病院クチコミナビ

ログイン 会員登録

  1. m3.com 病院クチコミナビトップ
  2. 総合花巻病院 医師採用サイト 医師・スタッフ紹介

医師として、
専門性以外の軸も身につけたい

椚田 房紀 循環器内科 医師

自治医科大学卒。岩手県立中央病院、岩手県立久慈病院、国保沢内病院、岩手県立千厩病院、岩手県立釜石病院、岩手医科大学などを経て、2019年4月より現職。専門は循環器科一般、不整脈の治療(カテーテル)、ペースメーカーなど。

裁量大きな環境が魅力

総合花巻病院を選んだ理由を教えてください。

私は自治医科大学出身なので、卒業後は出身県である岩手で9年間、地域医療に従事しました。その後は岩手医科大学で循環器一般と不整脈を専門に携わっていたのですが、両親の病臥や自分の年齢や体力のこともあり、働き方を見直す必要性を感じたんです。また、地域医療の知見をより深めたいという想いもあり、転職することにしました。総合花巻病院の循環器科は医師不足で休科になっていましたが、下地が既にあって始めやすいし、自分なりにオーガナイズしやすいのではないかとポジティブに感じました。また、新築移転の話を伺い、病院全体のモチベーションの高さや勢いみたいなところも魅力でしたね。

これからの医療ニーズに応えるスキルを

総合花巻病院に期待しているものはありますか。

以前は不整脈やペースメーカーなど専門に特化した診療を行っていましたが、高齢者が増え複合疾患を抱えた患者さんが多数を占めるこれからの時代、特定の領域だけに一生携わっていくのは現実的ではないと感じていました。幅広い領域をバランスよく診ることができないと、今後の医療ニーズには応えられないでしょう。また、大学や卒後の地域医療では「疾患だけでなく、社会的背景も含め全人的に診る」ということを学んできたので、そうした総合診療的な視点を改めて勉強できればと考えています。

地域の課題と向き合う時間が生まれた

2019年4月に入職してから、働き方に変化はありますか。

現在は病棟管理や外来のほかに救急対応、ペースメーカーの手術なども行っていますが、何もなければ17時ごろに帰れますし極端な残業もないので、以前より時間に余裕を持てるようになりました。その時間を有効活用して、患者さんを地域に返す上でどのような支援につなげていくかなどをリサーチ・検討できればと考えています。超高齢の患者さんだと、地域に返してもあまり間を置かず戻ってくる方も少なくありません。介護施設にすぐ入れるとは限らないし、ご自宅での介護が難しい場合もあります。行き場のない患者さんに対しどうフォローするか、あるいはどういったサービスにつないでいくか…。「地域に返す」という言葉はシンプルだけれど、問題は非常に複雑だなと実感しています。情報収集して、よりよい“持っていきかた”を模索したいです。

課題が多いからこそチャレンジング

新病院で挑戦したいことはありますか。

先ほどの話のほかに、個人的に挑戦したいと考えているのは心臓リハビリです。心不全や心筋梗塞などの患者さんは、心臓の働きが低下しているだけでなく、安静状態を続けたことで運動機能も低下しています。そうした患者さんに対し、運動療法やカウンセリングなどで包括的に体力や精神力の回復を支援していくのが心臓リハビリです。実際に、心臓リハビリを導入することで死亡率や入院リスクの低減といった効果がみられています。当院では現在、療法士の増員などリハビリテーション体制の拡充が進んでいるので、今後は疾患の治療だけでなく、生活復帰のサポートにも踏み込めればと考えています。医師をはじめ、医療資源が不足している地域なので課題は山積していますが、だからこそチャレンジングな環境とも捉えられます。専門に特化していた頃とは異なる切り口から医療に携わる中で、医師としての視野を広げていきたいです。

エントリー
公益財団法人 総合花巻病院 〒025-0075 岩手県花巻市花城町4番28号
診療科目 第一内科、消化器科、第三内科、神経内科、外科、整形外科、婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科
アクセス 東北本線花巻駅から徒歩約10分