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若手・中堅医師は今がチャンス! 総合花巻病院が新病院でめざす理想郷

取材日:2016年5月20日(エムスリーキャリア編集部)

総合花巻病院

 岩手県花巻市——。高齢化と人口減少が進むこの地域で、市内唯一の総合病院として自治体や住民の期待を背負う公益財団法人総合花巻病院(284床)が、病院のリニューアルと共に、地域づくりをも視野に入れた独自の病院づくり、地域包括ケアシステムづくりをしようとしています。

自らの信念に基づいて始めた在宅医療

 リニューアルに先駆けて病院から地域に飛び出して診療に当たっているのが澤田正志先生(外科医長)。自ら希望し、それまでの院内業務に加えて、在宅医療を始めました。多いときには100軒近くを受け持ち、プライマリケアの最前線で診療に当たっています。院外にまで活躍のフィールドを広げた理由を、澤田先生は次のように語ります。

「治療には、病院だからできることもありますが、逆に、患者さんの生活基盤の中でしかできないこともあると思い、在宅医療を始めました。たとえば自宅の温もりを感じ、毎日ご家族やペットと触れ合うことで、患者さんがリラックスしながら治療を受けられます。

 そもそも医師の役目は、病を治すことだけでなく、患者さんが安心して暮らせるようにサポートすることも含まれていると考えています。サポートするためには、在宅医療がどうしても必要でした」(澤田正志先生)

澤田正志先生
往診先の澤田正志先生(外科医長)
往診を受けて1年になる江原文子さん(仮名)は「澤田先生がいるから安心して自宅で過ごせる」と話します

 こうした想いの実現には、周囲の理解と協力があったことが大きかったといいます。前例のない在宅医療という提案に対して、理事長をはじめとする経営層が理解を示し、院内はもとより近隣事業所のスタッフが澤田先生をサポートしています。

「当院のコメディカルが献身的な上に、この付近にあるすべての訪問看護ステーションが協力的で、24時間対応してくれています。こうしたバックアップがなければ、わたし一人では到底診きれないでしょう」(澤田正志先生)

通所リハ
通所リハには多くの患者が訪れます

市全体の活性化を担う新病院

 数多くの在宅患者が澤田先生を頼るのは、花巻市が抱える地域としての課題と無関係ではありません。

 花巻市は高齢化率が3割と、増加の一途をたどる一方で、人口は減少し続けています。その先に見込まれるのは、複数疾患を抱えた患者や社会的孤立に陥る患者の増加。地域全体における医療資源も十分とは言えず、もはや、従来通りの医療体制では対応しきれなくなります。

総合花巻病院
盛岡駅から約50分、仙台駅から約1時間、東京駅からは3時間半ほどに位置する総合花巻病院

 澤田先生の取り組みだけでなく、花巻市の医療を90余年にわたって支えてきた総合花巻病院そのものに、変化が求められています。

 そのため、同院では高度急性期は他院に任せることにし、新病院が市内のプライマリケアを一手に担う方針を打ち出しました。具体的には、市内すべての年間入院患者数3100人近くを同院単独で受け入れられるようにするほか、回復期リハビリ病棟365日体制や通所リハビリなど、力を入れてきたリハビリ機能も更に強化する予定です。

 新病院がめざすのは、増え続ける高齢患者を支えるためのプライマリケアの強化。しかし、こうした医療機能の強化だけが目標ではないと、大島俊克理事長は話します。

大島俊克理事長
大島俊克理事長

「過疎化する地域の住民を支えるには、人々のつながりをつくらなくてはなりません。当院は市内唯一の総合病院として市民病院のような役割を担ってきたため、住民の方々の身近な存在になっています。新病院ではその存在感を活かし、『地域貢献機能』も高める予定です。助産所や保育所、有料老人ホーム、多目的ホール、レストランなどを併設し、年間80万人が交流するハブ拠点として新病院を活用していく計画です。

 この構想を実現するためには、医師のマンパワーも必要不可欠。新病院ができる今、地域医療のために意欲的に動いていただける方を求めています。特に、患者さんとのつながりを大事にしたい方、総合的に診療したい方なら、当院でご活躍いただけると思います」(大島俊克理事長)

高村光太郎が総合花巻病院に贈った詩
詩人で彫刻家の高村光太郎が総合花巻病院に贈った詩

若手・中堅は「今がチャンス」

 若手・中堅の医師にとって、リニューアル前のこの時期だからこそ大きなチャンスがあると強調するのは、山下純一副院長。

山下純一副院長
山下純一副院長

「リニューアルまではまだ時間もありますし、実現したいことがあるなら、今が意見を通しやすいタイミングだと思います。同世代のライバルも少ないですから、新しいことにチャレンジしたい方、経験したい手技や症例がある方は、今がチャンスですね。

 わたしの専門の消化器科でいえば、十分な設備がそろっていますが、マンパワーの問題で診療科機能を抑えています。逆に言えば、新しく来てくださる先生には、内視鏡検査や内視鏡的止血をはじめ希望する手技や症例をどんどんお任せしたいと考えています」(山下純一副院長)

手術室
手術室

院内外が一致団結する地域でプライマリケアを提供

 深刻な課題を抱える花巻市ですが、希望もあります。後藤勝也院長は、同院を含む地域の医療者たちに目を向けます。特に救急では、近隣の3病院と連携しながら「たらい回し」をなくそうとする医師たちに、頼もしさを感じるそうです。

後藤勝也院長
後藤勝也院長

「市内の医療資源が潤沢とは言えないからこそ、地域の医師たちには『自分たちが最後の砦』という想いがあり、責任感が強いのです。

 また、大都市に比べると患者さんと医師との距離が近く、われわれ医療者に対する患者さんの信頼も厚い。われわれも自然と『頑張らねば』と奮起させられます」(後藤勝也院長)

 人口減少や高齢化が進んでも、住民が住み慣れた地域で元気に暮らし、決して孤立しない地域づくりー。そんな理想を追い求めて、同院は地域の医療機関と連携しながら新病院設立に向けて邁進します。

花壇
院内には、宮沢賢治が造った花壇が今も受け継がれています

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