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再生医療の外来診療化で見える、整形外科 の新たな可能性
最前線を切り開くひざ関節症クリニックグループの未来構想とは?

取材日:2017年7月(エムスリーキャリア編集部)

肩・ひざ関節痛クリニック

 iPS細胞など様々な分野で研究が進み、注目が集まる再生医療。再生医療の実臨床における安全性を確保し、少しでも早く“身近な治療” として活用するべく、国は2014年から法整備を進めてきました。そんな中、脂肪から採取した脂肪幹細胞を臨床応用することに成功し、業界の先駆け的な存在となっているのが「ひざ関節症クリニックグループ」。同クリニックは、国が定める高い安全基準を満たし、採取から培養だけでなく、外来診療レベルでの治療までを認められている数少ない施設です。そのため、大学病院や大手製薬企業からも依頼を受け、脂肪幹細胞の採取から培養、提供までを、一手に担ってきました。そんな再生医療の最前線を切り開くクリニックで勤務するドクターたちに話を伺いました。

「我々がエビデンスを築く」再生医療の基準づくりにつながる仕事

 CPC(細胞培養加工施設)とも提携し、グループ内で脂肪幹細胞の採取から培養、治療までを一貫して行っている同クリニック。充実した体制のもと、これまでには脂肪幹細胞による治療で800例超の実績を積んできました。その治療の先頭に立つ新宿院院長の横田直正先生は、脂肪幹細胞の可能性についてこう話します。

「ひざ関節の痛みを訴える患者様に、保険診療内で対応できるのは、ヒアルロン酸注射などの対症療法か人工関節手術のどちらか。『保存的療法ではこれ以上の回復が見込めないけれど手術は不安』という患者様の悩みに応える術がなく、以前は保険診療の限界を感じていました。しかし、当院に入職してからは、再生医療ならメスを入れず半永久的に治療効果を持続させられる可能性があり、 保険診療の空白地帯を埋められる治療法だと気づきました。

 再生医療は歴史が浅く、まだ業界標準と呼べるものがありません。ですが、それは新しく道を作り上げる楽しさがあるということでもあります。当グループであれば、全国トップクラスの症例数をもとに論文を発表し、“第一人者”になれる。エビデンスがないなら、我々が一から築き、業界の基準をつくっていける。そんな、やりがいがあります」(横田先生)

横田直正院長

新宿院院長 横田直正先生

週1日勤務で得た大きな刺激、常勤勤務先での仕事にも好影響

 自由診療というと、一般的な整形外科医にはなじみの薄い分野。しかし、「診療するのに戸惑いはない」と話すのは、週1日の非常勤で勤務している延山逸平先生。延山先生は再生医療の将来性と新しい技術への興味をきっかけに入職。経験15年目にして初めて経験する自由診療に、保険診療にはない魅力を感じているそうです。

「当院の患者様には、自身の疾患や治療法についてよく調べ、最後の望みを我々に託してくる方も多いです。自由診療となると10割負担ですから、その分患者様の期待値も高く、スタッフの応対にも自然と力が入ります。実際に勤務し始めて、『良いサービスを提供して、より多くの患者様に喜んでもらおう』と全スタッフが自分たちで考え、取り組んでいる姿勢は印象的でした。

 週の大半を一般病院で過ごしている私にとって、患者様への向き合い方を学ぶ良い機会になりました。一通りの診療をこなした30代以上の整形外科医なら、週1回働いてみるだけでも価値観が変わるのではないでしょうか」

延山逸平先生

延山逸平先生

プライベートと両立しながらも、先端医療に携われる

 先端医療に触れるやりがいに加え、働きやすさも同クリニックの特徴。完全予約制を採用しているため、当直・オンコール、大幅な残業がありません。2人の子どもを育てている服部麻倫先生は、子育てと仕事の両立に限界を感じ、一度は臨床を離れたものの、医師としてのキャリアを捨て切れず、同クリニックの常勤医に加わりました。

「前職の病院には、不満はありませんでした。オンコールなどの免除も提案してくれたのですが、担当する患者様に100%の力を注げないまま続けるのは気が引けたため、退職を決断しました。ところが日が経つにつれて、復帰したい気持ちが高まっていきました…。ただ、医師としての働きがいと子育てを両立できる職場はそうそうありません。そんな時に見つけたのが当院でした。

 自由診療ということで少しためらいましたが、話を聞くと研究成果に基づいた治療をしっかり行っていることがわかり、診療内容にも納得できました。人工関節は優れた治療法ではありますが、大きな手術となるため避けたいと思う方も多いです。正直、私が患者でもそう思うでしょう。その想いに応えられる治療、言い換えるなら『自分が患者だったら受けたいと思える治療』を提供できることには、大きなやりがいを感じています」(服部先生)

服部麻倫先生

銀座院院長 服部麻倫先生

サービスの普及を促進し、再生医療プラットフォームの構築を目指す

 数多くの患者が訪れることから、再生医療への確かな手ごたえを感じているのが、大宮院院長の大鶴任彦先生。再生医療にかける想いを次のように話します。

「我々がやろうとしているのは、再生医療のプラットフォームづくりです。長寿化が進む日本では、長期間にわたってQOLを維持させることが不可欠。そのため今後の日本において、身体的・精神的に少ない負担でQOLを維持できる再生医療は鍵になります。われわれは最終的に、再生医療に欠かせない脂肪幹細胞を全国に向けて、安定的に採取・培養・供給するネットワークを構築したいと考えています」(大鶴先生)

 こうした構想の拠点として、今後は系列クリニックを20施設まで拡大し、臨床サービスの裾野を広げようと計画している大鶴先生。2019年の4月に大阪、札幌、金沢に新たなクリニックを開設予定です。

「再生医療の多くは、まだ研究段階に過ぎないかもしれません。ただ、実臨床へ向けて体制が整えられつつある中、誰かが率先して患者様に再生医療を届ける努力をしていかなければ、いつまで経っても再生医療は“遠い未来のテクノロジー”に留まってしまいます。インターネットという技術が社会に広まる過程で、GoogleやAmazonといったサービスの存在が不可欠だったように、バイオテクノロジーも、サービスとして患者さんに届ける努力をしていく存在が必要だと、私は思うのです」(大鶴先生)

 再生医療のサービス化に向けて下地が整いつつある今、将来、院長などを担えるコアメンバーを求めています。同クリニックでは、まずは働き方や再生医療について知ってもらいたいという思いから、非常勤での“お試し勤務“も可能としています。

「いきなり保険診療から自由診療の世界に飛び込むのは、勇気がいるでしょう。最初は非常勤医として入り、『ここなら大丈夫』『将来性があるな』と実感してもらえたら、常勤医としてご活躍いただきたいです。新しい分野に取り組みたい方や保険診療に課題意識をお持ちの方は、ぜひ検討してみてください」(大鶴先生)

大鶴任彦先生

大宮院院長 大鶴任彦先生

 国の後押しを受けて、臨床にまで活用が広がり始めている再生医療。患者に新たな選択肢を示すだけでなく、整形外科医に新しい働き方をも提示しているように感じた取材でした。自由診療を理由に“食わず嫌い”になっている方も、興味をお持ちの方も、一度見学してみてはいかがでしょうか。

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