女医ママの復職先、探し方のポイント―女医のつれづれ手帖(18)

Yu(ゆう)

「今の勤務先で出産後も働き続けるか」「今の勤務先を辞めて、出産後は違う勤務先で働くか」―。子どもを授かった女医にとって、出産後にどう働くかは悩ましい問題ではないでしょうか。わたしはフリーランスという立場ですが、仕事と育児のバランスをとるために、産休前と復職後で働き方や勤務先を変えました。今回は、復職にあたり、わたしがどのように職場を探したかについてお話したいと思います。

【目次】

何かを犠牲にしなければ、復職は難しい

いざ復帰!となると復職先として、産休前に勤務していたところにまた戻る、一度退職して育児と家庭の事情に合わせて新しい職場を探すなどが挙げられます。復職先を検討するにあたり、「甘え上手は仕事復帰しやすい?!―女医のつれづれ手帖(17)」でも触れたように、保育園や家族、職場の理解などの条件をもとに考える方も多いのではないでしょうか。

わたしは麻酔科で非常勤として働くにあたり、保育園の送り迎えと体力を考えると、通院時間が長すぎること、勤務時間も安定しないことから、もう少し体力的に余裕が持てる継続的な勤務をメインにしていこうと決意。そこで、美容内科の勤務を主体にして、麻酔科勤務はスポットで引き受けるようにシフトしていきました。このように働き方を変えたことで、仕事と育児のバランスがとりやすくなったように思います。子どもを抱えながら仕事復帰するには、必ず何か犠牲になります。いい復職先を見つけられるかどうかは、運とタイミングもあるため、なるべく早くから動き出して、さまざまな復職先の候補をエージェントや転職サイトから洗い出し、自分の条件に合致するところを見つけることも大切です。自分のやりたい内容の仕事をやりたいだけやって十分な収入をもらい、育児も完璧にこなすのは、かなりの運と体力の持ち主でないと難しいでしょう。

視野を広くすれば、条件にあう職場が見つかることも

仕事と育児のバランスをとるには、まずは優先順位を決めること。「育児が最優先で空いた時間に仕事をする」「自分の専門分野だけでなくていいから、できるだけ早期に始められる条件の仕事を探す」「どんなに時間がかかっても、自分の理想の職場を見つけたい」など、人によってさまざまな選択肢があるはずです。優先順位が定まったところで紹介業者に相談し、条件に合うところを探してもらって、見つけていくと良いのではないでしょうか。小さい子どもがいると、時間勤務でないと働きにくい、保育園のお迎えがある、当直ができないなど、想像以上に拘束が増えてしまいます。こればかりは仕方ないことです。

仮に、親や旦那の協力をフルに得られたとしても、小さい子どもはママが1番ですし、全く妥協しないわけにはいきません。以前より産休・育休明けの女医ママが増えてきたこともあり、紹介業者も、そういった社会情勢に合わせて、「女医ママが働きやすい職場」を理解して紹介してくれるようになってきています。条件に合う職場は簡単には見つからないものですが、意外にぴったりの職場が急に出てくることもあるので、探す前から諦めないことが大事です。難しい条件かもしれなくても、探してみなければわからないし、全ての病院が、バリバリ長時間働いてくれる人を求めているわけではありません。わたし自身、今回のような転職をするまでは、大学病院といくつかの外勤先病院しかみたことがなかったので、そもそも麻酔業務をスポットで勤務できる、ということすら頭にありませんでした。しかし、視野を広くすると、バリエーションに富んだ仕事があるもの。業者で見つからないなら、同期や知り合いのつてを利用するのも手だと思います。とにかく、まずは自分の優先順位と条件を出して探すこと。それでダメなら多少妥協すること、何かしら納得できる復職先が出てくる可能性が高まると思います。

【著者プロフィール】
Yu(ゆう)
医学部卒業後、某医局で麻酔科認定医取得。 30代で国際結婚、1児の母。
現在は麻酔科・内科医として働きながら、 自身の経験を活かした執筆活動も行う。

もし先生が今後のキャリア形成のための情報をお求めでしたら、
以下のフォームよりご連絡ください。

医師の転職支援サービスを展開しているエムスリIMG_7423 - コピーーキャリアでは、直近すぐの転職をお考えの先生はもちろん、「数年後のキャリアチェンジを視野に、情報収集をしたい」という先生からのご相談にも応じております。

「転職した場合どの程度の年収になるかを確かめたい」「ご希望のエリアにどんな求人があるか知りたい」など、ご希望に応じて、今後のキャリアプランの一助となる情報提供をさせていただきます。お気軽にご相談ください。 banner

サブコンテンツ