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新専門医制度・NCDでさらに進化

プログラム別マッチ者数全国2位の和歌山県立医科大学附属病院

 研修は大学か市中か―。医学生を悩ませる永遠のテーマを全国初の手法、通称“和歌山研修ネットワーク”で解決し、並みいる大学病院を押さえてプログラム別マッチ者数全国2位、大学病院別マッチ者数全国7位(2016年実績)に輝いた和歌山県立医科大学附属病院(和医大)。新専門医制度をはじめとする制度改革に医療界がゆれる中、同院の研修体制はさらなる進化を遂げようとしています。年々“大学離れ”が進む中、なぜ和医大には研修医が集まるのか―。その魅力に迫ります。

新専門医制度・NCDでさらに磨きがかかる“和歌山研修ネットワーク”

 新専門医制度やNCD(National Clinical Database)を通じて、医師一人ひとりの経験症例数や治療実績の“見える化”が進められている医療業界。各地の医療機関が混乱期にある中、これらの仕組みを追い風に、さらに研修体制を進化させようとしているのが、山上裕機病院長。

「日々の治療をレビューしつづけ、患者さんに自分の治療成績を数字で語れる医師―これこそが、当院で育成したい医師像です。

 新専門医制度やNCDによって、経験症例数や治療実績を精緻に把握できるようになれば、患者さんに対し、その医師の治療成功率や実績を数字で伝えられるようになります。つまり、自分の力量を数字で語れる医師こそ、患者さんにとって信頼できる“良い医師”だと、わたしは思うのです。

 もちろん、国際標準、日本標準を上回る治療成績を維持するのは簡単ではありません。

 しかし、国際標準、日本標準と比較しながら日々の診療を反省し続け、自分の課題に向き合い続ける―こうした繰り返しの中で医師として成長を遂げ、患者さんからの信頼を得ることができれば、医師として本当の意味でのやりがいを実感できるのではないでしょうか。

 “和歌山ネットワーク”を活用して大学、市中病院などあらゆる環境で、研さんが積める和歌山県で、Common Diseaseから専門的な症例まで幅広く、さまざまな環境下で自分の治療をレビューし続けてみてください。医師としてのスキルは飛躍的に向上するはず。

 ときに、自分の治療成績が思う通りに行かないときもあるかもしれませんが、自分の治療の何が問題なのか、いろいろな方法を試していく中で、新たな研究や治療法の開発につながる可能性もある。そうなれば目の前の患者さんだけでなく、次世代、世界中の患者さんをも救うような仕事ができるかもしれません。当院の医師には、そのくらいの広がりを持って日々の臨床に臨んでもらいたいと考えています」

 これまでも、時代の要請を見極めながら研修体制を改善させてきた和医大。その象徴とも言えるのが、“和歌山研修ネットワーク”。超高齢社会の到来、国際標準の医療の追求、それに伴う専門医制度・病院機能の再編―。これらの環境変化に対応するために、“抜きんでた専門領域を持つ”、“いつでも、どんな疾患、患者さんでも診られる救急医・総合診療医としての側面を持つ”、“考える力やコミュニケーション能力といった高度なヒューマンスキルを持つ”という3つの条件を備えた医師を養成しようと、上野雅巳先生が“和歌山研修ネットワーク”を構築したのは、2014年のことでした。

「国際標準や最新医療、専門症例に精通するためには大学病院、Common Diseaseに幅広く対応するためには市中病院で経験するのが最適。さらにヒューマンスキルを育むとなると、色々な環境で色々な経験をするしかない―」

 そのような苦悩の末、上野先生は和医大に所属しながら、自身の成長や変化に合わせて柔軟に市中病院での研修ができ、更に県外の提携病院や、MDアンダーソンがんセンター・スタンフォード病院など、海外の有名病院での短期研修もできるプログラムを構想。

 壮大なビジョンを持って始まった和医大の研修プログラム。実際の運用や作りこみは、当時の研修医と一緒に行ったそうです。

「研修医と一緒にプログラムを作ったのは、若い人たちのアイデアが医療の未来をつくると思っているため。皆で作り上げたものを次の世代にわかりやすく提供する、そして常にアップデートしていく。その積み重ねが今につながり、結果、『自由度』と『救急』を重視した内容となりました。

 総合診療、救急は当然診られる、その上で特定領域のスペシャリストである、という医師を目指していただければと願っています」

山上裕機病院長
山上裕機病院長
上野雅巳先生
卒後臨床研修センター参与
上野雅巳先生
和歌山研修ネットワークの概要
和歌山研修ネットワークの概要
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10病院以上で研修する猛者も!?自由な研修プログラムは新専門医制度にも最適

 和医大の研修の最大の特徴は、「研修先」、「期間」、「診療科」の決定権が研修医にあること。更に一般的なたすき掛けとは異なり、研修医の意思で3か月ごとにローテート先を決定・変更できる柔軟性を備えています。このプログラムを活用し、10病院以上まわる猛者もいるとか。

 高度先進医療を提供する大学病院の顔と、1~3次救急を受け入れる県立総合病院の顔を併せ持つ和医大、更に地域に密着したCommon Diseaseを多数経験できる市中病院と、様々な研修環境が用意されているプログラムには、思う存分興味の赴くままに学んだ上で、方向性を定めてほしいという願いが込められています。

 そしてそれは、基礎領域で複数の専門医を持つことが難しくなり、初期研修中に自身の方向性を見極めることが重要となる新専門医制度においても、最適なものとなっています。

ヘリポート
ヘリポート

自分達で医療をやっているという実感が持てる!全国7位の高度救命救急センター

 和医大のもうひとつの特徴と言えるのが、厚生労働省による評価結果で266施設中全国7位の実績を誇る高度救命救急センター。1~3次救急まで幅広く対応する同センターでは、ウォークインからドクターヘリで搬送される重症者まで、初期・後期研修医によるチームがファーストタッチを行っています。

 こうした環境が人気となり、研修医専用医局では初期研修医120人超が同じフロアで過ごしています。その雰囲気について、長岡智子先生はこう語ります。

「高度救命救急センターでは1年目から3年目の研修医でチームを組みますので、“自分達で医療をやっている”という実感が持てますし、研修医専用医局では研修医同士で、ローテート先の診療科や病院について活発に情報交換ができます。半分がわたしのように他大出身者ですが、学閥のようなものを感じたこともありません。“絶対に後悔しない”と自信を持ってオススメできる環境です」

研修医室には仲間が沢山
研修医室には仲間が沢山

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