病院クチコミナビ

ガイドラインにない“医師の仕事”実感した日々

　ドクターと医学生の交流を目的とし、将来の選択肢を増やすためのイベント「Doctors’ Style」の代表を務める正木稔子先生。今回は、医師が“命”に寄り添うことについて語ります。

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「K君死んじゃうの?!」旧友が教えてくれたこと

　ドクターと医学生の交流を目的とし、将来の選択肢を増やすためのイベント「Doctors’ Style」の代表を務める正木稔子先生が、自らの経験をもとに医師として働くことについて語ります。

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コロナ禍だから振り返りたい「扶氏医戒之略」

　ドクターと医学生の交流を目的とし、将来の選択肢を増やすためのイベント「Doctors' Style」の代表を務める正木稔子先生が、「女性医師だからできない」ことではなく、「女性医師だからできる」ことについて語ります。

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技術・知識では割り切れない患者さん対応、どうしてますか？

　わたしは居場所を探していた。物理的な場所というより、心の置き所だ。居場所というのは往々にしてそうなのかもしれない。人間には帰属欲求というものがある。

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今だから思う、研修医が報・連・相できない理由

　ドクターと医学生の交流を目的とし、将来の選択肢を増やすためのイベント「Doctors’ Style」の代表を務める正木稔子先生。今回は研修医時代の失敗から学んだことについて語ります。

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中村哲医師の死に思うこと

　死とは何だろうか。
　先日中村哲医師が銃撃された事件は日本を振とうした。その数週間後、わたしの友人が病気で亡くなった。
　死というものが身近にあることを実感させられる出来事が続き、今回はこのことについて書いてみたいと思った。

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「なぜ医師になったのか？」8年間の苦しみの果てに見えたもの

　広い田んぼの向こう側に、山と青い空が見える。幼い頃から見慣れた風景に囲まれるとき、素直な思いが湧き上がってくる。
　電車の中で、わたしは祖母のことを思っていた。
　わたしの母方の祖母は戦争の最中に結婚し、医師であった夫と満州に渡った。これから楽しい生活が待っていると期待に満ち溢れたことだろう。子どもも生まれ順風満帆。しかしそんな中、夫は急に病に倒れ天に旅立ち、祖母は一人本土へと戻ってきた。そして再婚、母が生まれた。
　そんな話を、わたしは何度も祖母から聞かされていた。今日は大好きな祖母のところに遊びに行く。

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防げなかった後輩医師の死…若手医師に伝えたいこと

　後輩医師が自殺した。あまりにも急で、悲しい知らせだった。学年は随分下だったが、共にスタジオに入り音楽をやって、仲良くしていた仲間だった。
どうして相談してくれなかったんだろう。なぜ？なぜ？わたしがもっと気にかけて話を聞いてあげていたら、死を選ばずにすんだのでは？
気持ちが整理できないまま月日が経っていった。その後も、2人の後輩医師が自殺。一体どうして？わたしの中で、疑問はさらに大きくなっていった。

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医師としてのキャリアを広げた、小さな夢

　アフリカ、エリトリア。
日本人が二人しか居住しておらず、日本大使館もない国。
遠く離れたこの国を仕事で訪れる日がくるとは、夢にも思わなかった。

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忘れられない、心にしまった喪失体験

　夜10時、当直用のPHSが鳴った。「先生！小児科病棟の看護師です。患児の鼻血が止まらないので処置してほしいんですが」。看護師にはすぐに耳鼻科の処置室に来てもらうよう指示を出す。当直室でくつろいでいたわたしは、処置室に電話して準備を依頼し、白衣を羽織る。「小児科の入院患児が鼻血ということは、白血病か。血小板が下がっているからかなり止まりにくいだろうな」。一抹の不安を抱えながら、わたしも処置室に向かう。

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