医師がメスを置く瞬間…外科医のセカンドキャリアを考える

いつまで外科医として第一線で働きつづけるか。外科系の医師であればいつかは考えるこのトピックを、医師たちはどのようにクリアにしているのでしょうか。術野の第一線を退いた後のキャリアステップとは――。転職市場の動向から解説します。

【目次】

科目によってセカンドキャリア検討開始年齢に違い

外科医が手術の第一線を退くタイミングとして多いのは、40代中盤から50代以降にかけて。科目によって検討開始年齢は異なり、重症患者が多く体力的にも負担の大きい心臓血管外科や脳神経外科、症例数が少ないうえ大学病院に症例が集積しやすい呼吸器外科の医師は、40代中盤と比較的早期からセカンドキャリアについて検討し始めるケースが多いようです。一方で、消化器外科・一般外科・整形外科・泌尿器科などは予定手術に特化することもできる分、第一線で活躍できる期間が長く、40代後半~50代程度からセカンドキャリアを考え始める傾向があります。

医師がセカンドキャリアを検討し始める理由として多いのは、「体力的な限界を感じ始めた」「退局を機にキャリアチェンジを考える」など。セカンドキャリアの選択肢についても、科目によって異なる傾向があり、以下のような事例があります。

外科医のセカンドキャリア 各パターンと注意点

1.専門性を活かしつつ、慢性期よりの働き方に改める

外科医のセカンドキャリアとして多いのは、これまでの専門性を生かしつつ、慢性期よりの医療機関で働くスタイル。具体的には以下のようなキャリアチェンジが挙げられます。

  • 脳神経外科医:脳ドック、リハビリテーション領域で活躍する
  • 呼吸器外科医:呼吸器内科の領域にも力を入れる
  • 心臓血管外科医:循環器系疾患を中心に、生活習慣病全体を診る家庭医になる
  • 一般外科医:簡単な外科処置が求められる在宅医療や総合診療医への挑戦
  • 整形外科医:リハビリテーション領域で活躍する
  • 消化器外科医:内視鏡検査のスキルを活かし、消化器内科領域へシフトする
  • 泌尿器科医:専門外来、透析管理を担当
  • そのほか:外科医として緩和ケア領域の専門性を高めたのち、在宅医療に挑戦する

など

上記のキャリアを選択する最大のメリットは、これまでの専門性を活かせること。専門領域に近い分、入職後のイメージが付きやすく、ミスマッチを防ぎやすいのも大きなポイントです。一方、当然のことながら手術件数は減り、自身の専門外の対応も増えてくることも想定されるため、これまでとは違う勉強をしなければいけない場合も考えられます。いずれにせよ、患者の医療ステージは違えども、外科医として培った全身管理能力、いざというときの緊急対応能力は高く評価される傾向にあり、セカンドキャリアの外科医を重宝する医療機関も存在します。

2.介護老人保健施設の施設長、産業医など新しい領域に挑戦する

このほか一般的なのは、老健や産業医など、医療機関とは異なるフィールドで活躍する例。臨床とは異なるアプローチができることや、自分の時間が確保しやすいといったメリットはありますが、介護施設や企業と医療機関では連携のあり方、患者との関わり方が異なるため、ミスマッチがないよう勤務前によく精査しておくことが重要。まずは非常勤勤務などをしてみて、ミスマッチがないかどうかよく精査しておくと安心です。

いつか来る引退の日 漠然とでもキャリアプランをまとめておくのが吉

外科医として磨いてきた全身管理能力・重症患者への対応能力を評価してくれる法人は多数存在し、メスを置いた後の活躍の場自体は見つかりやすい傾向にあります。だからこそ意識しておきたいのは、セカンドキャリア選びにおいても明確な軸を持つことです。

外科医として第一線で活躍しているうちに、セカンドキャリアを踏まえて10年―15年スパンでキャリアプランを考え、「いつまでに何をすべきか」を明確にしておくと安心です。条件・待遇などにとらわれず、納得の行くセカンドキャリアが送れるように、戦略を練られると良いでしょう。


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