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研修医の「やってみたい」を病院一丸となってバックアップ!
チャレンジ精神を持って地域を支える市立長浜病院

 琵琶湖を隔てて南北で医療事情が大きく異なる滋賀県。湖北地方は、新幹線で京都まで約20分、名古屋まで約25分と都市圏へのアクセスに優れる半面、大病院が少ないため、研修医が多様な経験を積める環境が整っています。

 今回取材したのは、米原駅から車で約12分の場所に位置し、湖北地域の医療を支える市立長浜病院(滋賀県長浜市、616床)。同院には、研修医の「やってみたい」を叶え、成長を支援する環境があるそうです。その魅力を取材しました。

「地域を診る目」を養う研修

 堀井翔平先生(2016年医師免許取得)は、地域医療を学ぶのに適した環境が整っていると、同院への入職を決意したそうです。

「わたしは滋賀県でも過疎化が進んでいる田舎出身で、将来は地元に戻り、この病院での経験を活かしたいと思っています。

 米原や彦根など広範から患者さんが集まる当院では、Common Diseaseはもちろん、専門症例も経験できます。将来の専門に考えている膠原病とつながりが深い呼吸器や腎臓系の疾患に強いのも魅力でしたし、大学病院や近隣の医療機関と連携しながら地域を支えている当院で、地域医療を立体的に把握できるのも将来のためになっていると感じています」(堀井先生)

 堀井先生が語るように、地政学的特徴を活かして「地域を診る目」を養えるのが同院の初期研修の特長。

 血液、消化器、腎臓代謝、神経、呼吸器、循環器といった広範な専門領域を持つ医師が総合内科に所属している分、研修医が内科全般のプライマリケアを深く学べる体制を整えているほか、救急はもちろんICU、麻酔科での蘇生を含めた急性期のスキルも研さん可能。

 2015年10月に脳血管・循環器の最新機器を揃えた診療支援棟を立ち上げたことで、脳神経外科、循環器内科、心臓血管外科などにおいては大学病院と比較してもそん色のない設備・人員体制が整っているそうです。

 これらに加えて、研修の柔軟性もポイントと語るのは、田代裕介先生(2016年医師免許取得)。

「プログラムは1カ月ごとに組み直せるため、関心の変化にあわせて研修を柔軟に変えられます。過去には前日にローテート先を変更した方もいるほど。成長意欲に応じてフレキシブルに研修できる環境はありがたいです」(田代先生)

診療支援棟
診療支援棟。女性専用ラウンジを設けるなど、働きやすい工夫が光ります。

チャレンジを促す風土が地域を支える

 実際に初期研修を受けた村元暁文先生(2013年医師免許取得)にも、その成果を聞きました。村元先生は初期研修後、視野を広げるために福井大学医学部附属病院に移り、泌尿器科で後期研修を受けようと再度同院に戻ってきたという経歴の持ち主。初期研修では地域医療の持つ可能性を実感したそうです。

「初期研修では、医師に求められることの幅広さと、それに応じるやりがいを知りました。

 再び当院に戻ってきたのは、外科系科目が充実していたことと、初期研修で各科をローテートしていた際、指導医が患者さんと真摯に向き合っている姿に共感し、ロールモデルになるような医師がいる環境に身を置きたいと考えたからです。

 将来は、何か自分しかできない貢献がしたいと思っています。その方法はまだ考えきれていませんが、日本の医療が抱える問題に独自のアプローチをしていきたい。簡単でないと分かっていますが、周囲の理解もある当院で、その挑戦をスタートさせたいです」(村元先生)

 研修医をはじめとした若手医師のチャレンジを促すために、どのようなフォローが行われているのでしょうか。指導医の森田善方先生は次のように話します。

「わたし自身も当院で後期研修を受けたのですが、当院の良さは、医師が中核病院としての自覚を持っていることだと思います。目の前の患者さんの臨床に励むのはもちろん、この地域を長期的に支えていくために自院が何を変えていかなければならないか、若手医師に何を伝えるべきか、日々考えています。そういった風土が若手医師の支援充実につながっているのではないでしょうか。

 当院の研修医には、将来役立つことを1つでも多く学んでほしい。指導医が本人の適性を見て『こんな経験をしてみては』と提案することも多いとは思いますが、なりたい医師像が明確で、やりたいことを探し出せる方であれば、この環境を存分に活かせると思います」(森田先生)

村元先生
初期研修医時代は、先輩に毎日食事に連れて行ってもらっていたという村元先生。
2016年医師免許取得の廣坂雄介先生と指導医の森田善方先生
左から廣坂雄介先生(2016年医師免許取得)と指導医の森田善方先生。廣坂先生は、ポリクリでの雰囲気に惹かれ、入職を決意したそうです。

全国に通用する“地域に根差した医師”を育成していきたい

 最後に、研修医に求めることについて神田雄史院長に伺いました。

「研修医の皆さんには、研修中に出会うすべてのことに興味をもち、感じたこと・考えたことを行動につなげてほしいですね。

 現場の医師一人ひとりが地域医療を支えるために足りないものを考え、それを自分たちの手で補おうとするチャレンジ精神を持っていること。そしてそんな誰かのチャレンジ精神をサポートできるマンパワーがあることこそ、当院の強みだとわたしは思っています。

 患者さんの社会的な境遇も含めて幅広い視点で診られる医師が今、全国で求められています。湖北地方の医療を支える当院で患者さんと向き合えば、自分の適性や、求める医療のあり方がきっと見つかるはず。“地域に根差した医師”を育成していくことは、当院の大きな役目だと思っています」(神田院長)

 今回の取材で、現場の医師一人ひとりが患者に向き合い、地域のために必要だと思うことにチャレンジするという同院のあり方が見えてきました。地域医療の課題を解決する処方せんは、こうした現場医師の奮闘の中にこそ、あるのかもしれません。

神田院長
プライマリケアが身につくと、将来の専門科目も考えやすくなると話す神田院長。
外観
回復期リハビリ病棟、療養病棟を有する同院では急性期・回復期・慢性期と切れ目のない医療が経験できます。

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