AとBの医師、どちらかを採用しなければならないとしたら、どちらを選びますか――?この「究極の選択アンケート」に答えたのは、m3.com会員の医師1605人。今回は、専門職である医師にとって重要な「スキル」と、ホワイトカラーの採用活動で重視されやすい「コミュニケーション力」がテーマです。「スキルは抜群だが、コミュニケーション力が乏しい医師」と「コミュニケーション力は抜群だが、スキルは乏しい医師」を比較したとき、どちらが選ばれる医師なのでしょうか。
AとBの医師、どちらかを採用しなければならないとしたら、どちらを選びますか――?この「究極の選択アンケート」に答えたのは、m3.com会員の医師1605人。今回は、専門職である医師にとって重要な「スキル」と、ホワイトカラーの採用活動で重視されやすい「コミュニケーション力」がテーマです。「スキルは抜群だが、コミュニケーション力が乏しい医師」と「コミュニケーション力は抜群だが、スキルは乏しい医師」を比較したとき、どちらが選ばれる医師なのでしょうか。
◇患者のため、集患のため
- 患者との信頼関係構築にはコミュニケーション能力が重要なため
- 医業はサービス業と考えている
- コミュニケーションができないと患者が離れていく。スキルは後からつけられる
- コミュニケーション力に乏しい医師は、集患の妨げになり、結果的にスキルを活かす場面も減るため
◇協力体制が築きやすい
- クリニックでは少人数でのコミュニティであり、個人のスキルよりコミュニュケーション能力が求められる
- クリニックの医療は患者や非医療職とのコミュニケーションなしに進みません
- コミュニケーションが取れないと協力体制がとれない
- コミュニケーションが取れなければチーム医療ができない
◇トラブルや医療事故の防止
- コミュニケーションがとれないと、トラブルになりやすい
- コミュニケーション能力が無い人は問題を起こし、いずれ近いうちに辞める
- コミュニケーション力がない方は、医療事故のもと、クレームのもと
◇コミュニケーションよりもスキルの方が伸ばしやすい
- コミュニケーション能力が高ければスキルは習得できるから
- コミュニケーションがとれないとスキルも発揮できないからです
- スキルは改善出来るが、コミュニケーション力は医師になってからでは改善余地は少ない
- スキルを職場で育てる事は可能だが、コミュニケーション力をはぐくむのは職場では難しい
- 若い先生はスキルが足らないのは当たり前ですが、それを補い、伸びる要素はその先生の人格にあると思います
◇診療科や業務、地域の特性
- コミュニケーション能力が無いと精神科としては致命的。スキルは教えれば良い
- 精神科は、コメディカルとの協調性が欠かせません、それを理解してない医師が多く、トラブルの後始末がいつも大変です
- 精神科はコミュニケーションが大切。スキルは他の医師でカバーできる
- 麻酔科はコミュニケーションが重要
- 外科はチーム医療だから
- 相手が小児だけにコミュニケーションが取れないと仕事にならない
- これは私の医療機関の特徴ですが、慢性期がほとんどのため真面目で患者受けがよければ高いスキルは要りません。急性期ならスキルの高い方を選びます
- 慢性期病院のため、職員はもちろんのこと患者家族や多職種とのチーム医療の性格が強い事、また高齢患者や認知症患者も多い事から終末期医療に理解があればコミュニケーション能力を優先する
- 療養型でコミュニケーションは重要。スキルは各専門医師で補っている
- 外来ではコミュニケーションが大切
- 超高齢者にはスキルより人望
- 田舎では、人柄が一番
- 現在の職場はスキルがそれほど必要ない
- 訪問診療の場面では、コミュニケーションでのトラブルの方が対応、解決に手間がかかる。
- クリニックは客商売だから
- クリニックレベルでは患者とのコミュニケーションが大切。手術等は自院で行わないため
◇医療の質を担保するため
- あくまでも基本は医師としての技量が重要と思います
- コミュニケーションだけでは医療は行えない
- スキルがなければ医療の質が担保されないから
- 大変難しい選択ではあるが、当院は専門分野の診療なのでスキルは絶対条件のため
- 患者にとってみればうまく治療してくれる方がよいに決まっているから
- まずは患者様にとって問題とならないような診察能力が必須
◇コミュニケーションは周囲がカバーできる
- コミュニケーションは院長がする
- コミュニケーションはこちらが頑張ればなんとかなるが、本人のスキルはこちらからはどうしようもない
- コミュニケーションはコメディカルのサポートで補える
◇医療事故や誤診の防止
- スキルが乏しいと医療事故につながるから
- 医師にとってスキルがないと誤診につながるため
【調査概要】
期間:2020/12/3~12/4
対象医師:m3.com登録医師1605人