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企画記事 転職ノウハウ

医師の転職活動期間、目安としてどのくらいかかる?

2017年12月2日(エムスリーキャリア編集部)

 医師の転職活動はどのようなスケジュールで進み、どのくらい時間を要するのでしょうか。今回は、内定を得るまでのステップ、現職との退職交渉までの流れについて解説します。

所要期間は、半年程度

 m3.comの調査によると、医師が転職活動に要した期間は「半年以内」が30.1%で最多。以下、「3か月以内」が26.4%、「1か月以内」が21.5%となりました*。現職の忙しさや転職先に求める条件等によって一概には言えないとはいえ、転職期間としては半年が一つの目安と言えそうです。

 転職活動は大きく、以下の流れで進みます。それぞれのフローにおけるポイントを紹介しますので、ご自分の状況と照らしてアレンジしながら、スケジュールを組み立ててみてください。

転職活動のスケジュール

(1) 情報収集

 まずすべきなのが求人などの情報収集。

 入職したい医療機関が明確であれば、その医療機関のホームページや病院クチコミナビのクチコミなども参考にしながら、希望条件とギャップがないかを確認しましょう。このほか、求人サイトでほかの医療機関の求人と比較したりして複数の情報ソースを当たると、相場とのかい離や勤務のイメージがより詳細に掴めます。

転職活動イメージ画像

 一方、希望条件や勤務したい医療機関が具体的には決まっていない場合は、人材紹介会社(以下、紹介会社)に問い合わせるのも一手。市場相場や転職後の想定年収などを客観的に知らせてくれるほか、希望条件をいくつか伝えれば、求人をピックアップしてくれるので、効率よく転職活動を進めることができます。サービス利用は無料、また「紹介された医療機関に必ず転職しなければならない」というわけではないので、こうしたサービスも存分に活用できると良いでしょう。

 求人探しは転職活動の中でもじっくりと時間を掛けたい作業。休日や勤務後に探すことになり、「応募してみよう」と思えるレベルの医療機関を見つけるまでに、1~2カ月程度の期間を要することが珍しくありません。まとまった時間を取りづらい分意外と期間が掛かるので、「自分に合う医療機関は転職市場には存在しないのだ」と早合点して転職自体を延期し、「気づけば数年経ってしまった」というケースも―。求人サイト・紹介会社などのサービスを使うことで効率化したり、自分だけでは探し出せない求人に出会えたりする部分も多いので、闇雲に情報収集を始めるのではなく、一度立ち止まって「効率的に転職活動を進めるにはどんな方法があるのか」を考え、最適なスタイルを見極めることが大切です。

 以下の記事に求人市場の例年の傾向と、3つの転職スタイルの一長一短についてまとめましたので、ご自身の状況に合いそうな方法を選択しましょう。

(2)応募

 気になる医療機関が見つけられたら、次は応募です。

 必要書類は医療機関によって多少異なりますが、履歴書・執刀数など実績をまとめた資料・医師免許証のコピーの提出を求められるのが一般的。ときには、さらに職務経歴書を求められることもあります。これらの書類への記載には細かなルールもあるので、以下の記事も参考に、まとめましょう。ご自身の強みや今後成し遂げたいことを文章に落とし込むのは意外と時間がかかるので、休日などまとまった時間を確保しておきましょう。

 なお、法人の規模や採用フローにもよりますが、書類提出から面接に進むまではおおむね1~2週間程度の時間を要することが多いようです。

(3)面接

転職活動イメージ画像

 書類審査が通ったら、いよいよ面接です。こちらも法人の規模等によって大きく変わりますが、多くの場合1~2回の面接の結果を踏まえて最終的な合否が通知されることが多いようです。

 面接の目的は、医師と医療機関が顔を突き合わせて「相互理解を深めること」。医療機関が医師に質問を投げかけ、採用可否を判断する―というのはもちろんですが、医師にとっても、その医療機関が自分にマッチするかどうか見極める大切な機会でもあります。質問に答えるだけではなく、気になる点を積極的に確認するようにしましょう。

 面接に合わせて病院見学をセッティングしてもらえる場合も多いので、気になる設備はあらかじめ伝えておくと実物を見せてもらえる可能性もあります。入職後のミスマッチを防ぐためにも、面接で懸念事項や疑問を解消できるよう努めましょう。

(4) 入職前交渉

転職活動イメージ画像

 無事に内定が出たら、待遇面や勤務条件などをしっかり確認しましょう。

 知人のツテなど個人的なつながりで入職する場合、雇用契約があいまいになってしまうケースもあるようです。「こんなはずではなかった」という事態を避けるためにも、年収や勤務日数だけでなく、福利厚生などの契約条件を入職前にしっかり確認しておきましょう。

 なお、医師は売り手市場であるため、複数の医療機関の面接を受けた場合、内定を複数もらえることが珍しくありません。どこに入職するかすぐに決められない場合は、それぞれの医療機関に率直に懸念を伝え、雇用条件を調整できないか交渉してみるのも手です。

(5) 退職交渉

 入職に関する調整が済んだら、現職の責任者に退職意向を伝えます。

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 ここで想定されるのが、強い引き止めに合うこと。決意表明する意味でもあいまいな言い方は避け、なぜ転職にいたったのかきちんと説明できるよう、考えを整理しておくことが大切です。業務上の引き継ぎも考慮に入れると、退職の申し出から実際に退職するまでの期間として、おおむね3か月程度見ておくのが一般的ですが、退職に掛かる期間は医療機関の状況によって大差万別。過去の退職者の事例や職務規定を確認した上で、余裕を持って行動しましょう。万が一、退職するまでの期間が長引きそうだったり、話がもつれてしまったりした場合、そのことを入職先に正直に伝えて入職時期を調整してもらうよう働きかけましょう。入職先も、トラブルを引きずった状態で入職して欲しくないという考えることが多く、事情を説明すれば多少の融通は聞いてもらえることも多いようです。

希望の職場へとスムーズに転職するために


転職活動イメージ画像

 現職に勤めながらの転職活動は、想像以上に負担が掛かるもの。全体的なスケジュールと、それぞれの勘どころを把握し、「効率化すべきところ」と「時間を掛けるべきところ」を見極めて行動することで、成功の確度は高まります。
「転職したいと言い続けて早数年」という事態にならないよう、まずは大まかにでもスケジューリングしておくことが、理想の勤務環境を手に入れるための第一歩と言えます。

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