神奈川県の北東部に位置し、多摩川を挟んで東京都と隣接する川崎市で、公衆衛生医師として働きませんか?
川崎市の公衆衛生医師では、全市民を対象とした地域包括ケアシステムの構築に取り組んでおり、
それに対応した地域の保健医療福祉の向上を図る活動を進めています。
▼川崎市の公衆衛生医師の業務内容
まず、公衆衛生医師の主な業務内容は、感染症、生活習慣病やがんの予防、母子保健、精神保健、難病、食品や環境などの生活衛生、医事・薬事、地域包括ケア、健康危機管理、地域の住民全体の医療や健康 レベルの維持向上のための仕組み・ルール・システムづくりなどを行います。
川崎市の公衆衛生医師では、健康福祉局/保健所本庁/各区の地域みまもり支援センター(福祉事務所・保健所支所)の配属先に分かれ、地域や行政施策、公衆衛生に貢献することができます。
それぞれの業務内容の詳細はこちらよりご確認ください。
▼川崎市の公衆衛生医師として働く魅力
《澁谷医師》
A1.大学医局で専門医を取得したのち、基幹病院で10年間、急性期医療に従事しました。その後はケアミックス病院に移り、臨床の他、ICDとしても仕事をしました。いろいろな人生をみながらライフワークバランスの取れた生活を送っていましたが、新型コロナウイルス感染症が流行し始めて保健所とのやり取りをする中で、保健所業務に興味を持つようになりました。臨床ではない別の仕事もしてみたいな、と思い入庁しました。
公衆衛生医師として勤務してみて医療行政という新しい視点を持つことができたため、自分の考え方の幅が広がった気がします。
A2.小回りが利く職場のため、それぞれの人材に合わせた業務が待っていると思います。
A1.小児科医として13年間病院勤務をしていましたが、母子保健に興味があり入庁しました。保健所に入った当初は、公衆衛生医師を目指したというより母子保健や小児発達など、小児科医としての幅を広げたいという思いでした。そのため数年経験したら臨床に戻ることを当初は考えていましたが、仕事が面白くて気づいたら勤続17年目です。病院でみていたこどもの姿はごく一部でしかなく、地域や行政、保育所、学校など様々な機関や人々が、こどもの健やかな成長のために役割を果たしていることを公衆衛生医師になって知りました。今後も小児に限らず、様々な分野で人々の健康に携わる仕事をしていきたいです。
A2.医療職以外の多職種と連携しながら市民のために仕事をしますので、相手の立場に立って考えるということがとても大事だと感じています。公衆衛生は多様なバックグラウンドを持つ医師がそれぞれの得意なことを生かして働くことができる職場であり、私たちの生活に身近なやりがいのある分野です。今後入庁される医師の皆様にはそれぞれの経験をぜひ生かしていただき、市民の健康のために一緒に取り組んでいけたらと思います。
A1.保健所の医師業務に触れたきっかけは初期臨床研修でお世話になったことです。(平成17年卒)病院に自発的に来ないような地域住民の健康問題に関与でき、一定の裁量権もあることが公衆衛生医師としての大きな魅力だと思います。難しいのが、法律や条例に基く業務のため、できることに限界がある点です。それでもチームで、何ができるか検討するのが楽しみです。
A2.ケース対応や課題を通して地域の見え方が変わること、その処方箋を考えることができることが市型保健所の特徴です。そこで公的な支援メニューや地域の資源といかに繋ぐか、担当者や周囲の職員と検討しながら進めていくことも多くありますが、地域の診療所や高次医療機関との連携においては医師として、もともと携わっていた診療科の専門性も含めた経験が活かせると思います。
医師以外の職員に教わって担当業務を覚えることもありますが、様々な診療科出身の先生方が活躍しておりますので先輩医師や庁外の専門家との連携を通して、日常業務に楽しみを見つけていただけたらと思います。
A1.卒後すぐに小児科に入局し、20年以上に渡って小児科医として勤務してきました。その後、国立感染症研究所の実地疫学専門家養成コース(Field Epidemiology Training Program:FETP)に2年間参加する機会があり、それを機に行政で仕事をすることとなりました。臨床経験が長かったため、行政職員としての業務は大きな方向転換でしたが、医療と行政を繋ぐための重要な役割を果たせるのではないかと考えています。臨床では外来・病棟の勤務だけでなく、障害児施設、乳児院などにも関わりましたが、これらの経験すべてが行政での様々な業務に役に立ち、無駄なものは一つもなかったと感じています。
A2.臨床・公衆衛生のいずれもよく理解し、バランスの取れた人材が必要かと思います。医師としての基本的な姿勢を忘れず、広い視野を持ちながらマネジメントができる人材になってほしいです。
A1.私は臨床以外の医師が活躍できる場を探し、卒業して直ぐに川崎市に入庁しました。当時は、健康づくりや結核対策、HIV対策など様々な分野の業務に携わり、その際には他職種の職員と協議を重ね、企画立案を行い、また地域の団体とも連携して取り組んできました。入庁して良かったことは多くの職種と仕事ができ仲間が増えたこと、また地域の人と一緒に活動する経験ができたことです。多職種の職員、関係機関や専門家、時には地域の方々とやり取りをしますので、新たな知識を得ることはもちろん、いろいろな視点や立場から声が聞けるため自分の視野が広がります。
A2.様々な職種の方と仕事をしますので、バランスが取れている方や周囲と友好的なコミュニケーションが取れる方、組織の一員と自覚して働ける方が向いているかと思います。また、法律や制度、行政など臨床医学以外の知識等を学ぼうとする心構えも大切です。最初からうまく物事を進められないかもしれませんが、まずは色々な職種の方とコミュニケーションを図り、これまでの経験を基に建設的な意見交換を行っていただければと思います。
▼8:30 始業
ミニミーティングで、担当者らと一日のスケジュールや業務内容を共有後、メールや書類を確認。▼9:00 市民向け事業
性感染症検査・相談や結核健診等、曜日ごとに事業が決まっており他の職員(事務職・看護職・検査技師等)と共に運営。主に問診・結果説明を担当。▼10:30 結核関係の所内ミーティング
結核患者の療養支援のため、関係職員とケース検討・情報共有を行う。また月二回開かれる結核診査会(外部専門家を招いての会議)のための資料を確認。▼11:30 自席で資料作成・相談者対応
事業や会議が無い時間は会議や勉強会のための資料作成や、市民からの医療系の相談や質問に直接対応したり職員からの事例相談に対応。虐待や感染症関係の緊急事案に対応することも。▼12:00 昼休み
庁内にいる必要はなく外出可能。月数回、昼休みの窓口対応を他の職員と輪番で行っている。▼13:00 午後の始業
乳幼児健診や各種会議(児童虐待関係、結核関係、災害対応等)が入ることが多い。▼16:00 振り返りや、翌日以降の準備
担当者と事業や会議の振り返りや空いた時間は資料作成・相談者対応等。▼17:15 業務終了
退庁 保育園の迎えがあるため、基本的に定時で退庁。
▼8:30 始業
担当職員と朝ミーティング。▼9:00 準備
結核診査会準備。▼10:00 所内結核症例検討会
診断から2か月後、5か月後の管内結核患者の、服薬支援ができているか、接触者検診ができたか確認。▼11:30 自席で作業
データ整理、午後の準備。▼12:00 昼休み
外で昼食。▼13:00 午後の始業
公用車で外出。▼13:30 児童館で予防接種・感染症の講話
講話終了後に、児童館の職員に「空間除菌剤」を置くべきかなど相談を受ける。▼15:00 帰庁
医療機関に電話やFAXで問合対応を行う。▼15:30 ケースワーク
国保加入者のうち、特定検診で血圧、HbA1c、eGFRいずれか悪かった者に受診勧奨を行います。既往症や社会的背景を踏まえて、より適した方法を担当保健師と調整します。▼17:15 業務終了
書類仕事を終わらせ次第、退庁。業務内容 | 川崎市役所における公衆衛生医師業務 |
---|---|
想定年収 | 初任給は、医師免許取得日により、一定の基準に基づいて決定されます。 (例1)医歴20年、課長級での採用の場合 年収1,250万円程度 (例2)医歴10年、係長級での採用の場合 年収970万円程度 |
勤務日数 | 週5日 |
休暇制度 | ・年次休暇20日(年間最大40日) ・特別休暇(夏季休暇、公民権行使、結婚、出産、配偶者の出産、子の看護、忌引、ボランティア休暇など)あり |
福利厚生 | 共済組合の各種給付、年金制度等があります。 |
応募資格 | 次の要件を全て満たす人 (1)昭和33年4月2日以降に生まれた人(定年が65歳のため) (2)令和4年4月1日現在で医師免許を有する人(ただし、平成16年4月以降に医師免許を取得した人については、医師法第16条の2に規定する臨床研修を修了していること。) (3)地方公務員法第 16 条の欠格条項に該当する者(民法の一部を改正する法律(平成11年法律第 149 号)附則第 3 条第 3 項の規定により、従前の例によることとされる者を含む。)は、受験できません。 |
採用予定日 | 採用時期は御相談に応じます。 |
その他 | 任期付きの募集もしています。 年齢制限なし、任期は2023年10月末日まで。 詳細は市ホームページをご覧ください。 |
※掲載情報は、2022年9月15日現在の内容です