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医師としてさまざまな経験ができる愛媛県立病院

取材日:2021年5月10日(エムスリーキャリア編集部)

愛媛県_KV

 風光明媚と温暖な気候で知られる愛媛県。県立病院は4つあり、それぞれ医師不足や診療科間の偏在といった地方病院に共通した課題を抱えながらも、最先端の診療方法や手術機器、院内システムを導入するなど「新しいもの」を積極的に取り入れていたり、教育に力を入れていたりと、ベテランから若手医師まで活躍できる環境を整え、地域の中核的存在を担っています。今回はそんな愛媛県立4病院について、またそこで医師として働くことの意味ややりがいについて取材しました。

地域に求められる医療を提供し続けていきたい

 愛媛県内には県立中央病院(松山市)、県立今治病院(今治市)、県立南宇和病院(南宇和郡愛南町)、県立新居浜病院(新居浜市)の4つの県立病院があり、救急医療や周産期医療、災害医療、感染症医療など民間病院では実施が困難な政策的医療分野のほか、県の基幹拠点病院、地域の中核病院あるいは地域に根差した病院としての役割・機能を担っています。この4つの県立病院を統括する立場にある愛媛県公営企業管理局の山口真司管理者は、県立病院が果たすべき使命について、次のように語っています。

山口真司管理者
山口真司管理者

「愛媛県⽴病院は、「地域の中核病院として、⾼度で良質な医療を安定的に供給するとともに、医療資源が質的・量的に不⾜する地域にあっては、これを補完することにより、県⺠医療の確保を図る」ことを使命としています。限られた医療資源の中で使命を果たすためには、中央病院から他の県⽴病院への医師派遣機能の強化や専⾨医制度に対応した研修施設としての環境整備など、県病院全体で⼈員の確保や育成に取り組むことが重要です。各地域における医療の「最後の砦」として、地域に求められる医療を提供し続けられるよう、積極的に取り組んでまいります」 (山口真司管理者)

最先端医療による良質な医療を提供

 そんな愛媛県において、県内最多の救急件数と手術件数を誇るのが県立中央病院です。加えて入院日数は11日以内という急性期主体のここでは、最新の医療機器を取り入れた先端医療を行っています。病院長の菅政治先生はこう話します。

菅政治先生
菅政治先生

「当院が⼿術⽤ロボットのダ・ヴィンチを導⼊したのは2012年前⽴腺がんへの保険適用を受けてですが、2013年には倫理委員会の承認のもと消化器外科で⼤腸がんの治療を開始し、現在は胃がん、肺がん、腎がん、膀胱がん、⾻盤臓器脱などその適応を広げています。また⼤腸がんは⻄⽇本では数少ない症例⾒学施設となっています。循環器内科のカテーテルを⽤いた⼿術も、四国内で早期に導⼊し、症例を増やしています。

 地⽅の病院ではありますが、院内設備やスタッフに関しては⼤学病院にも引けを取らないという⾃負があります。当院は、新しい⼿術機器や⼿法で低侵襲のものがあればどんどん取り⼊れるという「進取の気性」があり、その根底には、患者さんに良質な医療を提供していきたいという皆の熱い思いがあります」(菅政治先生)  

 菅政治先生から、応募を検討している医師へメッセージをいただきました。

「多くの症例がある病院なので、医師としていろいろな経験を積むことができるでしょう。中でも、県下の合併症を抱えた妊婦さんの出産や超低体重児・超未熟児の医療は基本的に当院に集約されます。24時間救急対応しているので、今以上のマンパワーが必要です。⼩児科の先⽣で新⽣児医療に関⼼のある先⽣がいらっしゃれば、ぜひ来ていただきたいです 」(菅政治先生)  

2021年夏にオープンする新診療棟にハイブリッドERシステムを導入!

 最先端医療を取り⼊れていることにかけては、愛媛県の東部・新居浜市にある病床数208床、22診療科を標ぼうする新居浜病院も同様です。三次医療圏としては今治市も含めて47万⼈の対象⼈⼝を持つ新居浜病院では、現在建替え⼯事が進められており、8月1日に新診療棟がオープンします。病院⻑である北條禎久先⽣のお話をうかがいました。

北條禎久先生
北條禎久先生

「新診療棟には、四国で初めて救急の初療室にハイブリッドERシステムが⼊ります。可動型のCTとアンギオ装置(血管連続撮影装置)を備えるため、救急搬送された患者さんに対してその場で⾎管内治療をすることが可能になります。また建替えによって、現存する地上のヘリポートのほかに、もう⼀つ屋上にもヘリポートができます。救命救急の患者さんの搬送や災害時などに⼤きな役割を果たすようになるでしょう。

 特にこの地域では脳神経外科手術が可能な病院が少ないため、強化していきたいと考えています」(北條禎久先生)  

 北條禎久先生から、応募を検討している医師へメッセージをいただきました。

「高度な医療を取り入れている当院ですが、常勤医師の数は42名とそう多くありません。そのため医師同士のコミュニケーションが取りやすく、働きやすい病院でもあると思います。

 地域との連携も重要な課題なので、開業医の先生や介護事業所の方々との意思の疎通をはかり、地域医療に貢献できるような病院であり続けたいと思っています」(北條禎久先生)  

「この病院に来てよかった」と思っていただける病院に

「いい病院」の基準となるものはさまざまです。最先端の医療を受けたいという患者さんもいれば、医師をはじめとした病院スタッフとの密なコミュニケーションに安心感を覚えるという患者さんもいます。

「不安な顔で来院された患者様やそのご家族の方に、笑顔で帰っていただける病院」をモットーに掲げ、地域住民の安心のよりどころとなっている今治病院。病院長である川上秀生先生は、次のように話します。

川上秀生先生
川上秀生先生

「当院で大切にしているのは、病院の全スタッフが患者様やそのご家族に対して親身に対応すること。そして厚生労働省のガイドラインに沿った医療レベルをマストで維持し、患者様に提供することです。

 この地区も高齢化とともに脳梗塞などの疾患を抱える患者様が増えてきました。当院では一般的な脳外科手術が可能なのはもちろんのこと、先進的な脳血管内手術ができる設備も備えています。地区の住民の方々の健康を守るお手伝いを行っています。 加えて救急に関しては循環器、特に心筋梗塞に対する医療をよりしっかり行える体制を固めたいと考えています」(川上秀生先生)

 川上秀生先生から、応募を検討している医師へメッセージをいただきました。

「当院は地域の中核病院としていろいろな経験ができ、医師としてのスキルアップを図ることができる素地が整っています。その一つとして、若手医師が上級医師の指導のもとガイドラインに沿った医療をしっかりと学べる体制が確立できているということが挙げられます。ガイドラインは日々刻々と変わっていくので、指導にあたる先生には常に新しいガイドラインを勉強し、変化を踏まえた上で指導してほしいとお願いしています。そういった意味でバックアップ体制は万全です。

 また今治は新幹線の通っている新尾道駅まで車で50分と、本州へのアクセスがいい点も魅力の一つです。東京に行くには飛行機を使うことになりますが、松山空港へも車で1時間で行くことができます。交通混雑の起こりやすい松山市内から行くよりも近いくらいです。学会への参加もしやすく、学習機会を多く持てる環境といえるでしょう」(川上秀生先生)

「医師らしい医師の在り方」を実践できる

 技術を駆使して患者さんの命を救うことのほかに、一人の患者さんと、ひいてはそのご家族と長期にわたって関わりを持ち、そのなかで状態に合わせた医療を行い、最後まで患者さんの「人としての尊厳」を失うことなく診ることも医師として極めて重要な役割です。南宇和郡愛南町に位置する南宇和病院では、こういった医療が日常的に実践されていると病院長の村上晃司先生は話します。

村上晃司先生
村上晃司先生

「南宇和病院では、過去、麻酔科医や外科医を含め20名以上の常勤医師がいましたが、現在は内科・整形外科・皮膚科・産婦人科の医師のみです。小児科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科(透析を含む)・脳外科などは、県立中央病院、愛媛大学などから支援を受けて診療を行っています。救急車の9割は当院で対応していますが、以前より対応できない疾患が増えたため町外の病院へ搬送する機会が増えました。
 また、例えば抗がん剤治療では2時間以上かけて松山の病院へ通院していただくなど、大きな負担をかけることになっており、忸怩たる思いを抱いています。在宅医療も行っているのですが、マンパワー不足から十分な対応ができない状況にあります。

 少しでも医師が増えれば、医師の負担軽減とともに町民の方々の負担軽減につながり、安心感も増すでしょう。このようなことを素直に申し上げると「そんな医師の負担の大きな病院には行きたくない。」と思われるかもしれませんが、当院ではそれを上回って余りある「医療の本質」ともいうべき体験ができます。その経験は、一回りも二回りも医師自身を豊かにしてくれるものと私は信じています」(村上晃司先生)  

 村上先生の言う「医療の本質」を身をもって体験していると話すのは、内科の三瀬順一先生。

三瀬順一先生
三瀬順一先生

「昨年、自治医科大学からこの病院にやってきてすぐに気づいたことがあります。当院のカバーする人口規模は2万人。小さな規模だからこそ医療・介護・福祉・行政との連携が非常に取りやすく、住民の方々にとって人生の最後まで安心して生活できるようなシステムが整っているということです。

 対象人口が限られているので、一人の患者さんやそのご家族を長い時間軸で見ていくことが可能です。たとえば高血圧で当院に来ていた患者さんが脳卒中になり、町外の大規模病院に入院して戻ってきてリハビリを始めます。やがてご高齢だということもあり、転んで寝たきりになったり肺炎になったりがんを発症したりと、終末期を迎えます。すると今度は残ったご家族を外来で見ることができる…このような流れは短期間でできるものではありません。

 ここにきてからは、「医師としてこういう血の通った医療をやりたかった」と思う日々です。医療らしい医療ができているという充実感が得られることをとてもうれしく思っています。

 また、最新テクノロジーの点でも、規模が小さいからこそ可能になっていることがあります。当院では5G(IT)を駆使した介護や福祉関係との連携を模索しているところで、具体的にはipadを医療者だけではなく介護関係の人にも持っていただき、在宅の患者さんの状況を動画でリアルタイムに共有してもらい、医療計画を検討するというのを試験的に行いつつあります。ほかにも退院前のカンファレンスをipadで行ったり、自宅待機中の医師が在宅で病院のカルテを参照したりなど、使い勝手を試しているところです。大きな病院でこうしたことをやろうとすると、大がかりなシステム構築が必要になりますが、当院のような限られた地域、限られた患者、限られた医師の数でやる場合、非常に効率的に運用ができるのを実感しています」(三瀬順一先生)

 異なった個性を持つ4つの県立病院。最後にこれらを束ねる愛媛県公営企業管理局の山口真司管理者からメッセージをいただきました。

「4つの県立病院は、それぞれの地域において県の基幹拠点病院、地域の中核病院あるいは地域に根差した病院としての役割・機能を担っており、様々な経験、キャリアアップが期待されますので、ぜひ愛媛県立病院での就労をご検討ください」(山口真司管理者)

お問い合わせ先

愛媛県公営企業管理局 県立病院課 

〒790-8570
松山市一番町4-4-2
Tel:089-912-2810
Fax:089-947-6007