もし、パートナーが転勤を命じられたり、転居を伴う転職をすることになったりして、自分自身も転職せざるを得なくなったら──。馴染みがない土地で、新しい職場をどのように探せばよいのでしょうか。今回は、パートナー都合による転居を伴った医師の転職事例と転職活動時のチェックポイントについて、医師人材紹介会社のコンサルタントにお聞きしました。

もし、パートナーが転勤を命じられたり、転居を伴う転職をすることになったりして、自分自身も転職せざるを得なくなったら──。馴染みがない土地で、新しい職場をどのように探せばよいのでしょうか。今回は、パートナー都合による転居を伴った医師の転職事例と転職活動時のチェックポイントについて、医師人材紹介会社のコンサルタントにお聞きしました。
医師の転職背景にはそれぞれの事情がありますが、その1つに「パートナーの転勤、転居を伴う転職」が挙げられます。医師人材紹介会社のコンサルタントは、次のように語ります。
「パートナーの職業が医師であり、特に大学医局に所属している場合、異動を命じられて転居する必要があるため自分も新しい入職先を探したい、というご相談は多くあります。結婚に伴う転居、子育て、パートナーの親の介護などで地元へ転居する……
といった事情で転職をご希望される医師も少なくありません。パートナーが非医師である場合でも、同様の理由で転職のご相談をいただくことがあります」
パートナー都合による転居は、いつ起こるかわからないものです。もしそのような事態が発生し、転職先を探さなければならない場合、地域特性やその文化についても、あらかじめリサーチしておきたいところです。では、どのような点を確認しておくべきなのでしょうか。
「例えば、都市から地方の医療機関への転職する場合、設備やスタッフ、手技のレベルや術式などにギャップを感じてしまうことは少なくないそうです。都市では専門性に特化した医師を求められることが多いですが、地方では自分の専門だけでなく、幅広く診られる・診ることに抵抗がない医師が重宝されます。なかには、土曜日の診療が当たり前という地域もあるため、面接では診療範囲だけでなく、休みについてもしっかり確認しておきましょう。また、医局に入ることが絶対条件ではなくても、ご挨拶が必要なケースもあります。転居先・転職先のエリアと医局の関係性や、病院同士の関わり方なども把握しておきたい点です」
以下は、パートナーの都合によって転職した医師の事例です。
Case1 のように、知り合いが一人もいない医療機関への転職でも、入職までの間にトライアル勤務を重ねることで、双方のギャップを埋めていく方法もあります。
仕事環境はもちろん、日々の生活環境についても気を配ることも重要です。子どもの教育環境、ご近所づきあいなどもリサーチしておくに越したことはありません。
「お子さんがいらっしゃる先生は、住環境だけでなく、教育水準も気になると思います。詳細については、面接時に、実際に働いている医師やスタッフの方にお聞きするのがいちばん確実です。通勤方法や通勤時間、交通の便についても、入職を決める前に確認しておきましょう。住宅探しや周辺情報について、コンサルタントがサポートいたしますのでお気軽にご相談いただければと思います」