埼玉県では、県内の感染症予防・発生対応をはじめ、医療・健康・衛生に関わる多岐にわたる企画立案・実行、保健所業務など、幅広いフィールドで活躍する公衆衛生医師を募集しています。
これらの業務は、県民の健康維持と安全・安心な生活を守るという重要な使命を担っています。
あなたの資格と経験を活かし、埼玉県の公衆衛生行政の推進に貢献してみませんか。公衆衛生に関心を持ち、応募資格を有していれば、専門分野、行政での勤務経験は問いません。多様な働き方をサポートする制度も整っています。
■公衆衛生医師について
公衆衛生医師は、地域社会全体の健康水準向上を目的とし、疾病予防、健康増進、環境衛生、災害対策など、広範な公衆衛生課題に取り組む仕事です。
個々の臨床診療とは異なり、疫学的な視点から集団の健康状態を分析し、科学的根拠に基づいた政策立案や介入プログラムを企画・実行します。
自治体や保健所、研究機関などに所属し、多職種と連携しながら、より健康で安全な社会の実現に貢献します。
■埼玉県について
埼玉県は関東平野の内陸に位置し、日本の約100分の1の広さです。
秩父山系の緑と荒川・利根川が織りなす豊かな自然、温暖で晴天が多い気候が魅力です。
日本一のサイクリングロードを有し「じてんしゃ王国」として知られる一方、医薬品・化粧品の出荷額は全国一位。節句人形の生産も盛んです。
県の南端に位置する所沢市では昭和12年に農村保健館が開設され保健所発祥の地として知られています。
そのほか、世界最古の自転車「陸船車」、成人式、日本初の通貨、近代地質学、国民健康保険、公式飛行、帝王切開術などの発祥地とされ、「日本初」の歴史を多く持つパイオニア精神あふれる地域です。自然と産業、歴史が調和した多様な魅力を持っています。
■埼玉県で公衆衛生医師として働く魅力
埼玉県で公衆衛生医師として働く魅力は多岐にわたります。
都市部から中山間地域まで多様なフィールドがあり、感染症対策、生活習慣病予防、精神保健など幅広い業務に携われます。
地域住民の健康を直接守り、課題解決に貢献できるため、大きなやりがいを感じられます。
県庁や保健所など多様な勤務地があり、専門性を深めながらキャリアアップも可能です。
首都圏に位置するため、都心へのアクセスも良く、情報や研修機会も豊富です。
保健師など多職種や地域との連携を通じて、チームで地域全体の健康課題に取り組むことができます。
豊かな自然と都市機能が調和した環境で、ワークライフバランスを考慮しながら、地域社会に貢献できる点が魅力です。
■主な勤務場所
県保健所(県内13か所)または本庁 等
※人事異動により勤務場所が変更になる可能性もございます。
■1日のスケジュール例
本庁勤務の場合
▼8:30~9:00
出勤、メールチェック、本日の業務確認、新聞記事等の情報収集▼9:00~10:00
課内回覧文書のチェック、承認▼10:00~10:30
流行感染症などの情報収集・集積▼10:30~12:00
県全体の感染症課題に関する分析、資料の作成など▼12:00~13:00
昼食▼13:00~15:00
県ホームページにおける感染症情報のコンテンツの監修・作成、関係担当部所との連絡調整▼15:00~17:00
感染症対策など県全体の公衆衛生に関する政策立案・検討、他部所や他行政機関との情報交換▼17:00~17:15
明日の準備▼17:15
退勤保健所勤務の場合
▼8:30~9:00
出勤、メールチェック、本日の業務確認▼9:00~10:00
感染症の届出事例対応、感染症発生動向のデータ分析▼10:00~12:00
地域住民からの健康相談対応(電話・窓口)、情報提供▼12:00~13:00
昼食▼13:00~15:00
地域の健康課題に関する会議(関係機関との連携、対策)▼15:00~16:00
結核に関する業務(患者の経過確認、接触者健診の検討、他自治体との共有等)▼16:00~17:00
感染症集団発生事例の対応(情報収集、関係機関との連携等)▼17:00~17:15
記録作成、明日の準備▼17:15
退勤■キャリアパス
採用時は、医師免許取得後の年数・年齢・経験に応じて、職位や配属先を決定します。
その後、人事異動に関する希望を踏まえ、概ね3年程度のスパンで人事異動を検討していきます。
※下記表は目安であり、実際の任用は人事考課や経験等を踏まえて行われます。
埼玉県では、結婚から妊娠・出産・子育てまで、人生のライフステージにおける支援に力を入れています。県職員向けの子育て支援においても、産休・育休(最長3年、給付金あり)、小学校就学前までの育児短時間勤務など、仕事と育児の両立を多角的にサポートしています。子の看護休暇や男性の育児参加休暇といった特別休暇も豊富です。職場には育児への理解と協力体制があり、安心して子育てとキャリア継続が可能です。多様な制度活用で、職員のワークライフバランスを支援しています。
詳しくはこちら>>
▼育児休業取得率(令和5年度実績 ※令和6年1月末時点、知事部局のみ)
男性:79.4%
女性:100%
▼子の出生時に休暇を取得した男性職員の場合(令和4年度実績 ※知事部局のみ)
97.9%
■制度利用者の声
| 業務内容 | 保健所または本庁等で公衆衛生行政全般に携わっていただきます。 └本庁各課での医療施策の立案・実行 └保健所での感染症対策や地域医療体制整備、食品監視、薬事監視等の許認可業務 ※当直はございません。 |
|---|---|
| 想定年収 | 約1,040万円~ └医員(26歳~)約1,040万円 └主査級(卒業後7年程度~)約1,200万円~ └主幹級(卒業後11年程度~)約1,260万円~ └課所長級(卒業後15年程度~)約1,500万円~ └副部長級 約1,670万円~ |
| 勤務日数 | 月曜日~金曜日の週5日 |
| 勤務時間 | 8:30~17:15(休憩時間を含む) |
| 休日休暇 | 土日祝日、年末年始休暇、有給休暇、夏季休暇 |
| 福利厚生 | 地方公務員共済組合加入、病気・出産時の給付金、年金、各種貸付事業、定期健康診断、子育て支援制度、職員住宅、各種手当(扶養手当、住居手当、通勤手当 等) |
| 応募資格 | 医師免許をお持ちで、臨床研修を終了以上の方 |
| 採用予定日 | 随時採用 ※採用時期については個別で相談させていただきます。 |
| その他 | 保健所見学(県内13保健所)を随時受け付けています。保健医療政策課職員担当までお問合せください。 保健所での業務風景をご見学いただく他、現役保健所長から公衆衛生行政についてお話させていただきます。 |

■県では社会医学系専門医研修を実施しております
社会医学系専門医は、個人の診療を行う臨床医とは異なり、地域社会や集団全体の健康を守り、向上させることを主な役割としています。埼玉県では同専門医の取得に向けて、埼玉県社会医学系専門医研修プログラム を用意しています。本プログラムを履修する専攻医は、県の職員として採用された上で、保健所や本庁等での実務に従事しながら専門研修を行います。社会医学系専門医研修制度は、公衆衛生医師として活躍するための専門的な知識やスキルを習得する重要なステップであり、専攻医のオーダーに応じて柔軟なプログラム設定を行います。
詳しくはこちら>>