通勤時間を有効に活用できていると答えた医師は、「とても思う」「まあまあ思う」を合わせて、44.2%です。一方で「あまり思わない」「全く思わない」と答えたのは、合計25.7%。毎日一定の時間を過ごす通勤時間を、4人に1人は有効活用できていないと考えていました。
世代別に見てみましょう。
20代は、通勤時間を有効活用できていないと考える人が、53.3%と過半数を占めます。忙しい研修医生活では、なかなか通勤時間を有効に活用するまでの余裕はないのかもしれません。30代になると、有効活用できている層が50%で、できていない層(20%)を大きく上回ります。徐々に仕事に慣れてきて、メリハリをつけて過ごせるようになるのでしょうか。40代は有効活用できている層が41.1%で、30代と比較すると少なくなりますが、それ以降は年代が上がるにつれて有効活用できていると感じる層が多くなっていきます。
過ごし方別にみると、「有効活用できている」と思う層が60%を超えるのは、読書(62.8%)、学び(61.4%)のほか、意外にもゲーム(60.0%)。ゲームは、有効活用できていると思わないという人の割合が最も少ない10.0%で、満足度が高い過ごし方と言えます。
通勤時間への印象は、「とても好き」「まあまあ好き」が34.2%、「あまり好きではない」「嫌い」が28.4%で、ポジティブな印象を抱いている回答がやや上回りました。
世代別に見てみると、「とても好き」「まあまあ好き」を合わせたポジティブなイメージはどの世代も30%~40%が回答しており、最も多かったのは40代で39.3%です。
一方、「あまり好きではない」「嫌い」を合わせたネガティブなイメージは、世代によって開きがあり、最も多かったのは30代(41.7%)、少なかったのは70代以上(22.0%)でした。この30代と70代は、通勤時間を有効活用できていると回答した割合が高い世代。有効活用できているかどうかと、好き嫌いは別の問題のようです。
先生の通勤時間の過ごし方に対する満足度はいかがでしょうか。
vol.3では、医師が職場を選ぶ上で重視する、通勤関連の支援についてご紹介します。