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企画記事 転職ノウハウ

新型コロナ、医師転職への影響は?転職活動の進め方をコンサルタントが解説(前編)


2020年4月30日(エムスリーキャリア編集部)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、医師の転職市場はどのような影響を受けているのでしょうか。この時期、転職活動を開始するか悩んでいる医師へ、医師専門のコンサルタントが転職活動の進め方をアドバイスします。

記事KV

コロナ以降も採用予定人数に「変化なし」9割

医療機関の採用活動に新型コロナウイルス感染症がどのような影響を与えているのか、エムスリーキャリアは2020年4月15日、採用担当者を対象にアンケート調査を実施しました。(回答数・322人)

常勤医師の採用予定人数について、採用活動をしている担当者のうち、約87.8%が「変わらない」と回答。「増加した」も約6.6%ありました。一方で、減少したのは約5.7%にとどまりました。

グラフ1

また、医師から常勤求人への応募数は、採用担当者の約81.1%が変化なし。そして約12.0%で減少しましたが、増加も約6.9%ありました。新型コロナウイルス感染症流行下でも、常勤医師を採用したいという意欲は高いことがわかります。

勤務先の業務縮小や経営不安…転職を検討する医師が増加

医師の転職支援サービス(エムスリーキャリア提供)に登録した常勤医師は、前年同期比で3月が6.5%減少したものの、4月1日~15日は11.0%増加しており、新型コロナウイルスによって転職市場が冷え込んでいるとは言えないようです。

どのような状況の医師の登録が多いのでしょうか。また、新型コロナウイルス感染症が流行している時期は、具体的にはどのように転職活動を進めればいいのでしょうか。医師専門コンサルタントに聞きました。

――新型コロナウイルス感染症が流行し始めてから、どのような医師の登録が目立ちますか。

外来診療や手術、健診などを縮小、中止する医療機関が増える中で、現在のご勤務先で、ご自身の担当業務が減っていることに不安を感じていらっしゃる先生は多いです。給与が減る可能性や、勤務先の経営などを心配され、「ほかの病院の状況はどうなんだろう」と、転職を検討するための情報収集を始めるために登録する先生や、コンサルタントに相談するために登録する先生が目立ちます。医療機関のアルバイトの受け入れも減っていますので、常勤先以外で得ていた収入がなくなったため、常勤先の年収を上げたい、という先生もいらっしゃいます。
また、患者さんの減少や業務の縮小などで、これまで多忙だった先生方が落ち着いた時間をつくれるようになったことで、「冷静に今後のことを考えたい」という気持ちになり、転職を検討し始める方も少なくないようです。

これまで複数の非常勤を掛け持ちされていた先生方によっては、医療機関の業務縮小により、3月以降の雇用契約が継続されず、常勤で働くことを検討し始めるケースもあります。

image

医療機関との“オンライン面談”は、転職の質・効率を高める

――採用面接で医療機関を訪れることが難しくなっていると思いますが、現在、医師の転職活動はどのように進んでいるのでしょうか。

確かに新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、医師・医療機関ともに直接会って採用面接をすることは避ける傾向にあります。とはいえ、医療機関の医師の採用ニーズは大きくは変わりません。転職を検討されているのであれば、今でもできること、今だからこそお勧めしたいことがあります。

転職の意思や時期が明確でない先生方には、今でもできることから始めていただきたいです。まずは転職活動すべきか検討するために、転職市場の情報を集め、ご自身が働く上で重視することを整理したり、転職することのメリット・デメリットなどを考え始めたりすることからです。
「今、この時期に転職してもいいのだろうか」と不安に感じていらっしゃる先生からも多くのご相談をいただきます。その場合は、転職市場や先生のご状況に合わせて、「このような働き方でしたら待遇は下がらず、抱えていらっしゃる不安が軽減できると思います」、「現在のご勤務先に残られた方がいいかもしれません」などのご提案をさせていただいております。

一方で、転職の意向や時期が明確な先生には、今だからこそ、お勧めしたいことがあります。気になる医療機関がある場合は、ぜひウェブ会議システムなどを活用した、医療機関との事前オンライン面談をしてみてはいかがでしょうか。

これは本格的な採用面接の手前の、条件確認や、カジュアルな面談の場としてウェブ会議システムを活用するというものです。その後の面接までオンラインで完結するケースもありますが、主流なのは新型コロナウイルスの流行が落ち着いたころに採用面接を行う流れです。

この事前オンライン面談は非常に有効です。いきなり医療機関に訪問してトップと面接をするより、事前にウェブ会議システムを使って、気になっている条件面を確認したり、医療機関側の採用担当者や、上司・同僚となる方々と顔を合わせて話したりすることで、入職したい医療機関かどうかを精査できます。本格的な採用面接に行く前からミスマッチを防げますし、移動のための時間も必要ありませんので、効率的に転職活動が進められます。医療機関としてもすでに先生と一度お話をした上で本選考へ進めることになりますので、採用面接ができるようになった後、内定を出すまでのスピードが速くなることも期待できます。

今までオンラインでの採用活動をしてこなかった医療機関も、続々と導入や検討を始めていますし、先生からのご希望があれば、私たちから医療機関に導入のご提案もしております。

医療機関によっては、オンライン面談で内定を出すところもあります。多くの候補先との接点を持てるチャンスだと捉えていただけたらと思います。

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