和医大の魅力!卒後1年目・2年目・3年目の先生の声、そして研修センター長の思いとは?

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和医大の魅力!卒後1年目・2年目・3年目の先生の声、そして研修センター長の思いとは?

全科サポートで、志望科が決まっている人もそうでない人も満足のプログラム

宇田先生が和医大を初期研修先に選んだ理由は、同院の最大の特徴でもある「自由度の高さ」。また、ローテ中は大勢の同期に助けてもらえ、全科サポートが手厚く、3年目以降の後期もほとんどの方が各科に進むことを心強く感じており、和医大での研修生活の“居心地の良さ”が伺えます。

「選択科目という概念がなく、1年目から希望の科を回れました。私の場合はある程度興味のある科が決まっていたので、そこを集中して長くローテできるように組みました。一方で、友人は固定の志望科がなかったのですが、1ヶ月ずつ集中して様々な科を回ることができるのが良かったようです」

宇田先生は同期をまとめるリーダー。各科を回る順番やタイミングは、研修医同士で3ヶ月ごとに決定するのですが、総勢120名程が在籍する研修室や毎週のER当直で、先輩方から「生の声」やアドバイスを、同期からも意見をもらえることも和医大での研修の醍醐味とも話します。

初期研修2年目 宇田朱里先生

初期研修2年目 宇田朱里先生(取材当時)
研修医室の一角にある休憩室にて

求めたら求めるだけ答えてくれる大学病院

関西医科大学卒業の森本先生は、和医大での研修についてこう話します。

「知り合いがほぼいない状態で研修は始まりましたが、同期や先生方はとても好意的に迎え入れてくれました。大学病院というと先生の後ろに立っているイメージに見られがちですが、当院は求めたら求めた分だけ答えてもらえ、内科6ヶ月の必修もメジャー科関係なくどの科でも可能ですし、本当に自由度が高いのだなと驚いているくらいです。また、先生方も熱量ある人にはしっかり答えようと大切に指導してくださいます」

最初の3ヶ月だけは1つの科を回るため、森本先生は呼吸器内科・腫瘍内科を選択。「将来は緩和ケア(看取り)の領域を勉強したい」と先生方に伝えると、そのチームに入れてもらえ、最初から興味のあることができていることに感謝しているそうです。

同院の魅力について「ええとこしかない」と語る森本先生ですが、同期の多さも魅力の一つで、「色々な思考を持った人の考えが聞けることは貴重で、刺激し合えている」と実感しています。

初期研修1年目 森本雄也先生

初期研修1年目 森本雄也先生(取材当時)
居心地が良いと評判の研修医室にて

最初から志望科目をまわって、モチベーションが上がった

専門研修1年目の小山史恭先生は、柔軟性が高い和医大の研修の強みを活かし、初期研修1ヶ月目から消化器外科を選択。最初の3ヶ月は同じ科を回った後は1ヶ月単位で市中病院も含めて選択できてしまうといった、「選択期間」の概念がないことに大変驚いたそうです。小山先生は、2年目は外病院を細かく回ろうと決めて、全部で8科・7病院をローテートされました。

「志望科目が決まっている人は、選択期間を待たずに研修を積むことができるので、早い段階から尊敬する上級医と出会え、モチベーションも上がります。一方で殆どの研修医は専門が決まっていないため、早くから、より多くの科について吸収できる当院の環境はうってつけです。例えば、隣県含む様々な市中病院を回ることで、一つの病院に偏らずに満遍なく身につけられる、柔軟な対応や姿勢を習得できます。

また、自分でいつ何科を回るのかを決めるには、”前情報”も重要です。そんな時も多くの同期や先輩方に、先に回った科についてヒアリングできるのが安心です」

同院には全国的にも珍しい、2学年の研修医約120名が集う研修室があります。一つの大きなクラスのように和気藹々としていて、先輩・同僚から研修に活かせる様々な情報を得られる場所。ワイワイできる居心地の良さに小山先生は、市中病院ローテ中にはホームシックのようにその研修医室が恋しくなったとか――。

小山史恭先生

小山史恭先生
専門研修1年目(取材当時)

120名分の席を確保する研修医室

120名分の席を確保する研修医室

Think globally, act locally

最後に卒後臨床研修センター長の北野雅之先生に、同院の研修が育成する、目標とする医師像について伺いました。

「医師のキャリアは長いので、若いうちにいろいろな人に会って様々なことを吸収してほしい。当院はプライマリケアから最先端医療まですべて網羅していることで、様々な患者さんと接する機会に加え、和歌山研修ネットワークにより、複数の医療機関における上級医、同期、様々な職種のスタッフ…という多くの人と出会うことができます。それこそが、医師そして一個人としての視野を広げてくれるのではないでしょうか」

“Think globally, act locally”という言葉を引き合いに、「大学と市中、双方の環境を活かし、地域に密着しながらも最先端の診療体制を武器に世界的に活躍できる医師を育てたい」と北野先生は語ります。

そのためにも、モチベーションの維持は重要です。指導医とは違う立場で研修相談にのるメンター制の充実や、和医大最大の特徴である、研修医自身が大学・市中でのローテ先や期間を決めるという自由度の高い研修により、責任とやりがいを持つことで早期の成長を手助けしています。

卒後臨床研修センター長 北野雅之先生

卒後臨床研修センター長
北野雅之先生