在籍医師の1/3が卒後5年未満!?研修医が成長・活躍できる組織づくりで初期・後期研修医双方から高い人気を誇る姫路赤十字病院 | m3.com 研修病院ナビ

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在籍医師の1/3が卒後5年未満!?

研修医が成長・活躍できる組織づくりで初期・後期研修医双方から高い人気を誇る姫路赤十字病院

 180人ほど在籍している医師のうち、卒後5年未満の医師がおよそ3分の1、卒後10年未満が約半数を占める(2018年4月現在)など、初期・後期研修医双方から高い人気を誇り、優れた研修医教育で知られる姫路赤十字病院。研修医が成長・活躍できる組織づくりに取り組み、多くの研修医を惹きつける同院の魅力を探りました。

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質・量ともに充実 学びたいことが学べる環境

 香川県(全人口97万人)、徳島県(同78万人)に匹敵する人口約85万人の中・西播磨医療圏。巨大医療圏であるにもかかわらず大学病院がないことから、2016年4月、同医療圏において最大規模の560床を誇る姫路赤十字病院は、DPC特定病院群、大学病院本院に準じた診療密度と一定の機能を有する病院として認められました。

 また、急性・慢性疾患や悪性腫瘍の内科症例が豊富で、同医療圏の周産期診療を一手に引き受けるなど、中核病院としての役割も果たし、その環境は検査室でのエコー研修や病理診断科での研修など、初期研修のプログラムにも反映されています。

 同院で初期研修を受けている仲嶋健吾先生(初期研修1年目)は、入職の経緯を次のように語ります。

「僕は総合診療に興味があったので、診療科が多く、選択の幅が広いことを基準に研修先を探した末、当院を選びました。この環境は、将来の志望科が明確な人にも、そうでない人にとも適していると思います。また、幅広い症例が数多く集まることも魅力ですね。論文に書けるような症例も経験できます」

 実際、仲嶋先生は初期研修を始めて半年後の2016年9月には、日本内科学会近畿地方会で症例発表をしたそうです。姫路赤十字病院には「やりたいことは可能な限りどんどんやらせる」という風土や体制があり、こうした自由度の高さも人気の秘密のようです。

「やる気次第で、いくらでも自己研鑽に励むことができる環境が整っています。毎週火曜日に初期研修医向けの勉強会があり、各課の先生が救急外来で使える知識を教えてくれます。講師役は部長クラスから若手の現役バリバリの先生まで様々。喘息発作の場合は上級医にどうつなげばいいか、頚椎損傷の患者が来たときに急場を持たせるにはどうしたらいいかなど、すぐに役立つことばかりで救急のファーストタッチの際、とても役に立ちます。当院にはこうした、勉強できる機会がたくさんあります」(仲嶋先生)

仲嶋先生
「研修医棟に研修医専門の医局があるのがいい。ほっと一息つける場所です」と仲嶋先生。「同期と雑談したり、勉強したりするほか、スキルスラボでトレーニングもできます」
外科研修中の1年間の経験症例数
産婦人科研修中の1年間の経験症例数=クリックで拡大=

制度化できない細やかなフォロー体制が最大の強み

 同院で初期・後期研修を受けた永野優先生(後期研修1年目)が最終的に循環器内科に進むことを決めたのは、初期研修2年目の10月でした。「かなりギリギリのタイミングでしたが、一切の迷いや悔いなく決断できました」。

 研修医の自主性を重んじるのが、姫路赤十字病院の基本スタンス。研修医一人ひとりの素養や方向性を踏まえ、研修内容には柔軟性が持たされているほか、先輩医師はじめ、周囲が親身にアドバイスを送ります。こうした制度化できない細やかなフォロー体制が最大の強みなのでしょう。

 着実にキャリアを積んでいて、「今はカテーテル治療を1日平均6~7件、これまでにPCI(冠動脈インターベンション)を17件ほど手掛けています。同年代の医師と比べると、多いほうではないでしょうか」(永野先生)。

 現在は週1回、外来も担当しているという永野先生。救急外来で診た患者のフォローが中心ですが、後期研修2年目からは初診の患者も持つ予定です。

「すぐに手を出さずにできるところまでやらせてくれる、不安に思っていることを察知して声をかけてくれる、あたたかい自慢の先生ばかり。2016年秋には韓国・ソウルで開催された国際学会に参加し、演題を出しました。習熟度に合わせて、いろいろな経験をさせてもらっています」(永野先生)

永野優先生(後期研修1年目)
「同期とはすごく仲がよく、2、3カ月に1回は飲み会を開いています」
和気あいあいとした雰囲気

「『面白い』と思ったことを追求できる環境を」

 20~30歳代が在籍医師の最大ボリュームを占める同院。研修医教育に注力する背景には、地域医療の発展に向けた長期戦略があります。

 「関西でも、京阪神に比べ姫路市は医師が少ない。だからこそ将来、この地域の医療を支える人材を当院が輩出しなければならない。研修医には、当院での経験を通じて、『面白い』と思えるテーマを見つけてもらいたい。そして、そのテーマを追求しつづけられる環境を整えるのが、我々の仕事だと思っています」と佐藤四三院長は話します。

「外科専門医を取得する場合、一般的には5年でどうにか取れるか取れないか。一方で当院の外科は圧倒的に症例数が多いうえ、初期研修のうちから手技を実践してもらいますから、3年程度で必要症例数に達します。さらに乳腺専門医を目指す人なら、外科専門医に必要な症例数が集まった段階で、すぐに乳腺に特化した研修をしてもらうようにしています。内科についても十分、それが可能だと思います」

 研修に力を入れる背景には、医師の向上心に応え、中核病院として地域に貢献していきたいという思いがあるようです。2007年には、研修医専用医局・クリニカルスキルスラボを併設した研修医棟を建設。また、循環器系や呼吸器系の機能もアップし、自院のみでの初期研修が可能になりました。必修科目である「地域医療」の強化も図り、2017年度は鹿児島県徳之島に派遣を行う予定だそうです。そのほか、学会活動を推奨したり、da Vinciなど最新機器を導入した高度医療を推進したりするなど、「医師が常に最先端を追いかけられる環境」の整備も惜しみません。

 若手医師教育に力を注ぐ一方で、佐藤院長は「『ここにずっといなさい』とは言わない」と強調します。
「この病院で基礎的なことやある分野を極めたら別の病院を経験すべき。大学に戻って研究しても留学してもいい。そしていつか、成長して帰ってきてほしい。現実に、昨年あたりから何人か戻ってきています」(佐藤院長)

若手医師教育に力を入れる佐藤院長
「自分が治療を受けたい病院」を標榜する佐藤院長。2014年度から初期研修医の定員枠を4人増やし14人となってからもフルマッチを達成しています。
各科の年齢構成
各科の年齢構成=クリックで拡大=。若手医師にとって居心地が良いように在籍医師の年齢構成のバランスに配慮しているそうです。

研修後の医師人生が充実したものになるように

 最後に、研修担当の向原直木先生に、同院の魅力について伺いました。

「私はこの病院に20年以上在籍していますが、困っているといつも誰かが助けてくれました。和気藹々とした雰囲気で相談しやすく、聞けば必ず、快く教えてくれます。自分がそうされたから後輩にも同じように接する、そんな風土が自然とできたのだと思います。

 研修医にはこれから先、約40年の医師としての人生があります。それが充実したものとなるようにサポートすることが一番の務めだと思っています。だからこそ一人ひとりの希望に可能な限り応え、お互いが消化試合をなくす形にしたい。

 主体性を持って向上できる人は大歓迎です。『将来こうなりたい。そのために必要なことは何だろうか』と探しに来てください。当院には、そのためにどうしたらいいかを一緒に考えてくれる先輩、同僚がいます。若い医師も多く、決してうかうかできない刺激的な環境でもあります」

向原直木先生
研修医が成長するには「とにかく患者さんと話をすること」と向原先生。

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