世界に通用するイノベーティブな医師になる─窪田良先生が講演

研修病院ナビTOP > キャリアと臨床推論 > 世界に通用するイノベーティブな医師になる─窪田良先生が講演

世界に通用するイノベーティブな医師になる─窪田良先生が講演

日本人が海外を舞台に活躍するケースが増える中、医師として世界で通用するためには何が必要なのかを学ぼうと、12月14日、東京都内で開かれたセミナー「世界を変える日本人医師・窪田良先生とキャリアについて真剣に考える4時間」(主催=研修医・医学生ネット)に研修医や医学生が集まりました。講師は、地図状萎縮を伴うドライ型加齢黄色斑変性の治療薬候補を飲み薬として臨床開発しているアキュセラのファウンダー・会長兼CEOである窪田良先生。

セミナー前半では、窪田先生が大学院生時代に網膜の研究をして緑内障原因遺伝子のひとつ「ミオシリン」を発見した経緯を説明。同遺伝子の研究に際し、「大学院生一人で見つけられるわけがない」と反対されつつも諦めなかったことを踏まえ、「多くの人が無理だと思うことにこそチャンスがある」と力説。また、失敗したときに備え、「常に“プランB”を用意していた」とも語りました。

セミナー後半では、日本でキャリアを積んだ後、さらなる研究のために米ワシントン大学に留学し、同大で発見した細胞培養技術を元に製薬バイオベンチャーを起業、そして上場するまでの経緯を説明。
起業の際にも多くの知人から、「医師は経営に向いていない」と反対される中、むしろ反対されたからこそチャレンジしようと思ったこと、その時も“プランB”を用意していたこと、理解ある出資者や弁護士と出会えたことなど、何故多くの“難しい”と言われる障壁を越え、10年以上続き、上場する会社を立ち上げることができたのかの背景も紹介しました。その上で、「どんな出会いが後で自分を助けるか分からない。一つ一つの出会いを大事にしてほしい」と語りました。

世界で通用するイノベーションのカギは“多様性”

イノベーションを起こして世界で通用するカギとして、窪田先生は“多様性の尊重”を挙げました。アキュセラでは、「多様性の“母数”が大きいほどアイデアの質が上がる」という考えの下、米国のみならず、様々な国からメンバーを集めていることを紹介。そしてその多様な人材をまとめるマネジメントの必要性と難しさを訴えました。

セミナーの詳しい内容は、これから複数回に分けて掲載していく予定です。

書籍 「極めるひとほどあきっぽい」 (窪田 良/日経BP社)

仕事も人生も楽しみながら成功する生き方とは? 20代で学者、30代で医者、40代でベンチャー社長と、心の声に従ってジョブチェンジを繰り返してきた著者が、子どもの頃から現在までの半生を綴る。

お買い求めはこちらから

送料無料・ご購入金額100円(税抜き)につき エムスリーからm3ポイント提供 1p 進呈
※バナーをクリックすると「m3.com ストア」が開きます。
「m3.comストア」はm3.com会員のみ利用可能となります。