円満な結婚生活に、ルールはいらない?!―女医のつれづれ手帖(7)

Yu(ゆう)

共働き夫婦―特に女性の場合、仕事と家庭を両立させるためには、パートナーの深い理解が必要です。しかし、医師は多忙のため、ゆっくり話し合う時間を確保できないこともしばしば。そのため、すれ違いが重なり、夫婦間に亀裂が入ってしまう結果になることも―。そうならないためにどうすればいいのか、今回は我が家の事例を紹介していきます。

仕事と家庭を両立させるために欠かせない、●●の精神

結婚後は、いかに旦那と家事を分担したり、こちらの手抜きを見逃したりしてもらえるか、にかかっているといっても過言ではありません!妻側が医師であるなら、結婚、出産しても簡単に医師の仕事を手放すことはできません。一生共働きをしていく可能性が高いわけなので、仕事以外の家庭のことに協力・理解してもらわないと、妻側にしわ寄せがいってパンクするのは必至です。

ですから、結婚後(できれば結婚前)から夫婦でお互いの仕事の比重と家事分担を想定しておく必要があると思います。わたしたちの場合は、どちらが何担当、と決めずに、手が空いているほうがやる(妊娠前はだいたい私の役回りでした)、疲れていたら手を抜く、という風に暗黙の了解でやってきました。産後は「育児」も加わり、分担事項はさらに細かくなりましたが、やるべきことが増えた分、以前よりスムーズにそれぞれのやるべきことをこなせている気がします。おそらく、やりたくない…などと思っている暇なく、どんどん消化していかないと終わらないからだと思います(笑)。

男性は、家事に抵抗のある人が少なくないですよね。旦那もその一人です(国は関係ないみたいです)。共働きでも、進んで家事を行う雰囲気が始めはなかったです(笑)。悪気はないようですが、なんでもっと気が付けないの?といら立つことも何度もありました。それでも、わたしが出掛けたり、趣味に時間をかけたりすることに対して特に文句を言われることもなかったし、こだわりを押し付けて来るようなこともなかったので、そんなに苦ではありませんでした。仮に何も家のことをやってくれなくて、人に文句を言ったり指図したりするような旦那だったら、すぐさま離婚していたことでしょう(笑)。

ですので、自分はどこまで譲れそうなのか、相手はどうなのかを知っておくのは、結婚後の生活には非常に役立つことだと思います。しかし、最初に分担を話し合ったところで、徐々に考えや家庭環境が変化することは避けられないと念頭に置いておくことも大事です。結局のところ、一番大事なのは「譲り合い」ではないのかなと。壁や関門が現れたら、その都度話をして、自己主張だけでなく思いやりをもって譲り合えば良し!がちがちにルールを定めるより、円満に解決できるのではないでしょうか。仕事が立て込んだりしていると、そういう時間作りも大変なので、そんなときは、考えがまとまった時にメールで伝えたり、置き手紙をして仕事に出掛けたりしていました。そうしたら、改めて話し合いの機会を設けなくても、特に返事もないままに、自然と旦那が動いてくれるようになったりしてくれたんですよね。そうすると「お、ちゃんと心に響いたかな?しめしめ」という思いになります。直接口頭で伝えると、余計なことを言ってしまったり、話題がずれてしまったりすることがあるので、あえて文書で伝えるのはおすすめです。

あとは言い方にも注意です。医師の仕事をしていると、無意識のうちに頼み事も「指示」のようになりやすい。男性のプライドってものを傷付けないよう、うまく言えるようにわたしも気を付けなければ!

ライフビジョンはなくても、なんとかなる!?

そして「ライフビジョン」。

家庭によってしっかり設計されているところもあるかもしれません。でもわたしたちは、残念ながら大した展望を抱いていませんでした(笑)。そういうのを考える時間もなく結婚してしまったということ、いくら理想を描いても思い通りに行くことのほうが少ないこと、わたし自身考えや気持ちが変わりやすいタイプということもあり、あまり考えないようにしました。その時々の最善策を旦那のみならず、家族みんなで考えるというスタンスでいます。それでも、子供がもう少し大きくなったら年に一度は旦那の実家に遊びに行きたい、海外旅行に行きたい、子供が挑戦したいと思うことは全て経験させてあげたい、というような漠然とした夢というか願望は持っているので、それが実現できるように頑張って日々まい進していきたいなと思っています。

【著者プロフィール】
Yu(ゆう)
医学部卒業後、某医局で麻酔科認定医取得。 30代で国際結婚、1児の母。
現在は麻酔科・内科医として働きながら、 自身の経験を活かした執筆活動も行う。

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