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急性期では応えきれない、
働く医師のライフスタイルをサポート

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岩田 勝(いわた まさる)医師
所属:刈谷豊田東病院長
卒業大学:信州大学
入職年度:1987年度

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林 良成(はやし よしなり)医師
所属:高浜豊田病院長
卒業大学:名古屋市立大学
入職年度:1988年度

 刈谷市、高浜市、トヨタグループ8社が運営する医療法人豊田会が今、病床再編に乗り出しています。再編の核は、急性期にあたる刈谷豊田総合病院(愛知県刈谷市、一般666床、感染症6床)ではなく、ポストアキュートを担ってきた刈谷豊田東病院(同県刈谷市、療養148床、障害者50床)・高浜豊田病院(同県高浜市、療養104床)の両院だといいます。
この再編を機に地域のニーズだけでなく、働く医師のニーズにも応えていきたいと意気込む両病院トップに対談していただきました。

地域の期待を背負う病床再編

岩田勝医師(刈谷豊田東病院 病院長) 豊田会が病床再編に向けて動き出しています。目玉の一つである高浜豊田病院の新築移転は2019年7月に迫っていますが、いかがですか。

林良成医師(高浜豊田病院 病院長) 一般病床の設置や増床(増床後は一般・療養を併せて142床)、高浜市初の透析医療施設である透析センターの新設など新たな取り組みが目白押しで忙しいですが、楽しみですね。機能も、現在の慢性期を拡大し、地域包括機能に近づく、つまりは亜急性期全体を担えるようにレベルアップする予定です。当院は、もともと市内唯一の市立病院が民間移譲された病院ですから、地域医療を担う病院として提供できる医療の範囲が広がることに地域住民も期待していると感じています。

岩田医師 再編が地域にもたらすメリットは大きいですね。当院も、これまで慢性期に集中していたリソースを回復期にも振り向け、急性期病院の患者さんを従来以上に受け入れていく予定です。これによって、患者さんのQOL(生活の質)が上がるだけでなく、急性期医療の受け入れ限度も上がる。地域医療構想では急性期の病床が過剰だと判断されていますが、地域の急性期病院では日によって救急車を受け入れきれない場合があります。この問題を解消する糸口になると信じています。

林医師 岩田先生のおっしゃるように急性期はもちろん、終末期医療を取り巻く環境も変わってきています。特に、看取り希望で入院する患者さんが増えてきている。高齢化で多死社会が現実味を帯びる中、自宅や介護施設で最期を迎えるのが難しい方もいるのが現実です。
そういった問題に対しても何とか寄り添える病院でありたいと痛切に感じます。

岩田医師 私も同じ気持ちです。在宅医療は今後増えるのかもしれませんが、現状はリソース面でも国民意識の面でも、まだまだ病院がやるべきことはあるでしょう。

グループメリットが生きる慢性期病院

岩田医師 林医師も私も、豊田会に長年勤めてきました。林医師から見て、他の医療法人の慢性期病院との違いは何であると感じていますか。

林医師 医師の専門性やそれまで培ってきたものを生かせる点でしょうか。もちろん症例のほとんどは一般的なものですが、外来を積極的に行っていますし、高浜には健診センターもありますので、消化器内科の医師にはCF(大腸内視鏡検査)をバリバリやってもらってますよ。こういった部分が、一般的な慢性期病院とはひと味違うのではないでしょうか。
急性期での仕事も好きだった医師にとっては、ゆったり働きつつも「まったく物足りない」と感じることはないと思います。

岩田医師 グループメリットもありますよね。電子カルテは豊田会で同じものですから、患者さんが急性期の刈谷豊田総合病院にいたときの検査データや画像などが全て分かる。検査法や採用薬も共通しているので、統一感のある医療を長期間に渡り、届けることができます。

林医師 電子カルテだけでなく、医師やメディカルスタッフといった職員も刈谷豊田総合病院と両病院で交流がありますね。中でも看護師や介護職は2―3年で交代していますし、急性期も慢性期も知っているスタッフと仕事ができるのは頼もしい限りですよ。

岩田医師 そうですね。最近だと、当院にも安全環境管理室がつくられたのは象徴的ですね。安全環境管理室では医療事故や院内感染の防止・対処について取り組んでいますが、スタッフ教育を含め、単独の中小病院ではありえないレベルのものを立ち上げることができました。これは急性期である刈谷豊田総合病院が持っているノウハウをスタッフが学んで、それを両病院に導入してくれたから。豊田会ならではの良さだと思います。

“急性期ではない”から提案できる働き方

岩田医師 職員の話が出ましたが、林医師はどんな職場環境を目指していますか。

林医師 医師のライフスタイルも多様化していますから、一人一人に合った働き方を提案しているつもりです。その点は、まさに“急性期ではない”刈谷豊田東病院、高浜豊田病院だからできることだと思います。急性期とは違って急変は少ないのですが、それでも何かあったときには主治医以外の医師でも対応できるような体制にしているので、お互いの仕事をカバーしやすいと思っています。

一人一人に合った働き方という意味では、男性医師はもちろん、女性医師にとっても働きやすい職場環境にしたいですよね。高浜豊田病院が移転した暁には、女性専用の更衣室やラウンジもできます。ハード・ソフトを問わず、女性に優しい環境も追求したい。

岩田医師 女性医師には、キャリアを途切れさせない場をつくりたいですね。いまや医師の3割が女性で、今後も増えるでしょう。彼女たちがキャリアを積めないことは、医療界全体の損失になりますよ。たとえば、育児中の医師が短時間だけでも働ければ、仕事勘を失わずに済みます。急性期で実現するのは大変かもしれませんが、慢性期であれば融通が利きます。

林医師 実際、当直やオンコールは個人ごとの要望に応じて調整していますし、軽減・免除した分は院内でカバーしあうだけでなく、刈谷豊田総合病院からのサポート体制もある。これは女性医師から評判が良いです。当直がある医師も、その後のお休みはしっかり取れるようになっていますし、急性期病院よりはだいぶ負担が少ないのではないでしょうか。さすがに全員の要望を100%叶えるのは現実的に難しいですが、かなりバランスは取れていると自負できますね。

岩田医師 これまで入職してくれた医師も、そういった点を踏まえ、生涯を見据えて当院を選択してくれていると感じます。それに応えたいですよね。

林医師 そうですね。正直、診療科は問いませんし、どんな働き方でも戦力になっていただけると信じています。「この程度の勤務時間だと嫌がられるのでは…」などと気兼ねせず、相談していただきたいです。きっと、希望に応じていろいろと提案できると思います。

育児も仕事も楽しむなら慢性期病院!?
急性期から転職した女性医師たちの本音

hogehoge

平塚(ひらつか)医師
所属:刈谷豊田東病院 診療科医長(高浜豊田病院の外来も兼務)
入職年度:2012年度

大川内(おおかわうち)医師
所属:刈谷豊田東病院 診療科医長
入職年度:2007年度

成田(なりた)医師
所属:刈谷豊田東病院
入職年度:2007年度

伊藤(いとう)医師
所属:高浜豊田病院
入職年度:2016年度

吉木(よしき)医師
所属:高浜豊田病院
入職年度:2018年度

 「子育てを始めたら常勤は無理」――。とりわけ急性期病院で働く女性医師から、半ば常識のように語られることがあります。出産・育児は喜ばしい反面、これまでのキャリアを最長20年近く中断しなければならず、苦渋の決断になることもあります。ところが、豊田会の慢性期病院(刈谷豊田東病院、高浜豊田病院)では、育児をしながらでも常勤医として働けると、女性医師たちが集まっています。「ここなら、医師と母の“二足のわらじ”を履ける」と言わしめる両病院での働き方について、赤裸々に話してもらいました。

育児しながら常勤医を続けられる理由

平塚医師 皆さん育児をしながら常勤医として勤務しています。前職を急性期で働いていた方々ばかりですが、刈谷豊田東病院・高浜豊田病院での勤務はいかがですか。

大川内医師 出産を機に、本院から刈谷豊田東病院に移りましたが、ほぼ100%定時に帰れていますね。17時を過ぎて残っていると、「早く帰りなさい」って怒られます(笑)。これは急性期、特に高度急性期だとまず難しいですし、周りの方々が気に掛けてくださっているからできることだと感じます。

平塚医師 育児のために急性期から慢性期病院で常勤勤務するスタイルは、大川内さんが初めてですよね。まさにパイオニア。おかげでわたしも、ほぼ定時で帰らせてもらっています。

成田医師 私は夜の呼び出しがなくて助かっています。それから休日は完全オフで、回診しなくて良い。子どもが小さい間は突発的なことも多いですから、仕事だけでも計画的に時間を使えると、心にゆとりが生まれます。子どもが発熱したときなどは、当日の朝でも休みを取らせてもらえて…その分、勤務時間中はできることを頑張らなくてはと思っています。

大川内医師 限られた業務時間を濃密にしなきゃ、と思いますよね。働きやすさという視点では、専門医が多くてコンサルトしやすいのが良いと思います。慢性期病院ではありますが、外来患者さんが多いので、時々難しい症例が発生したときに専門医が多く在籍している環境は心強いです。いざとなったら急性期の刈谷豊田総合病院もありますしね。医師だけでなくいろいろな職種の方々が協力してくれるので、優しい職場だと感じています。子どもの用事が急に入っても、周りの医師やスタッフがサポートしてくれるのでありがたいです。

伊藤医師 人の優しさはよく感じますね。皆さんと同じように私も前職が急性期で、出産を機に約2年前、高浜豊田病院に入職しました。顔見知りはいませんでしたが、病院の規模が小さくアットホームな雰囲気で、すぐに馴染めました。働き方もフレキシブルに対応してもらえて、吉木さんにもお勧めしたほどです。

吉木医師 伊藤さんの紹介で入職しましたが、聞いていた通りでした。時短などの相談もしやすかったですし、院内には緊張することなく入っていけました。

平塚医師 周りの皆さんの理解と協力もありますし、それを支える仕組みもあるのが、両病院の特徴だと思います。急性期の主治医ほどには専門性・緊急性が求められないから、「この人にしかできない」という病棟業務は少なく、ある程度は誰でも対応できるようにしている。他の医師が休むときは私もカバーする側に回って、みんなで助け合っていけるのが良いですね。

ママドクターも必要とされる存在

平塚医師 大学の同窓会などで女性医師と話すと、「子育てしながら常勤なの?」と驚かれることもあります。キャリアを断絶させなくていいのは本当に嬉しいことです。その気持ちが増すほど、福利厚生を享受するだけでなく、病院に何らかの形で貢献していかなければって常々考えます。

成田医師 私も同じです。他の医師にカバーしてもらいながら働いていて、「私は何をしているんだろう。このままで良いのだろうか」と自問するときがあります。仕事のできる医師が揃っている中、私は育児に無理のない範囲で働いていて「自分はただ仕事をこなしているだけだな、もっと頑張らなきゃ」と思います。

吉木医師 すごく共感できます。ここの勤務環境は100点満点ですが、自分の働きぶりについては50点くらい… 私は循環器内科医ですが、高浜豊田病院では専門性の高い循環器症例は少なく、皆さんのお役に立てているのか自信がないです。それでも皆さんが受け入れてくれるし、今とても働きやすいことにすごく感謝しているので、お役に立ちたい気持ちは強いのですが…。

平塚医師 私が高浜豊田病院に行くと、「吉木さんは対応がすごく丁寧」って評判ですよ。女性医師の良さのひとつは、仕事ぶりが細やかなことだと思います。もちろん男性医師にもそういう方は大勢いますが、女性はその傾向が強い。吉木さんは強みを活かして病院に貢献していると思いますよ。

伊藤医師 そういえば、成田さんは最近、総合内科専門医に合格しましたよね。お子さんがまだ保育園児で手もかかる中で専門性を高めようとする姿は、周りの医師にとって刺激になると思います。

私の場合は、高浜豊田病院に健診センターがあって、消化器内科医として内視鏡カメラの技術を生かしやすいです。だけど、そういった専門性を生かした仕事だけが貢献じゃないと感じています。

大川内医師 同感です。外来や透析、内視鏡など、いろいろやっている病院だからこそ、医師それぞれの専門性が活かされる場面もあれば、慢性期病院として地域に根付くために、人柄やコミュニケーションなどの人間力が活かされる場面もあって、貢献の仕方が幅広いですよね。

平塚医師 そうですね。見方を変えると、豊田会はチャンスを与えてくれる環境だと感じます。私も論文を書いたり、健康セミナーの講師をさせてもらったりしています。一人一人の今までの経験、やりたいこと、できること…それらをしっかり見てくれた上で、それぞれに合った活躍の場を作ろうとしてくれるのが、良いところだと感じますね。

「仕事も育児もがんばりたい」女性医師たちの展望

平塚医師 皆さんは今後の展望を何かお持ちですか。

吉木医師 しばらくは仕事に割ける時間も少ないですし、まずは皆さんのお役に立てるよう臨床現場に立ちたいと思います。あとは、論文を読んだり学会に行ったりする時間がほとんどなくなっているので、もう少し余裕ができたら知識を増やしたいです。

伊藤医師 慢性期病院に入職して、知識を増やさなければと思う場面がありますよね。高浜豊田病院には透析センターがありますから自分の専門領域を学ぶのに加えて、内科一般や、糖尿病、透析対応の知識ももう少し身に着けたいと思います。

成田医師 私も、この6年間は育休と復帰の繰り返しで、実質3年くらいしか働けていませんから、そろそろ本格的に勉強に取り組みたい…。

大川内医師 皆さん、勉強熱心で素敵ですね。私は逆に、子どもが受験を考える年頃なので、子育てにもう少し力を入れないと…と考え始めています。

平塚医師 大川内さんは子育てのために刈谷豊田総合病院から出向した初めての女性医師ですものね。これまでパイオニアとして、子育てしている女性医師の環境づくりに貢献してきましたけど、今度は働く受験ママとしてのキャリアも切り拓いていかれるんですね。

大川内医師 そう言われると気恥ずかしいですね(笑)。ただ、私に限らず家庭も仕事も大事にする女性医師が多いのは、豊田会の特徴かもしれません。平塚さんはいかがですか。

平塚医師 私は後輩の育成ですね。女性医師の働き方はモデルケースがまだ少ないですし、私が最年長の女性医師として若手の女医さんをサポートしたいです。それから、仕事も大事ですが、オフの時間も楽しんでもらいたい。だから時々、皆さんと家族パーティーを開いて子ども同士を遊ばせる場をつくることで、ママとしてもエンジョイしてもらいたいと思っています。子育てって、やっぱり楽しいことですから。
女性医師は仕事が丁寧ですし、そのキャリアを途切れさせずに済むようサポートができれば、病院への貢献にもなるのではないかと考えています。子育てをしながら働くのは、“二足のわらじ”を履くようなものなので、本当に大変だと思っています。だからこそ積極的に支援していきたいですね。

「医師一人一人のキャリアを活かせる場に」
幹部医師たちの思い

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加藤 恭三(かとう きょうぞう)医師
所属:刈谷豊田東病院 副院長
卒業大学:富山医科薬科大学
入職年度:2005年度

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原田 重徳(はらだ しげのり)医師
所属:刈谷豊田東病院 副院長 兼 診療部部長
卒業大学:名古屋市立大学
入職年度:2000年度

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小山 勝志(こやま かつし)医師
所属:刈谷豊田東病院 透析センター長、高浜豊田病院 透析センター長
卒業大学:名古屋市立大学
入職年度:2002年度

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今田 数実(いまだ かずみ)医師
所属:高浜豊田病院 副院長、診療科部長
卒業大学:名古屋大学
入職年度:1996年度

 名古屋駅から電車で約20分の刈谷市と、隣接する高浜市の両市一帯を支えるべく、病床再編に動き出した豊田会。再編の核になるのは、慢性期を担ってきた刈谷豊田東病院と高浜豊田病院です。病院トップの右腕として活躍し、そして現場のよき理解者として両病院を支える医師たちに、病院や勤務医への思いについて語っていただきました。

病床再編で広がる病院機能

加藤恭三医師(刈谷豊田東病院 副院長) 病床再編では、両病院とも回復期機能が追加され、高浜豊田病院では新築移転を機に高浜市初の透析センターの設置、健診センターの拡充などが予定されています。担える役割も大きく拡大しますが、皆さんはどのように捉えていますか。

原田重徳医師(刈谷豊田東病院 副院長 兼 診療部部長) 刈谷豊田東病院はこれまでも慢性期病院とはいえ、脳神経外科があり、後遺症治療やリハビリを行ってきました。このような回復期機能をさらに充実させることで、より地域に貢献できるようになるでしょう。ただ、それで在宅復帰を後押ししていけば良いかというと、そう単純でもないと感じています。なにしろ最近は入院患者層が変わり、終末期患者の入院もあり、当院での看取りが増えています。再編後は当院および患者さんの変化の両方を踏まえ、私たちが患者さんとどう関わっていくかも考えていかねばなりません。

高浜豊田病院も、再編に寄せる思いがひときわ大きいのではないですか。

今田数実医師(高浜豊田病院 副院長、診療科部長) はい、待ち望んだ機能拡充がようやくできる…というのが率直な気持ちです。今は療養病床だけですが、再編で一般病床を取り入れることで、ワンステップ上の期待に応えられます。高浜豊田病院は市内唯一の病院で、市民が最後に頼れる存在を目指しています。現状に対し、亜急性期の機能をどれだけ拡充していけるかが、地域を支えるカギになると考えています。

加藤医師 高浜豊田病院は最近、医師も増えてきて、着実に拡充の土台が整ってきていると感じます。これで新築移転すれば、できることはより多くなるはずです。

今田医師 そうですね。最近入職した消化器内科の伊藤医師(※)には内視鏡を数多く扱ってもらっていますし、循環器内科の吉木医師(※)も心電図判読などを担ってもらっています。他には、乳がん検診を頑張ってくれている方もいます。医師一人一人が自身の経験やスキルを活かして熱心に活動してくれています。

※ 女性医師座談会の記事を参照

もともと高浜市は医療福祉に対して意欲的で、一般的な市町村よりも充実したレベルの健診普及に取り組んでいます。そのため、当院でも健診に力を注いでいます。今回の新築移転を経て、より医師が活躍できる場が増えるのではないでしょうか。

加藤医師 超高齢社会を迎えた今、高齢者の健康を維持していくことは亜急性期病院の大きな使命です。健康寿命をいかに伸ばすかという観点でも、健診の重要性は高まっていて、需要は増していますからね。

おなじく、フレイル(※)などの問題も見過ごせません。急性期病院が関わる機会のないまま、患者さんのQOL(生活の質)は下がってしまう。ここに刈谷豊田東病院の果たせる役割があると感じています。患者さんを受け入れるだけではなく、医療側からもアプローチをしていく。地域ぐるみで取り組んでいく必要があります。
また、病床再編では、両病院に透析センターがそろうのも目玉のひとつですね。両病院のある刈谷市・高浜市の人口をあわせると約20万人にのぼります。多くの地域住民を支えていくために、透析センターに求められる役割は大きいでしょう。

※ フレイル…健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態

小山勝志医師(刈谷豊田東病院 透析センター長、高浜豊田病院 透析センター長) 刈谷市、高浜市の両市で透析センターが求められる背景には、人口の面もありますし、地域の提供体制にもあります。愛知県は腎臓内科医が多く、透析導入が活発ですが、その割に慢性期の担い手が少ないという現状があります。再編前の今でも、刈谷豊田東病院には慢性腎臓病の患者さんが多く、病床再編後は両病院ともに更に増えていくでしょう。それに備えて診療体制の底上げをしていかなければなりません。

一人一人の働きやすさを追求する理由

加藤医師 再編への期待は大きいわけですが、成功するかどうかは、現場スタッフ、特に医師にかかっているといっても過言ではありません。

原田医師 だからこそ、医師一人一人が力を発揮できるような体制を私たちが作らなければ、成功どころか生き残れません。決してマンパワーに余裕があるわけではないですから。特定の医師に依存する仕事を極力なくして、お互いにカバーしあえる体制をこれからも維持していきたいですね。

今田医師 女性医師の座談会では、このカバー体制を高く評価してくれているようです。口をそろえて、育児しながらでも働きやすいという声が上がったとか。

原田医師 それを聞いて、この体制を続けるべきだという確信が得られました。女性医師は家庭との両立の中でも仕事に対して非常に意欲的ですし、彼女たちの力なしでは、当院は成り立ちません。

小山医師 ライフイベントで一時的に業務内容が制限されることは誰にでもおきうることです。女性だけでなく男性も含めて、医師の皆さんが今まで培ってきたキャリアを活かせる病院にしたいですよね。

加藤医師 はい、私も常々そう考えています。当院は高度な専門医療ができるわけではないですが、一人一人の強みや意欲に合わせた活躍の場を広げることはできると思います。

その上で働き方の柔軟性も持たせたい。実際、当直はほとんどないですし、有給休暇は2時間から取れて時短勤務もできる。さまざまな働き方を実現しやすいと思います。急性期病院でちょっと疲れた医師や、子育てをしながら働きたい医師にはうってつけの環境だと思います。

今田医師 おっしゃる通りですね。それから、「制度やルールはあるけど、機能していない」といったことをなくすためのフォローも大切ですよね。皆さんがちゃんと希望通りに働けているかは私自身よく見るようにしています。

ルーズになりがちな残業も、定時になり帰っていない方に声を掛けています。残業が発生するのは、職場に何かしらの問題があるからでしょう。見て見ぬふりをするのではなく、その問題解決にも意識を向けるようにしています。

加藤医師 もはや長時間労働を推奨する時代ではありませんね。質の高い医療を提供するには集中力が必要ですし、働き過ぎはマイナスと捉えるべきです。亜急性期ではそうした考え方を診療体制に落とし込みやすいと思います。

小山さんはチームでどのようなことを気に掛けていますか。

小山医師 腎臓内科医のチームでは、残業を無くしていくことはもちろんですが、部下の話を傾聴することを欠かさないようにしています。腎臓内科医は人によってやりたい仕事がかなり異なるので、性別・年齢に関係なく、一人一人を尊重しないと力を発揮できないです。

実は、傾聴していて感じる豊田会の良さがあります。各々の希望を聞いてみると、大抵は豊田会でならば実現できることですよ。というのも、豊田会は急性期から慢性期まで対応しているので、透析治療の導入期から維持期、終末期と携わることができるわけです。
刈谷豊田東病院、高浜豊田病院の医師も、刈谷豊田総合病院の急性期医療に参画する機会もあるし、両病院にも複雑な管理を必要とする患者さんが来られますから物足りなさはなく、やり甲斐が感じられると思います。正直、良いことづくめですね。

性別・専門問わず、チャンスのある病院

原田医師 再編に向けて、科目を問わず多くの医師に来ていただきたいと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

今田医師 科目・性別・年齢に関係なく来ていただきたいですね。高浜豊田病院も新築移転しますから、新しい医師の意見を盛り込む余地がある。いろいろな先生がスキルを活かせると思います。

小山医師 透析センターも同様ですね。特に結婚や出産・育児、その他の事情で働くことを中断している医師が復帰するには絶好の場です。どうしようか迷っているなら、一度見学に来てほしいですね。

加藤医師 病床再編に取り掛かる今が、入職してもらうには本当に面白いタイミングだと思います。来ていただける医師次第で両病院はまだまだ変わりますし、柔軟性や独自性を出せる変革期です。意見やアイデアを活かせるチャンスに恵まれたタイミングだと信じています。