結婚の意思、パートナーにどう伝える?―女医のつれづれ手帖(4)

Yu(ゆう)

自分は結婚したいと思っていても、相手がどう思っているかはわからないもの。そのまま自然な流れで…というのは1つの理想的な形だと思いますが、女性の場合、出産を意識するとうかうかしていられません。わたしは自分自身の結婚を通じて、何事も話し合わなければ前進しないということを身をもって実感しました。今回は、結婚話を進めるためにしておくべきことについてお伝えします。

「結婚しよう」と言われた翌日に…

わたしたちの場合、旦那のビザ更新という有無を言わさぬリミットがありました。いろいろ葛藤した結果、旦那から「結婚しよう」と打診がありました。この時はまだ、旦那が国に帰るか否か悩んでいたことも、ビザ更新が近いことも知らなかったので、結婚の話をされてもピンと来ず、「あと数ヵ月は待ってほしい」と返事をしてしまいました。

すると、翌日から旦那と音信不通になってしまったのです。わたしからの電話も出ない、メールの返信もない、という状況で、もはやお手上げ状態。旦那の友人を通じてやっと連絡が取れて、やっと話を聞くことができました。そこで初めて、前から母国に帰ろうと考えていたこと、でも母国に帰ってしまったらおそらくわたしとは別れることになってしまうので、やはり日本に残ることを決意して結婚しようと言ったのだと教えてもらいました。そこで「なるほど、そういう事情だったのね」と腑に落ちて、わたしも結婚を真剣に考えるようになったのです。
旦那にとっては、かなりの一大決心だったろうに…。今となっては、彼にとってひどい返事を突き付けたものだと感じます。日本語もままならないうえ、恋愛も苦手な彼は、そういう混み入った事情を初めから話してくれませんでした。こんな複雑な事情を―しかも日本語でどう説明したらいいのかわからなかったのだとか。でも、教えてくれなきゃわからないことですよね。言葉不足は最近でも変わらず、ちょっとややこしい話になって、こっちが何度も聞いたりすると、すぐ「もういいよ!」といじけたり、面倒な事務的な電話や取引みたいなことも、都合のいいときだけ「俺日本語苦手だから~」と言って私に振ってきます(笑)。

目的を見失わず、しっかり話し合いを

そういうわけで、長年お付き合いして、一体いつプロポーズしてくれるのかしら?と想いを馳せながらドキドキするような経験は残念ながらありませんでしたが、共通して言えることは、結婚したいにしろ、まだ結婚の気分にならないにしろ、なあなあにせず、一度思いきって話し合いをしたり、「わたしはこう思ってるけど、あなたはどう考えている?」と尋ねたりするべきではないかと思います。

面倒だし、ぎくしゃくするのが嫌で遠回しにしたくなる気持ちはよくわかります。しかし、遅かれ早かれいつかは向き合わなければならないテーマ。先延ばしにすればするほど、気が重くなっていきます。仮に話し合って、ネガティブな展開になったからといって逃げ出したり、キレたりしないことがポイントです。実際、わたしの旦那も、もう少し結婚は待ってほしい、と答えた時点で一度逃げています(笑)。そうなると、人によっては、突然音信不通ってどういうつもり?と怒りたくもなります。わたしはあまりにも急に消えられたので、怒りを通り越して「事故にでもあったのか?」と疑いましたが…。

あくまでも冷静に、お互いの意思を確認する目的で話をしてみたらいいと思います。わたしたちは期限に迫られる中で決断してしまい、結婚後も他の事務的な作業に追われていて、なかなか落ち着いて意見交換することができませんでした。そのために無駄な喧嘩をしてしまったので、改めてそう思います。結婚の意思を伝えてみて、お互いに前向きならば、自分が考える結婚後のキャリアプランや妊娠・出産計画、財布をどうするかなどについても話し合っておいた方が、結婚してからの悩みが減りますよね。全てが思い通りに行くわけではありませんが、相手を知らずに闇雲に突っ走るより、どのような結婚を望んでいるのかリサーチしておいた方が、余計な感情を持たずに済むはずですから。とはいえ、これといってはっきりしたプロポーズもないまま結婚して上手くいく人たちもいるわけで…。何とも難しいテーマですね。

【著者プロフィール】
Yu(ゆう)
医学部卒業後、某医局で麻酔科認定医取得。 30代で国際結婚、1児の母。
現在は麻酔科・内科医として働きながら、 自身の経験を活かした執筆活動も行う。

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