研修医たちの声に耳を傾け、研修システムを改善!研修医、専攻医も「箕面市立病院で良かった」と語る、人気急上昇病院の魅力とは

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研修医たちの声に耳を傾け、研修システムを改善!

研修医、専攻医も「箕面市立病院で良かった」と語る、人気急上昇病院の魅力とは

大阪府の北部・北摂エリアに位置する、箕面市立病院(317床)。同市唯一の救急病院として、地域住民約13万人を支えており、年間約4,000件の救急搬送に対応しています。初期・専門研修先として決して大きくなく、数年前までは「大阪大学(阪大)医局の関連病院」というイメージを持たれていた箕面市立病院に、“異変”が起きています。 これまで概ね3~4倍だったマッチング倍率が、2019年度には8倍超に。多くの医学生・研修医が門戸を叩く、人気研修病院となっているのです。今回は研修医や、研修環境を整えている病院関係者の皆さんに、研修の場としての「箕面市立病院の魅力」を語っていただきます。

【1年目対談】余計なストレスなく働ける理由

伊藤先生 早いもので、初期研修が始まってから半年が経ったね。私は、学生時代に聞いた「箕面市立病院が良いらしい」って話は正しかったと感じるけど、山下先生はどう?

山下先生 私も。救急とかの症例数が多くて大変だけど、当直明けは絶対に休みだし、有給は取りやすいし、ほどよく忙しく、ほどよく自由な時間があるから、バランスが取りやすいかな。上の先生たちも定時退勤をめざして、メリハリをつけて働いている印象があるよね。

伊藤先生 そうそう。上の先生たちと19時に集合して、飲みに行くことも多いよね。特に初期研修2年目の先輩たちは、仕事でもプライベートでもいろいろ声をかけてくださるから心強いし、気軽に相談しやすい。「箕面市立病院=阪大医局」のイメージがあったけど、出身大学もバラバラだし、派閥みたいなのは感じないよね。

山下先生 医局がワンフロアで垣根がないからこそ、いろんな先生と接点が持てるのも良いと思う。雰囲気が良いから余計なストレスもないし、何より、教育熱心な先生方が多くて学びの機会が多いのがうれしいよね。

伊藤先生 先生方が本当に優しくてありがたいよね。研修医になってから、大学の後輩たちから「箕面って実際どうですか」ってよく聞かれるようになって、「私は箕面で本当に良かった」っていつも熱弁しちゃってる(笑)。

伊藤 万里子(いとう まりこ)先生 医師1年目

医師1年目 伊藤 万里子(いとう まりこ)先生

山下 裕代(やました ひろよ)先生 医師1年目

医師1年目 山下 裕代(やました ひろよ)先生

【内科/研修医・専攻医対談】内科の専門研修を他で受ける理由が見つからない

阪本先生 沢田先生は、初期研修を他院で修了され、内科専門研修プログラムは当院で受けています。研修先を当院に決めたポイントはどこでしたか。

沢田先生 診療科の枠にとらわれず患者さんを診られそうだと感じたところだね。いろいろな研修病院を見学した結果、専攻医として入った当院の内分泌内科には、患者さんを総合的に診られる循環器内科の先生もいて、研修環境として一番良かった。内科を広い視野で学ぶためには、理想的な環境だと思ったんだよね。それと雰囲気も大事。初期研修先と同じくらいの病床数で、アットホームな雰囲気だったのも決め手になったよ。

阪本先生 他の医療機関から来て感じる、当院の特徴はありますか。

沢田先生 専門領域プラスアルファを診ている先生が多いところだね。私が内分泌内科プラス循環器ほか、オールラウンダーを目指しているように、各科の先生が他科についても学んでいるから、診ている分野が少しずつオーバーラップしていて、話が通じやすいし、コンサルトしやすい。専門特化しすぎていると、前提の考え方から目線合わせしないといけなくて、かえって質問や相談をしにくい場合もあるけれど、当院にはそれがない。だからと言って、専門教育がないがしろにされるわけでなく、私の希望を汲んだ専門的な指導もしていただいてるよ。阪本先生も当院で内科専門研修プログラムを受けると聞いたけど、その理由は?

阪本先生 沢田先生のように広い視野で患者を診られる内科医の先輩方を見ていて、内科専門研修プログラムを他のところで受ける理由が見つからなかったんです。先輩方が科目問わずいろんな先生方から指導を受けていて、自己学習をする時間も確保できていて、当院でなら専門研修も充実していそうだと感じました。研修医として過ごしてみて、学びやすく、優しい環境だと感じているのも理由のひとつです。他院に移ったら、指導環境、人間関係、院内システム、時に住環境も変わります。いろいろな経験をしたい気持ちはありますが、専門研修は余計なストレスを感じずに、医学を学ぶことに集中したいんです。 これまで救急や当直対応をコンスタントにやってきた経験を活かしながら、より内科について深く学んでいきたいと考えています。

阪本隆希(さかもと りゅうき)先生 医師2年目

医師2年目 阪本 隆希(さかもと りゅうき)先生

沢田光一(さわだ こういち)先生 医師3年目

医師3年目 沢田 光一(さわだ こういち)先生

【外科/研修医・専攻医対談】執刀を早い段階で経験。現場主義で成長を実感

中島先生 高橋先生は外科専門研修プログラムが始まって半年ですが、「初期研修での経験を活かせている」と感じることはありますか。

高橋先生 救急と当直対応に尽きるね。当院は初期研修2年目同士でペアになって当直に入るから、必死で調べたり相談したりして、初期対応を一通りできるようになったことが今に活きていると思う。あとは、早い段階から執刀させてもらえたこと。初期研修2年目になってすぐ、胆嚢を取る手術を執刀させてもらえて――すごく緊張したけれど、大きな自信になったなあ。

中島先生 執刀経験のインパクトはとても分かります。私は初期研修1年目の5月頃、外科の研修中に虫垂炎の切除を経験させてもらいました。当時は内科に進もうと考えていましたが、この経験で外科の面白さを知って、専門研修は外科に進もうと考えています。当院が現場での経験を大事にするからこそ、私もこれだけ大きな路線変更を考え始めたのだと思います。

高橋先生 まさに現場主義だね。私が当院を選んだ理由のひとつも、前総長の「現場主義の姿勢」に惹かれたことなんだよね。病院見学のときに、前総長が薬剤部まで行って患者さんのことを聞いていた姿が印象的で、「こんなに上の立場の方でも、現場に足を運んでいるのか」と衝撃を受けたなあ。

中島先生 高橋先生が当院に残った理由は、そこにあるのでしょうか。

高橋先生 もちろん病院の方針もあるし、それ以外にはチャンスが多いと感じたからだね。他院にいる大学の同期と話していても、当院は手技が多く、挑戦できる機会がたくさんある。若手医師があまり多くないので、症例の取り合いにならない点も大きい。いまは大学医局に所属しているから、数年以内に大学に戻る日が来ると思うけれど、それまでは慣れ親しんだこの環境で、医師としての基盤を固めていきたいね。

中島先生 初期研修と比べて、専門研修はハードになると聞いているので、できれば私もいろいろ慣れている当院に残って研修したいです。もしそれが叶うなら、引き続き高橋先生にお世話になりたいです。

左:高橋健太(たかはし けんた)先生 医師3年目、右:中島聡美(なかじま さとみ)先生 医師2年目

左:医師3年目 高橋 健太(たかはし けんた)先生
右:医師2年目 中島 聡美(なかじま さとみ)先生

【責任者インタビュー】研修医の声に耳を傾けて、研修内容をアップデート

研修医同士の対談から、箕面市立病院の働きやすさ、症例の幅広さ、診療科間の垣根がないゆえの相談しやすさなど、バランスの取れた研修環境であることが伺えます。このような環境を整備している中心人物が、人事担当・平木果林さん、救急総合診療部長・山口充洋先生、総長・田村信司先生です。研修医にとって最適な研修病院であるための取り組みや思いについて、それぞれの立場から語っていただきました。

――人事担当として、研修環境の改善を図ったと伺っています。具体的にどのような取り組みをされたのですか。

平木さん 研修医の満足度を高めるために、年に1回、研修医の声を聞く場を設けていましたが、彼らの悩みや要望を把握するには少なすぎると思い、その頻度を増やしました。その中で、「ER業務をするにあたり、採血のスキルアップを図りたいが機会が少ない」という意見が出たので、検査部に協力を仰ぎ、採血練習の機会を増やすことができました。日頃から積極的に声をかけることを心掛けていたせいか、後期研修に向けた相談も増えたように思います。

――現場から少し離れた立場から思う、貴院の魅力は何だとお考えですか。

雰囲気の良さと、研修医を大切に育てようと考える先生が多いところでしょうか。医局での先生方の関わり方や臨床研修管理委員会での議論を見ていると、より良い環境で研修を受けてもらおうという熱い思いが感じられます。ときに厳しい意見もありますが、全て研修医の未来を見据えてのこと。当院で研修を受けた先生方に「箕面で研修を受けてよかった」と思ってもらえるように、今後も改善点を洗い出して、研修環境を整えていきたいですね。

――貴院について研修医のみなさんに伺うと、「救急と当直対応で鍛えられた」「現場主義の病院」という言葉が多く出ました。

山口先生 当院の初期研修では救急研修を重要視しています。ブロック研修でまとまった期間に集中的に学ぶほか、他科のブロック研修中に当直する並行研修もあり、多くの学びと経験が得られるようになっています。

――近年、「人気の研修病院」としての地位を確立しつつありますが、いかがでしょうか。

田村先生 当院の初期研修では救急研修を重要視しています。ブロック研修でまとまった期間に集中的に学ぶほか、他科のブロック研修中に当直する並行研修もあり、多くの学びと経験が得られるようになっています。

整形外科を必修科目にしたのも、救急研修を充実させるためです。近年、高齢化に伴って救急で外傷や骨折などが増えており、これらへの対応力を養うために、当院では整形外科の研修を1カ月必修としました。整形外科を必修にしている研修病院は珍しいと思いますが、医療が専門化する中で、プライマリ・ケアで遭遇する症例を広く経験できるメリットは大きいと考えています。当院の、特に初期研修2年目以降の研修医たちは一通りの初期対応ができるようになってくるので、私から見ていても頼もしい限りです。 今後の日本では、プライマリ・ケア領域を診られる医師がさらに求められると思いますので、研修期間中に現場でたくさんのことを吸収して、どんどん成長してほしいですね。

――近年、「人気の研修病院」としての地位を確立しつつありますが、いかがでしょうか。

田村先生 正直なところ、ここ数年の支持の高さに私たちも驚いています。これまでと比較しても特段変わったことはしていないのですが、強いて挙げるとすれば、研修システムの改善を少しずつ図っている点でしょうか。人事担当の平木が入職後に行うプレコースの内容を見直したり、採血練習の機会を増やしたりするなど、これまで以上に研修医たちの声に耳を傾け、改善すべきところを変えていっています。その結果が、今につながっているのかもしれません。

――最後に、貴院での研修を検討している医学生、研修医に向けてメッセージをお願いします。

田村先生 初期から専門研修までプライマリ・ケアをしっかり学びたい、科目問わずさまざまな先生方から指導を受けたい方には最適な環境だと思います。近年の初期研修マッチングでは、募集定員に上限が設けられてしまった影響でアンマッチを出してしまうこともありますが、本音としては当院で学びたい全員の気持ちに応えたい。初期でご縁がなかったとしても、専門研修を視野に入れて、いつでも見学にお越しください。

今後は、2024年を目途に新築移転を予定しています。この地域の救急医療を担うのは当院のみのため、引き続き、急性期医療で存在感を発揮していきたいですね。地域のみなさんにも、当院で働く職員たちにも、愛され続ける病院であるよう努めたいと思います。

人事担当 平木果林(ひらきかりん)さん

人事担当 平木 果林(ひらき かりん)さん

山口充洋(やまぐち みつひろ)先生救急総合診療部長

救急総合診療部長 山口 充洋(やまぐち みつひろ)先生

田村信司(たむら しんじ)先生総長

総長 田村 信司(たむら しんじ)先生