-senmon-i.jp/
    ・日本小児科学会
    https://www.jpeds.or.jp/

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