【研修病院選び方 御法度・第4回】病院見学直前チェック! | m3.com 研修病院ナビ

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病院見学直前チェック!

 研修病院選びの最低限抑えておくべき項目について述べてきたが、各論に入る前におさらいしておこう。

  • 病院の示す未来像(ゴール)を知るべし!
  • 自分の未来像とマッチするかを見るべし!
  • ゴールまでの道のりが担保されているかをチェックするべし!

 上記3項目をまずは説明会・見学会などで聞いてみよう。「こんな医師になって欲しい!」、「うちの病院で研修すれば2年後はこうなっています!」と自ら提示してくれる病院なら研修医のことを真剣に考えてくれているのだなと感じ信頼がおけるはずだ。もちろん自分で自分の将来を描いていないとそういう病院は相手にしてくれないかもしれない。なぜなら、そういう病院には必然的にモチベーションの高い人が集まっていることが多いからだ。マッチング前の病院見学ではスタッフは職場での相性も見ているが、自分で自分の将来を描けている人であるかどうか、目的意識をもって研修先を選んでいる人間なのかも見ている。“この学生は何を考えているか分からない”“と思われたら”やる気がない“と思われたのと一緒だ。見学前には自らの準備も必要なのである。

病院見学の掟

 さて、研修病院選びの基礎の基礎の話が終わったところで上手な病院見学について少々手ほどきをしよう。

 病院を見学する際にはメールか電話で担当者に連絡をしていく。突然訪問しても、なかなか対応してくれない。病院のホームページで連絡先を調べる必要がある。見学希望日を伝えるのだが、向こうから見学日を指定してくることもある。これはいくつか理由があるのだが、その日にカンファレンスが行われていてそれを見て欲しいとか、有名ドクターがその日なら病院にいる、とか、その日は病院自体が輪番の日で沢山救急車が来るとか、そんな事情が絡んでいる。病院側は内情を隠して、一番イイ所を見せようとそのように言ってくるが、これは素直に従っておこう。

見学は複数の診療科を!

 さて病院見学の日にちが決まると、なぜか見学希望の診療科を聞いてくることが多い。これがなかなか困った問題で、通常は自分の興味のある診療科を選ぶのだが、研修では多くの診療科をローテーションする必要がある。そのため1つや2つの診療科を見学したところで実際のところは判断できないはずだ。しかし、時間的な制約もあって、見学を1日だけにしている人も多いだろう。本命の病院であれば、できれば2~3日かけて必修の診療科(内科・救急など)を見学して欲しい。私のいる病院は5年生~6年生にかけて4、5回見学に来る人もある。飲み会にも参加して顔と名前を覚えてもらいつつ雰囲気をつかむのだ。そしてそういう人には誰しもやる気を感じるので、余程人格に問題がなければ落とされることもない。

社会人として見学を

 見学当日は約束の時間の5~10分前には集合場所に行くようにしよう。相手を待たせるということは社会人として失礼である。白衣は持参し、格好はビジネスマンのようにネクタイ姿やブラウスの人もあるが、動きやすい格好がよいと思われる。病院実習と同じ格好が無難であろう。所属がわかるように名札も持っていく。通常は研修担当の事務の人が案内してくれ、研修担当のドクター(研修センター長など)に引きあわせてくれる。一通りそこで研修プログラムの解説をされることもあれば、いきなり現場に連れていかれることもある。見学者の多い病院では見学用コースを設定しているところもある。病院オススメのイイトコロ(新しい建物、救急室、研修医室などのお決まりのコース)ばかりを巡るわけだ。当然病院の裏側・弱点はコースにはない。

忙しいときこそ質問を

 見学先では研修医やスタッフのドクターに積極的に質問をするようにしよう。個人的には学生からの質問というのは素朴で単純なものが多く、ときに医療の限界の核心をついたものがあり、少々冷汗をかくものもあって面白い。患者さんの移動はベッドの搬送など手伝えそうなところはどんどん手を出そう。やりすぎて注意を受けるぐらいが丁度よい。そうやって指導医たちの性格をつかんでいくと雰囲気が分かってさらによい。人間誰しも余裕のあるときは親切で優しくできるが、忙しくなると本来の性格が見えてくるものだ。慌ただしいときにどのような性格が垣間見えるかを見るのだ。

第5回に続く

著者略歴

安藤 裕貴

所属:名古屋掖済会病院救命救急センター(2016年11月現在)

「人の命は地球よりも重い」そんな命を支える人になりたいと、医学を志した初心を忘れられず京都大学工学部中退。再受験にて富山大学医学部入学。平成20年、同卒業。初期研修中に「研修病院選び方御法度」(三輪書店)を出版。救急の現場で研修医指導をしながら、よりよい研修とは何か探り続ける。

安藤医師

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