競争倍率にも2種類!?人気の研修病院を見抜く方法
研修病院選びで気になる尺度のひとつが「競争倍率」。ところが「どのデータからどのように算出したらいいかわからない」、「自分で計算した結果と噂で聞く情報がいまいち噛み合っていない」ということはないでしょうか。実は競争倍率算出には主に2つの方法があり、それを混同してしまっている方も多いようです。そこで今回は、競争倍率のよりリアルな算出方法、本当に人気のある研修病院を見抜く方法についてご紹介します。
そもそもデータはどこにある!?
過去のマッチングの結果は 医師臨床研修マッチング協議会 の公式ホームページ内、「各種データ(記者発表資料等)」から「 マッチ結果・記者発表資料等 」を開くと、全国の研修病院の過去のマッチ結果や応募者数など、マッチングに関わる様々なデータが確認できます。
倍率を知るには『過年度中間公表結果』が最適!
「
マッチ結果・記者発表資料等
」に表示された一覧を見ると、どうしても「過年度プログラム毎マッチ結果及び応募者数」に手が伸びてしまいます。確かにこの資料内の最右列には「当該プログラムを希望順位登録した学生数」があり、これを「定員」で割れば競争倍率が算出できそうです。ところが資料をよく見ると不思議な現象に気づきます。希望順位登録した学生数が定員をはるかに超えているのにフルマッチしていない…。
これは、「当該プログラムを希望順位登録した学生数」には、「希望順位に関係なく、登録した学生が全てカウントされている」ことに起因しています。つまり、希望順位登録した学生数が定員をはるかに超えているのにフルマッチしていないプログラムは、第二希望以下で登録した学生が多く含まれているということになります。
これに対し、「過年度中間公表結果」には「当該プログラムを第一希望にした学生数」が純粋にカウントされています。よって、倍率をよりリアルに把握するためには、「過年度中間公表結果」をベースに算出するのが良さそうです。但しこちらの資料も、「あくまで中間公表時点のデータである(=中間公表後に希望順位変更を行った分のデータは反映されていない)」こと、「マッチング参加者全員が中間公表時点で希望順位登録を行っている訳ではない」という2点に注意する必要はあります。
『過年度中間公表結果』で倍率を計算する
(1)『過年度中間公表結果』のプルダウンから、倍率を知りたい年度を選択します。
(2)当該プログラムを第一希望にした学生数 ÷ 募集定員 = 倍率
この場合、「20÷10=2」で倍率は2.0倍ということになります。いかがでしたか?研修病院ナビでも、「倍率ランキング」を毎年発表していきますので、是非チェックしてみてください!