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医療過疎地の茨城県で、質の高い医療・医師の働きやすさを実現!組織の枠にとらわれず連携・協力体制を築く“いばらき会”

取材日:2017年6月21日(エムスリーキャリア編集部)

いばらき会

 茨城県の県北・県央地域で、在宅医療を中心に訪問介護、リハビリ、栄養指導、ケアプランなど、幅広いサービスを提供している医療社団法人いばらき会。同法人はいわゆる“寝たきり老人”が社会問題化していた1996年に発足しました。20年以上の歳月を経た今では、診療所1か所あたりの年間看取り数が250件と、全国的にも在宅医療の領域をリードする実績を誇ります。一方で、患者が殺到している環境でも、誰もがイキイキしながら働きながら、質の高い医療が提供できている同法人。医師不足が叫ばれる茨城県内で質の高い医療と医師の働きやすさの両立がなぜ実現できているのか、その理由に迫りました。

病院に来ることができない患者に応える医療

 人口10万人に対しての医師数が全国46位と、医師不足が深刻化している茨城県において、同法人は多くの患者を支えてきました。展開する5つの診療所は、都市部の水戸市や日立市から、高齢化率が3割にのぼる茨城町まで、幅広い地域をカバーしています。医師による月2回の在宅医療を中心に、訪問看護ステーションやケアプランセンターなどとも協力し、医療と介護の垣根を超えた支援を行っています。そんな同法人を立ち上げた理事長・照沼秀也先生は、在宅医療への思いをこう話します。

理事長・照沼秀也先生
理事長・照沼秀也先生

「在宅医療を始めた理由は、病院に通えない患者さん一人ひとりの声に応えていきたいと思ったからです。開業した90年代頃は、外来や救急は熱心に対応していても、患者さんから直接かかってくる電話対応に関しては、どこかおざなりになっている病院が多かった時代でした。病院にかかってくる電話の中には、当然通院ができない患者さんからの不安の訴えや相談の電話もありますから、いばらき会ではそうした患者さんたちに注目し、大切にしていこうと思いました。

実際に在宅医療の診療所を運営して直面したことは、医師一人の力で患者さんを診ていくには限界がある、ということでした。特に在宅医療を利用している高齢者のケアは、多職種による連携が重要になってきますから、組織内外との連携体制を整えることにも注力していきました。」(照沼先生)

科目の垣根を超えた専門医どうしの協力体制

 医療の質と医師・職員どうしの連携が強く影響する在宅医療。それを提供する同法人には、職員同士の連携はもちろんのこと、医師同士の連携の良さも特徴の一つとしてあるようです。入職前まで大学病院に勤務していた皮膚科専門医の田口佳代子先生は、職種や科目の垣根を超えて助け合う風潮に満足しているようです。

皮膚科専門医・田口佳代子先生
皮膚科専門医・田口佳代子先生

「皮膚科専門医の私が、患者さんの全身管理までできるか不安でしたが、いばらき会には外科から内科までさまざまな専門医がいるので、相談しながら治療を進められています。それに、私自身も皮膚科専門医ということもあり、皮膚疾患に関して他の先生のコンサルすることも珍しくないんです。一人ひとりがそれぞれの診療スタイルで働きつつも、根本のところで『チーム医療』を大切にしていることは共通しています。また、オンコールは常勤医と非常勤医で手分けしていますし、チーム内でバランスよく負担を分散させていて、とても働きやすいです。」(田口先生)

チームの力で医師をサポート

 通院できない患者を第一に考え、診療体制を整えてきた同法人。しかし、在宅医療は「ハードワーク」というイメージが浸透する程、医師の負担が大きくなりやすいことが課題です。医師が疲弊することは、医療の質の低下にもつながりかねない重要な問題であるため、同法人では働きやすさの面でも工夫を凝らしてきました。その一例ともいえるのが、いばらき会ならではのチームでのサポート体制です。同法人をよく知る、いばらき診療所とうかい院長の津本順史先生は、医師を支える仕組みについてこう話します。

いばらき診療所とうかい院長・津本順史先生
いばらき診療所とうかい院長・津本順史先生

「いばらき会の各診療所には、医療処置もできれば連携も取れる優秀なスタッフが揃っています。特にチームメンバーの中でも、在宅医療SWの存在は大きいです。訪問の際のアシスタント同行はもちろん、スケジュール管理や車の運転、入院が必要になった時の病院との連絡や書類の作成なども任せられますので、診療に集中できます。連携がスムーズな分だけ患者さんの負担も少なくなりますので、より患者さんのために働けていると思います。」(津本先生)

“病院 × いばらき会”で生まれた、新しい形のダブル主治医制

 同法人が築き上げたものは、法人内でのチームワークだけではありません。病床を持たない同法人は入院の手配や退院後の健康維持などで迅速に連携するために、行政・他法人との信頼関係を深めてきました。その立役者になっているのが50代後半で入職した、いばらき診療所みと院長の西村嘉裕先生です。

いばらき診療所みと院長・西村嘉裕先生
いばらき診療所みと院長・西村嘉裕先生

「医師の勉強会以外にも、法人内の訪問看護師やケアマネージャー、訪問マッサージ師はもちろん、法人の枠を超えた多職種連携の集まりにも参加しています。そうしていくうちに、最近では、病院の医師と協力して通院の合間の病状把握やADLの維持に在宅医療を活用してもらう、新しいかたちの『ダブル主治医制』が生まれてきました。

 いばらき会は介護との連携にも力を入れていますので、病院からの退院患者を受け入れるキャパシティが大きい。これからも患者さんが最期まで高いQOLを保てるよう、地域全体で協力しながら医療を支えていきたいですね」(西村先生)

いばらき会のノウハウを日本全国へ

 法人の枠にとらわれず連携・協力することで、在宅医療の可能性を追求してきた同法人。高齢化社会が深刻化する日本を支えるために、同法人はこれまで築いてきたノウハウを全国に広げていく取り組みを始めています。

「今後は暖簾分けみたいな形でもよいので、いばらき会の培ったノウハウが色々な地域に広げていきたいと考えていますので、開業支援についても必要があれば実施しています。もうすでに、いばらき会で働いていた医師が東京や埼玉で在宅医療のクリニックを立ち上げた実績もありますので、当院で勉強して開業したいと考えている先生も相談して欲しいですね。

また、いばらき会では厚労省のスタッフもビックリするくらいの患者を抱えていますし、自治医大の後期研修の施設にもなっていますので、診療面で研鑽を積みたい方には良い環境だと思います。非常勤でのお試し勤務でもよいです。興味のある方には是非いばらき会に来ていただきたいですね。」(照沼先生)

 茨城県のみならず日本の地域医療を変えていく力が、いばらき会にはあると実感した取材でした。地域医療の在り方を考え、自分の実現したい医療を形作っていきたい方は、門戸を叩いてみてはいかがでしょうか。

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