総合診療医におすすめのキャリア記事まとめ

高齢化に伴う疾病構造の変化により、プライマリ・ケアの強化が求められています。実際に、2018年4月から始まった新専門医制度では基本領域に「総合診療専門医」が新たに加わり、日本専門医機構が認定する総合診療研修プログラムも始まったことから、更に注目を集めています。今回は総合診療科におけるキャリアの特徴とおすすめの記事をまとめました。

【目次】

  • 総合診療科の業務内容

    総合診療専門医は、患者の特定臓器に着目するのではなく、地域に住むあらゆる年齢、性別の患者の健康問題に向き合って治療を行います。その際、患者が抱える健康上の不安や課題、特性を多角的に診て、家族・生活背景まで診るという意識が必要です。さらには医師自身が各種連携の中心となり、他科の専門医やその他職種と連携することはもちろん、地域の保健・医療・介護・福祉などの地域資源をマネジメントしながら、地域包括ケアのリーダーになることが求められています。

    総合診療専門医の7つのコアコンピテンシー
    1. 包括的統合アプローチ
    2. 一般的な健康問題に対する診療能力
    3. 患者中心の医療・ケア
    4. 連携重視のマネジメント
    5. 地域包括ケアを含む地域志向アプローチ
    6. 公益に資する職業規範
    7. 多様な診療の場に対応する能力

    初期研修修了後のキャリアステップ

    2018年4月、「総合診療専門医」は基本領域における19番目の専門医として位置付けられました。それ以前は、「総合診療専門医」にあたる資格を複数の学会が認定をしており、日本内科学会による「総合内科専門医」や一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会による「家庭医療専門医」などが、似た役割を担っていました。しかし、複数の認定学会があることで専門性が定まらない、研修プログラムに差があることなどが課題に挙げられていたため、2020年度からは学会から独立した日本専門医機構が、中立的な第三者機関として「総合診療専門医」の認定を担うこととなっています。

    STEP1
    <総合診療専門医への道>

    ・総合診療領域専門研修プログラム実施施設にて3年以上の勤務歴

    STEP2
    <サブスペシャルティ専門医の取得>

    ・新・家庭医療専門医
    ・病院総合診療専門医
    ・他のサブスぺ専門医(在宅・緩和等)
    ※2019年5月現在、関係学会、団体と検討中のため2020年度から養成開始のスケジュール見込み

    STEP3
    <第一線で活躍>

    ・家庭医としてクリニックで活躍(開業、在宅医療も含む)
    ・病院総合医として大学病院や総合病院で活躍
    ・指導医として後進の指導・教育者として活躍

    STEP4
    <第一線引退後>

    ・病院総合医や家庭医として活躍

    総合診療医の将来性

    現在の日本は高齢化と少子化が同時進行しており、疾病構造も変化しています。中でも65歳以上になると複数疾患を抱える人が増えるため、受診すべき医療機関や診療科目が選べないといった事態にもなりかねません。そんな時、総合診療医が総合病院やクリニックでの初期対応を担うことで、最適な診療科・専門医の判断ができることはもちろん、疾病の早期発見や予防医療、介護などにもつなげやすくなります。

    また、かねてより医師、診療科の地域偏在が課題に挙げられています。特に、へき地・過疎地域、離島などは医療資源が限られていることから、小児から高齢者まで幅広く診療する総合診療医が活躍しやすいフィールド。地域医療を支えるかかりつけ医として勤務医はもちろん、開業医として腰を据えることもできます。

    総合診療医のキャリア事例


    医師7年目に東京城東病院 総合診療科の診療現場の責任者となった森川暢先生。診療科の方針転換をはかり、総合内科と家庭医療を融合させた意図とは。



    2児の子育てをしながら、総合診療科の医長を務める本郷舞依先生。子育てと両立しながら、総合診療の最前線で働き続ける理由をお話しいただきました。



    大学卒業後から岩手県内の医療に携わり、県内の窮状を何度も目の当たりにしてきた山田哲也先生。2018年5月からは自分でも予想外のキャリアを選択し、新たな挑戦を始めています。その胸中とは。



    豊田地域医療センターに年間看取り数120名の在宅医療支援センターを立ち上げ、2018年現在、18名が在籍する総合診療プログラムも構築している大杉泰弘先生。この状況を作り上げた大杉先生の展望とは――。



    長崎県平戸市には、年間40名を超える初期研修医が地域医療研修を受けるためにやって来ます。その立役者は中桶了太先生。未経験ながらも、中桶先生が畑違いの分野に挑戦を決めたのはなぜでしょうか。

    <参考>
    ・一般社団法人日本専門医機構
    総合診療専門研修プログラム整備基準 一部改定(平成30年5月18日)
    https://www.japan-senmon-i.jp/dcms_media/other/comprehensive_part180518rev2.pdf

    ・一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
    http://sogoshinryo.jp/

    ・「新・家庭医療専門医」、総合診療専門医のサブスペ創設へ
    2020年度からプラマリ・ケア連合学会、キャリア明確化と質保証目指す
    https://www.m3.com/news/iryoishin/677141


    今後のキャリア形成に向けて情報収集をしたい先生へ

    IMG_7423 - コピー

    医師の転職支援サービスを展開しているエムスリーキャリアでは、直近すぐの転職をお考えの先生はもちろん、「数年後のキャリアチェンジを視野に入れて情報収集をしたい」という先生からのご相談にも応じております。

    ●転職した場合、どの程度の年収になるかを確かめたい
    ●希望のエリアにどのような求人があるか知りたい
    ●数年後の年齢で、どのような選択肢があるかを知りたい
    といった疑問に対し、今後のキャリアの一助となる情報をお伝えいたします。

    banner
サブコンテンツ