医師がキャリアを歩む上で、第一目標に置かれている「専門医」。多くの医師が専門医取得を選ぶ一方で、取得後のメリットを感じられない医師も少なくないようです。今回実施した「専門医」のアンケート(※)では、m3.comの医師会員1024名から回答を得ました。vol.1では専門医の取得実態、そして取得理由をご紹介します。
※2020年11月14~23日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施
医師がキャリアを歩む上で、第一目標に置かれている「専門医」。多くの医師が専門医取得を選ぶ一方で、取得後のメリットを感じられない医師も少なくないようです。今回実施した「専門医」のアンケート(※)では、m3.comの医師会員1024名から回答を得ました。vol.1では専門医の取得実態、そして取得理由をご紹介します。
※2020年11月14~23日、m3.com会員の医師を対象にエムスリーキャリアが実施
これまで専門医資格がなく、これからも取得予定はない理由
- 専門医取得の年代に大学医局と縁を切ったため取得できなかった(50代男性/内科)
- 当初から開業志向だったので、必要性を感じなかった(50代男性/糖尿病科)
- ちょうど専門医制度が始まった時期に研修を行った世代。今まで医師免許を持っていた人には無条件で資格を与えることに疑問を感じた。また、地方にいるのでレアな症例を集めるのは困難。1つのサマリーを名前だけ変えて提出しているのを見て嫌になった(50代男性/内科)
- 学士入学で30歳を超えて入学したので、実臨床に出るのが先だったし、そういう中でいろいろな専門科を習得し、総合診療ができているので専門医資格は今でも必要ないと思う(60代男性/内科)
- 研究や留学で資格を取る時機を逸した(60代男性/脳神経内科)
- アルバイト先の選択がやや減る(40代男性/小児科)
- 専門医資格がないと治療や処方薬剤に制限がかかる場合がある(40代男性/外科)
- 出世が遅れた(60代男性/腎臓内科)
- 自己紹介の時に箔がつかない(60代男性/精神科)
- 所属医療機関が研修認定施設になれないので研修医にアピールできない(60代男性/脳神経内科)
- 受験料、更新料、学会参加の旅費などで費用がかかる
- 学会参加やポイント集めなど、時間的な負担がかかる
- 受験、更新の手続きが煩雑
- 給与に反映されない