密着!“後輩に薦めたい”大学・学年不問でじっくり学べるハンズオン | m3.com 研修病院ナビ

研修病院ナビTOP > 話題の研修病院 > 密着!“後輩に薦めたい”大学・学年不問でじっくり学べるハンズオン

密着!“後輩に薦めたい”大学・学年不問でじっくり学べるハンズオン

 医学生の間で「後輩にも薦めたい!」、「現役研修医から話を聞ける貴重な機会」などと好評のウインターセミナーが、今年も中濃厚生病院(岐阜県・495床)で開催されました。その内容は、医学生なら大学・学年を問わず参加でき、手技のレクチャーを指導医・研修医から直接受けられるというハンズオン形式。今回は、全国から医学生が集まる同セミナーの人気の秘密を探るべく、一日密着取材しました。

(取材日:2019年12月26日)

4時間じっくり指導!大学では実践できない手技に達成感

午前10時、鷹津久登病院長と勝村直樹副院長による病院紹介を皮切りに、医療クイズでアイスブレイクをした後は、院内見学からスタートです。

中濃厚生病院は、地域中核病院として、様々な機能を備えています。1~3次救急を担う救命救急センターのほか、新設された地域包括ケア病棟や緩和ケアセンターなど、急性期・回復期・慢性期と幅広い分野にまたがり、ご案内いただきました。

機能分化が進む病院変革の時代に、すべての機能を包括した研修病院としての魅力を目の当たりにしました。

午後1時からは、本セミナーで特に好評のメディカルトレーニング。研修医が日ごろから実際に使っている各種シミュレーターを使い、手技を模擬体験できるというものです。

トレーニング専用のメディカルトレーニングセンターは、研修医医局と同じ階に設置され、腰椎穿刺などの基本手技や内視鏡、救急医療モデルなど多彩な経験ができるようになっています。

医学生たちは4人1組に分かれ、約4時間、指導医や研修医からじっくり指導を受けました。

<使用したシミュレーター>

  • 縫合手技評価・腹腔鏡下手術シミュレーター
  • 気管支・消化器内視鏡シミュレーター
  • 高機能患者シミュレーター
  • 気管挿管・腰椎穿刺シミュレーター
  • 胸腔・心のうシミュレーター
  • 指導を受けている間の表情は真剣そのもの。トレーニングが終わった頃には、疲れながらも満足した様子で、「大学の授業や実習よりもじっくり学べた」と、その理由を口にしていました。

    指導風景1
    指導風景2
    指導風景3
    指導風景4
    指導風景5

    セミナー参加者の声

    終了後、参加の医学生から話を聞くと、本セミナーの満足度が高い理由が見えてきました。

    大学で学んだことの理解が深まった

    現在は4年生なので、大学ではまだ座学中心ですが、今回シミュレーターを体験したことで、大学で学んできたことの理解が深まりました。とても高性能なことに驚き、本当に患者さんに対して処置をしているような感覚になります。 ここで初期研修をしたら、このシミュレーターで手技のトレーニングができる環境があるのはいいですね。

    浜松医科大学4年生
    浜松医科大学4年生

    後輩にも薦めたい実践的なセミナー

    ポリクリではじっくり手技をすることがなかったので、今回のメディカルトレーニングはとても勉強になりました。特に模型で体験ができた硬膜外麻酔は「実際に針を刺してみると、こういう感じなんだな」とわかり、貴重な経験でした。 シミュレーター体験ができる実践的なセミナーは多くはないので、後輩にも薦めたいです。

    岐阜大学5年生
    岐阜大学5年生

    現役研修医から話が聞ける貴重な機会

    病院見学や説明だけでなく、メディカルトレーニングや懇親会などで、現役研修医の方々とお話をする貴重な機会が得られたことが有意義でした。 初期研修先を選ぶ上で、病院の概要や研修プログラムについての情報はもちろんですが、自分がそこで研修していくことがイメージできるかどうかも重要だと思っています。学べることや忙しさだけでなく、研修医と指導医との関係性や、研修医医局の雰囲気、どのような場所に住んでいるのかなど、現役研修医の方々に直接聞けるのはうれしいです。

    自治医科大学5年生
    自治医科大学5年生

    研修病院としての魅力を感じた参加者もいます。

    目的意識をもって研修するのに非常にいい環境

    中濃厚生病院は目的意識を持って研修したい人にとって、非常にいい環境だと感じています。将来は救急や産婦人科に進むことを考えていますが、中濃厚生病院は3次救急病院で、多くの疾患や救命救急の症例を経験できそうです。また、研修医の希望に沿ったプログラムを組み立てやすく、他科にローテート中でも、経験したことのない症例があれば、柔軟に対応していただけるなど学びの自由度が高いと感じました。

    富山大学4年生
    富山大学4年生

    教室での勉強と臨床現場を近づける

    最後に、鷹津久登病院長と勝村直樹副院長(初期研修プログラム責任者)へ、本セミナーや初期研修にかける想いについてうかがいました。

    ――セミナー参加者は、必ず中濃厚生病院を初期研修先として選ばなければなりませんか?

    鷹津久登病院長

    「このセミナーに参加したら、必ずうちで初期研修をして」というつもりはなく、日ごろの教室での勉強と臨床の現場を近づける機会にしていただきたいです。ぜひ早い学年のうちから参加して、現役研修医や指導医に教わりながら、臨床の感覚に触れてみてください。

    岐阜県の医学生のみを対象にして医師を育てるよりも、全国から岐阜に来ていただき、気に入っていただけたら初期研修医として学んでいただきたいと思っています。そのため、岐阜県に少しでもゆかりがある方や、関心がある方が気楽に参加できるようなセミナーを目指しています。

    ――中濃厚生病院は、フルマッチする年も多いですが、中濃厚生病院の初期研修プログラムが人気の理由は何ですか?

    勝村直樹副院長(初期研修プログラム責任者)

    現役の研修医たちに聞くと、自由選択の期間が長いことは魅力のようです。また、ローテート先が変わっても、主治医を続けて、入院から退院、退院後経過まで継続的に診ることができるようにしています。さらに、救急当直時にまだ診ていない症例があれば、研修中の診療科でなくても、そのままその患者さんの担当医をすることも可能です。すべての研修医の研修状況を指導医間で共有していますので、ローテート先に限らず、病院全体で研修医を育てる体制が整っています。

    鷹津久登病院長

    研修医の皆さんには、当院でさまざまな経験を積んでいただくことで、視野広く、自分の専門以外も含めて全体を診ることができる医師に育ってほしいと考えています。

    医師になり数年たつと、どのみち専門を持つようになります。専門分野を極めるのももちろん大事ですが、その前に、プライマリ・ケア領域の基礎力を身に付けることが重要です。専門外にも対応できる医師は、全国各地のとりわけ医師密度が低い医療圏で求められています。きっと数十年後も活躍できることでしょう。

    鷹津久登病院長
    鷹津久登病院長
    勝村直樹副院長(初期研修プログラム責任者)
    勝村直樹副院長(初期研修プログラム責任者)

    【中濃厚生病院の概要】

    岐阜県関市にあり、中濃医療圏の中でも長良川流域の人口12万~15万人を支える中核病院。年間1.7万人の救急患者が搬送され、急性期のみならず、回復期、慢性期、退院後の経過まで豊富な症例を経験できる。

    “病院全体で研修医を育てること”に力を入れており、研修医からは、自由選択科目を10カ月間設けた初期研修プログラムや、ローテート先が変わっても主治医を続けられる柔軟性などが好評。

    この病院のホームページを見る

    この病院のクチコミを見る

    お問合せ