プログラムもストレスも“フリー”な日本赤十字社和歌山医療センター | m3.com 研修病院ナビ

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“自由”を合言葉に、「充実の救急症例✕高度医療✕QOL」を実現!

研修医の自主性を育む、日本赤十字社和歌山医療センター

 西日本を中心に、全国各地から初期・後期研修医が集まる日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山市、873床)。研修医たちがこの病院の魅力を語る上で必ず口にする「自由」という言葉。何が、どのように自由なのか―。さまざまな立場の医師から、同院の魅力について語ってもらいました。

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“自由”にできるファーストタッチ

 和歌山市の中核病院として、100年以上の歴史をもつ日本赤十字社和歌山医療センター。

同院の看板部門とも言える高度救命救急センターでは、2017年1月から和歌山市消防局の「常設型和歌山市救急ワークステーション」が院内に設置されました。院内の救急隊が365日24時間対応のドクターカーを出動させることにより、救急体制は更に強固なものとなりました。

 その救急センターの支えとなっているのが研修医であり、もともと内科系志望で入職した堀賢太朗先生(初期研修1年目)もその一人。同院を初期研修先に選んだのは、専門医取得のためにもまずは症例をと、救急研修の充実度を重視した結果でした。研修を始めて約半年、その選択に間違いはなかったと語ります。

「ファーストタッチができる、症例が多いと聞いていましたが、その通りでした。何でも自由にできる分、自主的に判断・対応することが求められます。良くも悪くも自分次第なので、やりたいことはどんどん口に出すようにしています」

 初期研修2年目の青栁貴之先生は、1年目、2年目とも救急を回ったところ、ある変化を感じたそうです。

「昨年より救急の先生が増えて、指導体制が変化しました。“習うより慣れろ”式の従来の救急研修ではなく、毎日その日の症例を振り返ったり、勉強会が増えたり、より手厚い指導を受けられていると感じています」

堀賢太朗先生(初期研修1年目)
堀賢太朗先生(初期研修1年目)
青栁貴之先生(初期研修2年目)
青栁貴之先生(初期研修2年目)

“自由”を後押しするバックアップ体制

 研修プログラムは一般的に、病院の規模が大きくなるほど融通が利きにくくなりがちなものです。しかし、同院は800床超の巨大病院でありながら、初期研修医一人ひとりの希望にできる限り応えようとする研修環境を用意。たとえば、自主性を尊重する院内全体の風土、8.5ケ月も自由選択期間を設けたプログラム、事前申請した自由選択科目の直前変更が受け入れ可能であるなど、研修課を中心にバックアップ体制が整っています。

 濱口史香先生(初期研修1年目)は、経験したい症例をあらかじめ伝えて、研修に臨んだそうです。

「希望通り、血液内科ではマルク(骨髄穿刺)を、神経内科ではルンバール(腰椎穿刺)をたくさん経験させてもらいました。各科、指導医が多いので質問しやすい上に、みなさん熱心に指導してくれます。よく気に掛けてもらえますし、研修するには最高の環境だと思います」

こうした“自由な研修”を支えているもう一つの要因が、先輩研修医です。年度末には、次年度の後輩のために科目別の引継書を作成したり、現場でも後輩を助けたりと、自然と屋根瓦式でサポートする体制が整っています。特に当直は、初期研修医と後期研修医がペアになって対応するため「フォローは欠かせない」と松永一宏先生(医師4年目)は語ります。

「わたしの場合、当直で一緒になる後輩が書いたカルテを事前に確認しておきます。そこから後輩の目標を設定して、あとは基本的に見守るスタンス。というのも、自分がそうされて伸びたからです。救急はとっさの判断力が求められるので、逐一確認していると対応も後輩の成長も進まない。『問題がおきれば私の責任とするから、まずは自分で考えて対応してほしい』と伝えています」

 自由な環境では、自らの責任で「選ぶこと」が求められ、それは研修内容や症例にかぎらず、ライフプランにも及びます。河野友香先生(初期研修2年目)は研修を通じて、今後、どのような働き方を選択するか考える機会を得たそうです。

「仕事と家庭を両立させて働く女性医師の先輩を見て、わたしはどのように働いていきたいのだろうと考える機会になりました。先輩のようなロールモデルがいると励みになりますね。なかには、研修中に産休・育休に入り、1学年下になって研修を再開している先輩もいます。当院は女性に理解ある方が多いので、ライフイベントがあっても働きやすいのではないでしょうか」

濱口史香先生(初期研修1年目)
濱口史香先生(初期研修1年目)
松永一宏先生(医師4年目)
松永一宏先生(医師4年目)
和気あいあいとした雰囲気の研修医室。同期や先輩と話したり、勉強したりと過ごし方はさまざま。
和気あいあいとした雰囲気の研修医室。同期や先輩と話したり、勉強したりと過ごし方はさまざま。
河野友香先生(初期研修2年目)
河野友香先生(初期研修2年目)

「そんなことまで経験を!?」と驚かれる後期研修

 初期研修からそのまま後期研修に進む先生が多くいるのが、同院の特徴の一つ。藤原裕士先生(医師3年目)も、昨年まで同院で初期研修を受けていました。ここで研修を続ける決め手は、雰囲気の良さ、専門医取得のための症例経験が同院だけで多く積めることでした。

「わたしのいる泌尿器科は手術数が多く、日々成長している実感があります。他院の同期にも『そんなことまで経験しているのか』と驚かれることが多い。成長度合いを見て、部長が症例を振り分けてくれるので、モチベーションが上がりますね。初期研修から変わらないのは、親身な指導。教育熱心な先生が多いと思います」

 先輩たちの熱心な指導ぶりは、もはや同院の伝統になっています。その伝統を受け継ぐように、他院から戻ってくる先輩たちもいます。2017年度に入職した指導医のうち2名は、同院で初期研修を経験。その後、全国各地の病院で経験を積んで、高度救命救急センターを担う医師として戻ってきました。

 こうした伝統を、研修プログラム責任者の筒井一成副院長は誇らしげに語ります。

「初期研修時から一回りも二回りも大きくなった医師たちが、当センターに戻ってきてくれたのは素晴らしいこと。本当に熱心に指導してくれていますし、教育レベルがますます上がっていると感じています。

 これまでは救急研修に注目が集まっていましたが、実際はがん治療や高度医療分野でも成果を上げています。症例数が多く、指導医も揃ってきているので、今後はこれらの分野に注力していきたいですね。

 当院なら、新専門医制度に移行しても短期間で症例数をクリアできると考えています。各診療科の垣根が低いので、後期研修医の興味に応じて複数科ローテートするなど、融通を効かせて研修プログラムをつくっていくことも難しくないと考えています。そのあたりは専門医機構のプログラムに倣いますが、主役が研修医であることを忘れずに、大切に育てていきたいですね」

藤原裕士先生(医師3年目)
藤原裕士先生(医師3年目)
気さくな先生が多く、研修中に出た疑問も聞きやすいそうです。
気さくな先生が多く、研修中に出た疑問も聞きやすいそうです。
筒井一成副院長
筒井一成副院長

地域の中核病院として、研修病院として、新しいフェーズに

 ドクターカー導入による救急体制の強化、指導医層の増強が叶える高度医療の充実、新専門医制度にも十分に対応できる症例数と指導体制――。地域の中核病院として、研修病院として、新しいフェーズに移行し始めた和歌山医療センター。平岡眞寛院長は、どのような未来予想図を描いているのでしょうか。

「当院は地域にとって、“最後の砦”。ですから今後は、高度医療にももっと取り組み、救急医療と両立させていきたいと考えています。

 ここでは救急から高度医療まで、急性期のすべての医療に向き合います。そのため医師にとっては、しんどいけれど、その分やりがいがある場所です。また、長い医師人生を考えたとき、さまざまな選択肢とキャリアパスを提供できる場所でもあると思います。患者さんにとっても、医師やコメディカルにとっても、期待を裏切らない病院でありたいですね」

 “自由”を合言葉に、医師たち、そして症例数が揃う日赤和歌山医療センター。学びたい気持ちを突き詰めるほど、同院の研修は魅力を増していくのではないでしょうか。「たくさん診て、たくさん学びたい」という研修医の期待に応える環境が、ここにはあります。

平岡眞寛院長
平岡眞寛院長

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