医師のキャリアと家事育児について、医師たちの現状を聞く本シリーズ。後編では医師438人が回答したアンケート(※)から、仕事のキャリア形成と家庭の両立について考えます。
※2020年11月7~14日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施
医師のキャリアと家事育児について、医師たちの現状を聞く本シリーズ。後編では医師438人が回答したアンケート(※)から、仕事のキャリア形成と家庭の両立について考えます。
※2020年11月7~14日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施
- 20代、30代の頃は子どもが小さいこともあり、体力的にきつい割には思うように働けず、キャリア形成の上で悩むことが多かったが、40代になると諦めがつくようになった(40代女性/麻酔科)
- 病棟担当をしていたころは、土日出勤や夜間の呼び出しが不安でたまらなかったから(40代女性/呼吸器内科)
- 大学勤務時代に妻に家事と子育ての負担をかけてしまい、このままでは家庭が崩壊すると思い医局を抜けた(50代男性/内科)
- 子供が小さいうちは両立ができず、まず自分が介護施設に移ったが、結局夫が専業主夫になった(50代女性/内科)
- 子どもが小学校に上がったとき、親が教育に携わるべきだと考えていたので、非常勤を希望した。その時の上司に引き留められ、教育をアウトソーシングして、結果的には良かったと思っている(60代女性/産婦人科)
- 定時上がりをして当直をしないことで、評価は落ちている。悪く言われることもある(30代女性/リウマチ科)
- 夜のカンファに出られませんし、緊急対応もできない。夕方帰ってしまうのに、おいしいとこ取りはやはりできません(30代女性/小児科)
- 仕事に時間が割けないので、論文なども書く時間が限られる(40代男性/脳神経内科)
- 出身医局には助教以上の女性既婚者がフルタイムで働いていない(50代女性/放射線科)
- 少しずつ改善してきているかもしれないが、家庭のことよりも仕事を優先しているアピールをしている人の方が、評価が高いと感じる(30代男性/脳神経外科)
- 医局員に順番にあった留学の誘いが自分にはなかった。上司が子育て中なのを配慮してくれたのだと思うが、自分は声がかかれば行くつもりで準備していたのに残念だった(60代女性/産婦人科)
- 実際には仕事で時間の制約は大きいと思う(60代男性/呼吸器内科)
- 自分で決められることは限られています。周りとのバランスが大事(60代男性/糖尿病科)
- 人それぞれだと思います。個人的には早めに医局を離れて良かったと思っています(60代男性/リハビリテーション科)
- 職場は家庭の事情での早退、欠勤等に理解がある(40代男性/精神科)
- 家事がこなせる者は仕事もできるから(50代性別未回答/腎臓内科)
- 昇進を希望していないから(40代男性/整形外科)
- 家事・育児のことは、教授選では聞かれなかった(40代男性/科目未回答)
- それらを考える環境や立場にない(70代以上男性/消化器外科)