——面接を受けられた4施設の中から入職先を決められたそうですね。決め手は何だったのでしょうか。
まずは、院長と小児科部長の人柄です。面接でお会いした瞬間に「ああ、この方々と仕事をするのは楽しいだろうな」と感じました。また、「地方では無理だろう」とあきらめかけていた、自分の専門分野の外来業務ができることも決め手です。その病院には月2回専門外来の診療に来られていた先生がいらっしゃったのですが、ちょうど退かれるタイミングだったようで、まさに渡りに船。「その外来を引き継いで、キャリアを存分にいかしてほしい」と歓迎され、うれしかったですね。
あとは、患者さんへ向けのイベントを大事にしているところでしょうか。私はこれまで、診療だけでなく、クリスマスや合唱などのイベントを大事にしてきたので、新しい職場もそれが叶うといいなと思っていたんです。そしたら面接で、院長が率先して合唱をしている話が出て、大変盛り上がって……。4施設のうち、最後に受けた面接でしたが、「ここに来るための面接の旅だった」と感じたほどでした。
——「ここに入職したい」と決めたときの、ご家族の反応はいかがでしたか。
妻にとっても今後の人生の居住地に関わることなので、私の転職先がどこになるかはずっと気になっていたようです。転職活動の間、妻には、応募する病院や選考の経過、自分の考えなどをこまめに話していたので、入職先を決めたときも、自分の気持ちを汲み、応援してくれました。
当面は病院の近くに住む予定ですが、「海の見えるところに住みたい」という妻の希望もあるので、先々は通勤圏内の海のそばに家を構えるのもいいなと思っています。
——転職活動を振り返ってみて、いかがでしょうか。
転職支援サービスで担当になったコンサルタントが、こちらの疑問や相談に対して、すぐに求人元に確認したり、その土地ならではの事情を調べたりしてくれて、とても頼もしかったです。
「こんな求人はないですか」と尋ねると、すぐにその条件に合う複数の求人を提案してくれましたし、その求人票を見て、「この病院がこれほど高い年収を提示してくれるのはなぜなんだろう」という疑問に対しても、その背景をきちんと調べて説明してくれました。地域ごとのコアな医局事情など、私個人では知ることが難しいような情報もさまざまなネットワークを使って調べ、提供してくれたおかげで、安心して転職活動を進めることができました。
転職活動で重要になるのは、やはり情報です。そして、多くの選択肢を持ったうえで、比較検討しながら決められたおかげで、納得のいく結果につながったと思っています。