医師の63%が、職場選びで通勤時間を重視。最も重視する年代は…?
アンケートでは、職場を選ぶ際、通勤時間を重視したかどうかを尋ねました。22.8%が「かなり重視した」、40.2%が「まあまあ重視した」と回答し、合わせると63.0%に上ります。一方で、24.4%は「あまり重視しなかった」とし、「全く重視しなかった」という人も12.6%いました。
勤務する施設によって、違いはあるのでしょうか。
「かなり重視した」という回答が最も多かったのは、老健や介護医療院などの施設で勤務する医師で、33.3%を占めます。どの施設でも、「かなり重視した」「まあまあ重視した」を合わせた回答は60%近いですが、特に201~399床の病院に勤務する医師は、69.0%と、ほぼ7割が重視していることがわかります。
次は年代別に見てみましょう。
通勤時間を「かなり重視した」と答えた割合が最も多いのは20代で、40.0%が回答しました。「かなり重視した」「まあまあ重視した」の合計だと、30代が多く実に80.0%に上ります。 逆に「あまり重視しなかった」「まったく重視しなかった」と回答した割合は、70代以上の52.0%と過半数を占めます。60代も45.3%が重視していないと回答しました。
若い世代ほど、通勤時間を重視する傾向にあるようです。
勤務先からの通勤手当、理想と現実…
勤務先から出ている通勤に関する手当については、32.8%が手当なしと回答しています。また、複数回答で最も多い手当は交通費の支給が62.9%。車支給、職場の最寄り駅からの送迎、職場の最寄り駅からのタクシー代支給はそれぞれ2-3%前後でした。その他の回答としては、駐車場代やガソリン代の支給、自宅からの送迎、緊急時の片道特急券などがありました。
また、通勤先を決める上で重視したい通勤手当として、85.2%が交通費支給を求めています。実際に支給されている人は62.9%ですので、希望が叶っていない医師が一定数いることがわかります。
職場の最寄り駅からのタクシー代を希望する医師は9.6%、職場の最寄り駅からの送迎は8.0%、車支給は7.5%でした。それぞれ1割に満たないものの、実際に支給されている人の割合と比較すると希望者は多いようです。
最後に、重視したい通勤に関する手当について、「その他」で回答があった詳細をご紹介します。
- 病院の駐車場が使えること
- バイク通勤可
- ガソリン代も一部認めてほしい
- ガソリン、高速のETC代、タイヤ交換などの費用の実費負担が理想
- 多少遠くても特急代などの補助があれば考えます
- 緊急呼び出しの際、公共交通機関がない時間帯の場合のタクシー利用
- タクシーを利用したときのタクシー代
- 高速道路料金支給
- 自宅からの送迎
- 運転手付きの車での送り迎え
- 勤務先近くに住居の提供
先生のご勤務先はいかがでしょうか?
職場によって、通勤に関する手当はさまざまですので、今後転職などの機会がありましたら、参考にしていただけますと幸いです。先生のご勤務先はいかがでしょうか?